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日本人に役に立たない”健康知識” 〜医療論文・記事の検索方法〜

医療論文を検索する時には、米国政府の公式ウェブサイト「国立バイオテクノロジー情報センター」のPubMedが役に立ちます。 

例えば、私が長年に渡り研究している「ミトコンドリア」について検索してみましょう。

こんな風に表示されます。(日本語に自動翻訳)

264,308 件もの記事(情報)があります。

日本人に急増している「癌」を検索すると。

5,215,240 件です。

「癌 日本」と検索すると以下の通りです。

例えば、癌と食との関係では、「日本の食生活、栄養、がん」という記事が見つかりました。(無作為に見つけた記事です)

抽象的な
多くの疫学的研究や実験的研究により、食習慣や栄養が癌の大きな危険因子の一つであることが明らかになっています。食習慣や栄養は癌とさまざまな形で関係しており、癌の発生には多くの要因が関わっています。その中には、塩辛い食品や漬物の大量摂取、生野菜や果物の過少摂取などがあり、これらは胃癌の大きな危険因子として知られています。緑黄色野菜の大量摂取は、胃癌、肺癌、その他の部位の癌に対する予防因子であることが知られています。日本では、食習慣や栄養の欧米化が、近年日本で観察されているいくつかの種類の癌の死亡率の変化に寄与している可能性があります。食習慣や栄養摂取のさらなる改善は重要であり、癌の一次予防に効果的です。

記事より引用

簡単にコメントしてみます。

「その中には、塩辛い食品や漬物の大量摂取、生野菜や果物の過少摂取などがあり、これらは胃癌の大きな危険因子」

という部分、微妙な表現です。

典型的でありがちな表現として「塩辛い食品や漬物」は、現在の日本人の癌の原因ではありません。

ここに表現されているように、”大量摂取”では、何を食べても問題です。

塩分は、日本人は1日6〜7グラムは必要です。

「生野菜や果物の過少摂取」が危険因子というのも嘘です。

生野菜食べる際に、ドレッシング(精製植物油)をかけるなら有害だからです。

身体を冷やす生野菜より、煮る、炊き込む、茹でる、焼くなどが日本人には適しています。

”炒める”と、植物油を使うので有害です。

”果物”は、戦後の品種改良で異常な糖度になっており、「甘いものを食べてはいけない」ことと同じ理屈が成立します。

「日本では、食習慣や栄養の欧米化が、近年日本で観察されているいくつかの種類の癌の死亡率の変化に寄与している可能性」については、全くその通りです。

この様な事例で分かるように、このサイトで論文が見つかっても、役に立たないどころか、健康害となる情報も多いのです。

注:この記事を全文読むには、購入が必要です。私は、全文を読んでないことをご了解下さい。

こうした記事を読む際に、とても大切な視点は、こうした研究論文のうち、健康や未病対策として、欧米人の症例としているものは日本人には役に立たないということです。

役に立たないだけなら良いのですが・・・間違った未病対策は非常に有害(病になる)であることを認識すべきです。

もちろん、一般的な健康・未病に関する情報と、専門的な医療・治療・薬に関する論文や記事とは、区別しなくてはいけません。

日本人が誕生して、5万年の和食の歴史で創られた遺伝子は、欧米人や他民族の食生活により作られた遺伝子とは全く違います。

日本の四季を通して出来る食物は、世界に類を見ない”豊かさ”があります。

温帯の自然環境が、日本特有の和食文化を創り上げ、日本人の肉体と精神を育ててきたのです。

冷蔵庫と冷凍庫と輸送手段の発達により、わずか100年ぐらいの間に、日本人が歴史的に決して食べてこなかった”遥か異国の食物”を食べられるようになった。

こうした事情から、欧米人の健康知識が日本人にも役に立つ時代が到来するとしたら、1万年以上の”時”を必要とするでしょう。

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