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栄冠ナインが面白すぎワロタという話
僕が小学生の頃に『実況!パワフルプロ野球4』に出会ってから月日は流れ四半世紀。大抵のゲームは途中で飽きてしまうのですが、パワプロだけは毎年買ってやり込んでまして。
僕がやるのは主にペナントでして、サクセスとかはほとんどやりませんでした。昔は1シーズンしかプレイできなかったのですが、3シーズン、20シーズン、そしてとうとう30シーズン分プレイできるようになって、そしたらもうペナント以外のモードをやり込めなくなっちゃったんですよ。
とは言ってもオリジナル選手を入れてペナントを回す為にサクセスをやったりしてまして、例えば昔は『魔法先生ネギま!』のキャラを1クラス分作成して、それを12球団に振り分けてペナントを回す遊びなんかを毎年やってましたね。ネギまってキャラが良い感じに多くて作り甲斐があったんですよ(笑)
魔法先生ネギま!
最近ではVtuber集団のにじさんじというグループのライバーさんを作って、それを2チームくらいに振り分けてオリジナルチームとしてペナントに加えて回したりしてましたね。100人以上いるんでサクサクセスでもめちゃくちゃ時間かかるんですが(笑)まあ作ってる最中は面白いんです。
でも今作の『eBASEBALL パワフルプロ野球2020』ではなんというか、つまんなくてペナントやめちゃったんですよ。なぜかというと…
なんせ打てない!
勝ち負けの問題ではなくてですね、本当に得点が入らないんですよ(笑)まあ僕が監督モードでしかやってないからかもしれないんですが、勝っても負けても濡れたスポンジ時代の統一球でやってるみたいに完封勝ちや完封負けを繰り返して、見てるとひたすら苦痛でしょうがない(笑)
レベルをいくら調節しても納得行くものにはならず、ついにはもういいやと思ってやめてしまいまして。
でしばらくの間パワプロには触れていなかったのですが、9月入った頃くらいですかね。ある事がきっかけでこのモードを遊び始めたんですよ。
栄冠ナイン
栄冠ナインというのは自分が高校野球部の監督になって部を強くしていくモードなんですが、まあこれがめちゃくちゃ面白い!
僕、元々は栄冠ナインは全然やった事なくて。単純にペナントに毎年ハマりすぎて興味が向かなかっただけなのですが(笑)と言ってペナントをやめたところでじゃあ栄冠やるかとはならなかったはずなんです。
以前noteでご紹介した『にじさんじ甲子園』という、にじさんじのライバーがそれぞれ栄冠ナインでチームを作ってトーナメント方式で戦わせるという企画が今年の夏にあったのですが、それぞれのライバーさん達が自分のチャンネルで栄冠ナインの実況をしてたんですね。
にじさんじ甲子園
それを見ているうちに「あれ?なんか面白そうだな…」と思い始めまして。まあ単純なんすよ僕(笑)
栄冠ナインはまずプレイヤーが弱小校の監督に就任するところから始まります。地域や年代はいろいろ選べまして、僕は現代でしかやってないから他の年代がどうなのかまではわかってないんですが、最初はまあ弱い。
まず選手が枠ギリギリの18人しかおらず、ポイントで買えるようになる練習器具もなく経験値を稼ぐのに必要なグラウンドの土も粗悪で、弱い上に経験値もあまり稼げない状態からスタートするわけです。
僕なんか最初の2年間ずっと地方1回戦負けしましたからね(笑)まあ僕が下手すぎるんかもしれませんが。
そんな状態で選手をドラフトでプロに送り込めるはずもなく、最初はひたすら練習しまくるわけです。
でも個人的にはここらへんが味噌でして、やはりハマるにはサクセスストーリーってやつが大事だと思うんですよ。
弱いからこそ強くしてやろうという気持ちが沸き上がってきますし、初めて勝った時の感動が半端ない。1つ勝つと一気に何連勝かトントントンっとできるのですが、しかし地方決勝や甲子園などで何枚も壁がある。
勝ち進んでいって高校の評価を上げていくと弱小から中堅校に、中堅から強豪校、強豪から名門校へとレベルアップしていくのですが、例えば強豪校になると相手のスタメンの能力がいきなり跳ね上がるんですよね。
例えば地方大会で中堅校相手に無双していてもどこかで当たった強豪校にちんちんにされてしまったり、強豪校をやっと倒せたと思ったら今度は甲子園で名門校と当たった時に力の差を痛感したり。
だから僕は始めてから15年くらい夏の甲子園で優勝できませんでしたね(笑)
優勝できない悔しさなどを何度も何度も味わって、そのうちに自分の中だけのストーリーが構築されていくわけです。
そして面白さは強くなってからも続きます。
名門から中堅校への転落
今日現在で40年目近くまで行きまして、春夏合わせて8回ほど優勝しました。勝っていって機材を買って土を良くしていって、毎年毎年そうやってなんとかレベルを上げていきました。
いつしか名門校でいるのが当たり前になり、名門校になると日本中から中学生をスカウトできたりするのですが、それでも数年に一度地方であっさり負けて強豪校にダウンしてしまいながらもなんとかレベルを保ってやりくりしてました。
プレイ35年目くらいでしたか、我がせきぬ高校に天才が入部してきたんですよ。栄冠ナインで入部してくる選手には何種類か性格がありまして、性格によって試合中に使える特殊コマンドが変化するのですが天才というのは非常に稀なんですね。スカウトして入部させたのですが、その時は本当に嬉しかったんですよ。
その天才が2年生になって最初の秋大会。天才は順調に成長し、他の選手もまあまあ整ってエースも2年時に150km超えてて、まあ勝てるだろうと思ってたんですよね。
そしたらまさかの1回戦5回コールド負け…。
打撃の良いチームとの試合だったんですが、それでもエースが2回までに9失点と大乱調。栄冠って3回までほぼ自動なんですよ。自動で9点も取られる気持ちわかりますか(笑)
ここで名門から強豪へと格落ちしてしまいます。まあ当然ですよね、地方1回戦で負ける名門校なんかあっちゃいけない。
それでもまあ偶然だろうと思いながらずっと練習させていって、迎えた夏の地方大会。4番の天才も良い具合に育ち、エースも秋より進化し、これなら甲子園行けるだろうとそう思ってたわけですね。
そしたら2回戦負けですよ!
