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「欧米流の幸せ」は、本当の幸せではない 〜投資を学ぶ、深い意味〜

欧米人の幸せを、日本人が「幸せ」と思っては不幸になります。

欧米の価値観だと、幸せというのは、他人より「いい暮らしが出来ている」「楽して生きている」ということです。

それは、欧米の歴史を紐解けば分かることです。

欧米諸国には、30年以上毎年渡航して、現地で歴史を学び、欧米人の文化や文明を詳細に観察・分析してきたので理解していると思います。

残念ながら、日本の教育の最大の欠点のひとつですが、欧米に過度に憧れたり、人種として上にいるとさえ考える日本人は多い。

それは、煌びやかな建物、超高価な調度品、億単位の絵画、優雅な社交界、高価な憧れのブランド(時計・アクセサリー・ファッション・ワイン・車など)を見ているからでしょう。

これが、欧米人の「いい暮らしが出来ている」ということになります。

その巨大な富は、どこから来たのでしょうか。

それは、歴史的に、植民地支配と奴隷制度による、国家単位での非合法な富の収奪によるものです。(あまりに悲惨な黒歴史については、これ以上あえて述べませんが・・・)

その上に、何百年も続く「栄華」が成立しています。

搾取と収奪があれば、あれだけの「いい暮らし」が出来るのです。

次に、欧米人が長期バカンスをとり、優雅に「楽して生きる」ことが出来るのも、「働くことは悪だ」「労働による社会への奉仕は価値がない」という思想や文化が根底にあるからです。

働くことが嫌いなら、植民地の民や奴隷、近年では移民に働かせるのは納得出来ます。

そんな社会が成り立っているのも、長年に渡り、数えきれない戦争を繰り返す欧米人の本性によるのでしょう。

フランスとイギリスでも、歴史的に100回以上の戦争をしています。

それが、かってフランス人が英語を、使ってこなかった真因ですが・・・。

第二次世界大戦では、日本は、武器を持たない一般市民(子供から老人まで)が、広島・長崎・東京大空襲・沖縄戦で、40万人以上が虐殺されてしまいました。

ともかくも、こうした欧米的な「幸せ」の定義は、本質的に日本人にはそぐわないものです。

日本人の歴史において、10%支配層が90%〜60%の奴隷(化)により、豊かになったという歴史的事実はありません。

それは、2000年以上続く、天皇以外は平民(国民)であるという崇高で思想的な背景によるものです。

さらに、戦争好きな欧米人が考えた「幸せ」は、夢を叶える、支配層になる、目標をもて、という経営・経済の競争原理的なものです。

しかし、この考え方の根底にあるのは、10%の支配層になることが「幸せ」だからです。

しかし、少し考えたら分かることですが。

・学歴でいうと、どんなに受験戦争を頑張っても、東大が2つも3つも出来ることはありません。

・サラリーマン社会で、会社組織上、どんなに熾烈な競争が行われても、社長が複数人になることはあり得ません。

・就活を一生懸命に頑張っても、上場企業が急増することはありません。

それが、一握りの支配層になるための、「競争」というものの真実です。

とは言え、ビジネスで夢を叶えたり、壮大なロマンを語ることや、勝ち負け、一位を目指すことは、トップの一部の人にとっての「生きがい」「やり甲斐」であり、とても社会的にも尊敬され価値あることです。

巷には、「夢を叶える」「夢が人生を変える」的な書籍が沢山あるし、SNSでも、それを売りにしている人も多い。

そういった、競争社会を作り上げる事が、欧米人の社会システムでの究極の「幸せ」を求めることでしょう。

しかし、本来の日本人(文明と文化)は、全く違います。

明治維新以降、敗戦と欧米崇拝の資本家や学者や教育により、堕落してしまいましたが。

本来の何千年もの歴史で、築き上げた「自然と調和する」「自然を崇拝する」という文明・文化に立ち返る時代に変わってゆくべきではないでしょうか。

特定の宗教に過度に傾倒しないどころか、世界の様々な宗教・宗派も受け入れられることは、日本人特有の素晴らしい世界観や自然観があるからです。

もちろん、非科学的で欧米の利権(お金)だけを求める、SDGsや環境問題とは全く違います。

その世界観や自然観が尊いものだという文化や文明の中をつくることが、本来の日本人にとっての「幸せ」ではないでしょうか。

そもそも「幸せ」という言葉は、急速な経済発展により物質的に豊かになった近年から使われているもので、本来の「仕合わせ」は、「人と人の出会いに感謝する」という日本的な意味があるのです。

つまり、支配者と支配されるもの(奴隷)というような考え方を排除して、自然と調和し崇拝する、お金のために人を殺さない、他人のものを奪わない、といった崇高な文明を、欧米的な価値観(欠点)に惑わされることなく永遠に継続していくことが大事だと感じています。

そして、すでに始まっている、欧州の経済的な凋落と米国一強支配の終焉という大変化により、世界は大きな歴史的転換期を迎えていると予想(期待)します。

この欧米の凋落の大きな要因は、長年続いた植民地主義(略奪による支配)や奴隷制度が、根本から否定される世界観に支配されようとしているからです。

その究極の考えの一つが、欧米人の、会社は「株主のために」あると言う思想であり、日本的な「従業員(顧客)のため」にあると言う思想からは、かけ離れています。

こういう論の反論として、自然界には、厳しい生存競争があり、殺生は行われていると言う意見が必ず起こります。

しかし、自然界というのは、例えば、動植物の生存の頂点に立つライオンでも、お腹いっぱいになっていたら、決して次の獲物を襲うことはありません。

そのどう猛に見える狩も、子孫を残すというシンプルな本能によるものです。

人間だけです。お腹がいっぱいでも、何度も食事をして、それでも満足できないのは・・・。(その結果、太ったからダイエットです)

更に、ここまで言うと、「お前は、投資講座で、億り人(金持ち=支配層)になる方法を教えているじゃないか」と言う悪口も聞こえてきますが・・・。

私が、投資講座を主催している本当の意図は、実現できない理想社会論を求めているのではなくて、「(自分たちの富を)略奪・収奪されない」あるいは「(奴隷的に)支配される側にならない」ために考え・行動するということです。

現実世界、特に金融や投資の世界は、弱肉強食の世界です。

金融や投資の仕組みは、欧米的な10%の支配者による世界のお金を支配するグローバル・システムです。

米国は、上位10%の富裕層が、世界一豊かな米国の90%の富(資産)を保有しています。

さらに、上位1%は、米国の総資産の50%にもなります。

億単位の報酬体系や、株式・債券投資による、欧米流の、この200年ぐらいで完成された、新しい世界支配システムと言えます。

その世界の金融システムをよく理解し(これを金融リテラシー向上という)、自らの資産を守り、将来のための資産を増やす努力が必要とされています。

それは、厳しい競争の世界ですが、世の中の「現実・リアル」だと真剣に受け止め、投資を学ぶ必要があると言うことです。

しかし、その先にある、自分にとっての、本当の「幸せ」(ゴール)とは何なのかを真摯に考えなくては、かけがえの無い人生が自分の理想と大きく違ったり、本当にキラキラした素敵な未来には辿り着けないのかも知れません・・・。

追記 こんなこと言うのは、「金がない奴の妬みだろう」と言われると困るのですが。上位10%内の現実(資産)に到達しているから、本当の「幸せ」について深く考えようと努力しているのです。

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