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FRB金利上昇による米国債損失額は、8.64兆ドル(1,300兆円) 〜リーマン危機の2.2倍〜

2023年11月1日のFRBパウエル議長の記者会見の内容の書き起こしです。↓

https://www.federalreserve.gov/mediacenter/files/FOMCpresconf20231101.pdf

<巻頭部分↓>

フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を5.25 ─5.50%で据え置いた。

発行時の平均金利が1%だった米国債は27%下落している。

その米国債は、32兆ドル(4,816兆円)。

損失額は、8.64兆ドル(1,300兆円)。

ドル国債の暴落で、米国内銀行、ファンド、海外銀行は時価計算で全て自己資本を失います。

この含み損8.64兆ドル(1,300兆円)を、将来に飛ばせなくなり、子会社に付け替えることもできなくなった時が、本当の”銀行危機”です。

格付け会社の信用格付けでも「ネガティブ」に引き下げられた。

(記事より)
評価を変更した銀行は全体で27行となった。

M&Tバンク、ピナクル・ファイナンシャル・パートナーズ、プロスペリティ・バンク、BOKファイナンシャルなどが格下げされた。

引き下げ方向で見直しとなったのは、バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)、USバンコープ、ステート・ストリート、トゥルイスト・ファイナンシャルなど。
(以上)


2023年5月ファースト・リパブリック・バンクを含め今年に入り破綻した米銀4行の投資家は保有していた証券がほぼ無価値となり、540億ドル(約7兆3000億円)を超える損失を被った。

こうした米国の銀行危機は、日本も同様に、日本国債の暴落も政策金利が1%超えたあたりから表面化してきます。

2008年のリーマンショックでは、米国の国債損失額4兆ドル(600兆円)でしたから、現時点で2.2倍です。

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