エースは相変わらず炎上。能力的には無双しなければいけないはずの天才は打率1割台と低迷。追い上げていた終盤には無事ゲッツーを放つなど、ぐうの音も出ない戦犯になっていました。
強豪校が弱小や中堅校に負けると、大幅に評価を落としてしまいます。○○校というのはその評価によって変わっていくのですが、明確に数値として出てはいないのでプレイヤー側からはいつ上がったり落ちたりするのかわからないんですよ。
中堅校から初めて強豪校に上がってから30数年。僕は一度も中堅校に落ちた事はありませんでした。この年以前にも1~2度地方1回戦で負けたのですがその時は特に落ちたりしなかったので、最早落ちないものとして捉えてたんですね。
しかし無情にも、負けた後にマネージャーがこう言ってきました。
「残念ながら、我が校は中堅校に落ちてしまいました…」
もうね、やめたくなりましたよ(笑)
というかやめるならこのあたりなのかなとなんとなく思いましたね。栄冠ナインってやろうと思えばいくらでもやれるんですが、裏を返せばやめるタイミングが掴みにくい。なら中堅校に落ちたタイミングが一番良いのではないかとそう思ったわけです。
でもね、やめられないんすよ(笑)
例え3年生が夏終わって引退したとしても、チームにはまだ2年生と1年生が残っている。高校なんで選手入れ替わりのサイクルが激しいんですよ。だから失敗の代を作ってしまったとしても、新たなメンバーでリベンジなんて事も可能なんですね。
それでも丸一日はプレイできませんでしたが(笑)なんとかやる気を奮い立たせて再建に着手し始めました。
名門、復活
中堅になるとスカウトできる都道府県も大分狭まりますし、グラウンドの土は白土・黒土という種類があるのですが中堅校な荒れやすい白土で練習しなければならない。しかも機材を買うには試合に買ってポイントを溜め、更に5勝区切りでしか買えない為、途中で機材が壊れて使えなくなってしまうのを黙って見るしかできない。
クリンナップはそれでもまあまあ強かったのですが、控えクラスともなるとさすがにしょぼくなっちゃうんですよね。中堅校になってしまった直後の秋大会、せきぬ高校はなんとか地方決勝まで持ち込みましたが最後に力負けして春の選抜に出れず。レベルももちろん中堅校のまま。
勝ちたい…。
心の底から勝利への執念が沸き上がってきました。
翌年の夏。せきぬ高校はふらふらとした足取りではありましたが、1戦1戦なんとか勝ち上がっていきます。ショートが最終回にエラーの出やすい送球Eな為、送球Cだけど肩F守備Fの選手を守備固めで使いヒヤヒヤしながら見守ったり、1点差の試合をなんとか継投策で乗りきったり。
とても強いとは言えない戦いだったんですが、それでもなんとか勝っていけたんですよ。
そしてその夏の地方で2年振りに優勝!強豪校へとレベルアップさせます。
残念ながら夏では3回戦で負けてしまい名門までは行かなかったのですが、その年の秋大会では決勝戦に勝ち選抜に出場。そこでも1戦1戦なんとか勝ち上がっていったのですが…。
まさかの優勝(笑)
こうしてせきぬ高校は、なんとかして名門の名を取り返す事ができたのであります。
いや本当にね、栄冠ナインってプレイヤーが作り上げていくドラマなんですよ。決して用意されているのがハッピーエンドではありませんし、夏に優勝した後で普通に秋初戦敗退などもある非常にシビアなゲームなのですが、上手くいく事ばかりでないからこそ面白い。
ミスタープロ野球こと長嶋茂雄さんが昔「野球は筋書きのないドラマ」という名言を残されているのですが、まさにその通りだと思いますね。
スコアボードの最終回に得点数が刻まれるまで何が起こるかわからないのが野球であり、ファンはそれに酔いしれる。
栄冠ナインはあくまでゲームですが、それでもやっていると不意に勝ったり負けたり、サヨナラホームランもあればサヨナラエラーもあり、緊迫した延長戦やタイブレーク、逆転劇、大差の試合、または試合が終わった後の練習期間など、すべてが結末のわからないドラマであってだからこそ沼のようにどんどんハマっていっちゃうんですよね。
栄冠ナイン、めっちゃ面白いんで皆様もやってみてください!
というところで今日はここまで。最近重い話ばかり書いてた気がしたので、今日は自分が楽しい話をしようと思って書きました(笑)最後まで読んでいただいてありがとうございます。
それでは今日はこのへんで。