精神科病棟 は キャラが濃い!
准看護学校に入学したのは18歳。
その頃は看護大学なんて少なくて、
かといっていきなり正看護師の学校に行っても
卒業できる自信がなくてとりあえず准看の資格を
取ろうと思いました。
(※現在は准看護学校の数は減り、その後正看護師を目指す学校も減っています)
私はお礼奉公もあって、学生の時から4年間、
精神科病棟で仕事をしました。
午前中と放課後1時間程度、仕事。
午後は学校。
正直、学生の時の記憶は曖昧で
・購買が楽しみだった
・ひたすら午後寝てた
・制服がダサかった(昔の事務員みたいなww)
・学内演習がダルかった
・夏休みに演習室で友達と、車椅子とか松葉杖で遊んだ
・学内症例発表中に、東日本大震災が起きた
・職場&学校の同期で家族が被災した子がいた
そんなところです(´Д`)
仕事はというと学生のうちは数ヶ月毎に病棟移動がありました。
急性期(男女混合)
男女別の病棟
開放病棟
閉鎖病棟(慢性期、身体合併)
全部で7つの病棟で展開。
この10年、色々なところで精神科病棟のイメージを耳にしてきました。
全然偏見もなく精神科勤務したことある看護師もいれば、
精神科!? えー、怖そう!患者さん暴れたり暗そうだよね。
そんな声も多く聞くのが現実でもありました(そんなにマイナスに決めつけなくても…ねぇ)
確かに、男子病棟とかは大っきい熊さんみたいな患者さんとか、やせ細った患者さんは学生の私には正直怖いときも…あったなぁ( *_* )
急性期病棟だと特に症状が不安定で自殺企図とか興奮したり。
でも、全員がそんな状態じゃないし
何より私が勤務した病院は男性看護師が多く居ました。
看護師といえど、女性は患者さんから敵視されることもあるし力的にには劣ります。
あくまでも私の見解ですが、職員と患者さんの安全のためにもそれなりの人員体制が敷かれてるのではないかなと。
(屈強な体型した看護師も何人もいたww)
あとは、やはり精神科特有の
「体は元気だけど、目に見えない症状がある」というところは初めは慣れるまでちょっと不安でした。
働き始めちゃえばもう全然、症状なんだから割り切って関われます。
・幻覚 妄想
・躁鬱
・無気力
・コミュニケーション障害 etc…
普通のそこら辺のおじさんと同じような患者さんもいれば、独自の世界に住んでる人もいました。
たまには慢性期の患者さんでも、不安定になってちょっと暴れたり患者さん同士で喧嘩したり…でもそんなときはすぐ男性看護師を中心に対応にあたります。
あとは、なにより 患者さんのキャラが濃い!!
医療的に言えば、個性が強い。
私的に言えば、とにかくキャラが濃い!!
怖いイメージよりそっちですねww
・会話は成り立つけどなんか返しが独特
・謎な世界の文字を書いてて1年経っても解読できない
・患者さん同士で思いやる優しい人
・夜中に起きてきて、「ペンギンとワニとエビを見ませんでしたか?」とナースステーションに問い合わせに来る患者さん(症状として幻覚のある人でした)
・コーラ2Lをがぶがぶ飲める人
・自分の吸ってるタバコでいつも小さな火傷を繰り返す人(※いまは知りませんが当時は病棟に患者さん用の喫煙室がありました)
・居ないと思ったら他患者のベッドで寝てる人
・パーキンソン症候群でロボットみたいに小刻みに移動する人
・突進歩行で止まれず(本人もおふざけ込み!?)受身を取りながら出荷されるマグロみたいに上手く滑り込んで転ぶ人
・おやつの時間と配薬の時間は大行列。たまに割り込んで患者さん同士で喧嘩していました(笑)
本当に、そんなコントみたいな場面も多く。
ツッコミどころ満載。
もしかしたらいまの病棟よりも、笑いながらツッコミながらみんな仕事してるかもしれません。
看護師と患者の信頼関係が成り立った上での関わりが本当に垣間見える、
そんな精神科病棟で勤務できたのも私の誇りです。
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