ササシグレってお米知ってますか?
わたしは、このササシグレという品種を食べてからすっかりこのお米の虜です。2020年の春頃から今日まで1年ほどササシグレを食べています。
お米というと、コシヒカリ、ひとめぼれあたりがやっぱり有名だと思うのですが、ササシグレについても是非知ってほしいのでこの記事を書きました。
何気なく食べている毎日のお米について、改めて考えるきっかけになればと思います!
最後まで読んでくれたら嬉しいです。
ササシグレの特徴
---先祖にもち米系統の性質を持っていないため、粘りが少なく、あっさりしている品種です。アミロースが高く、アミロペクチンが低い、高アミロース米と言われてます。そのため、血糖値が上がりにくい、米アレルギーの人でも症状が発症しにくいと言われます。
特に魚との相性がいいとされていて、お寿司のシャリにこだわって使うひともいるのだそう。ササシグレっていうお寿司屋さんがあるのですが、ササシグレで作ったお寿司…ぜひ食べてみたいですね。
また、「自然栽培」に向いてる品種とも言われています。
「自然栽培」とは土を活かし、根を活かし、作物の特性を活かす農業のことです。虫や雑草とも共生し、栽培をします。栽培という言葉がついているのは、やはり人の手を加えるものなので、「自然栽培」と呼ばれます。「奇跡のリンゴ」で有名な木村秋則さんが生み出されたことばです。
個人的には炊飯器で炊いたときなどのお米独特の匂いがあまり得意ではなかったのですが、ササシグレを炊いた時に、あの独特の匂いがしないと感じました!不思議ですが、いつものお米の匂いが苦手なひとがいたら試してみてほしいです。
ササシグレの歴史
---水稲うるち米品種で、1952年に「ササシグレ」と命名されました。ササシグレは当時では、収量が多かったことから、東北地方にて広く栽培されていました。しかし、いもち病や倒伏に弱く、1964年のいもち病の大発生を期に、後継者である「ササニシキ(日本晴れ)」に転換することとなってしまいました。ササニシキの食味はやはりササシグレには勝てないとも言われていたそうです。
ササニシキは、いもち病に強いためコシヒカリについて2位の作付け面積を誇るほど、広く栽培されました。しかし、冷害耐性が低かったこともあり、生育不良が起き、1993年に平成の米騒動につながってしまいました。その後冷害耐性に優れたひとめぼれが登場することとなります。---
現在、ササシグレの耕作面積はわかっていませんが、大事に受け継いでくださっている方たちがいます。
わたしが購入させていただいているのは、新潟県高妙市の小川さんという方から購入させていただいてます。
小川さんが、ササシグレを作ろうと思ったのも、お米アレルギー体質のお子さんがいる方からもち米系統の遺伝子が入ってないお米を作って欲しい!というご要望があったそうです。
農薬・化学肥料を使わずに作っていて、さまざまな生きものと共存する田んぼで栽培しているそうです。
初めの種籾は、やはり木村秋則さんから譲り受けたものだそうです。現在就農して5年目とのことですが、素敵な環境で、とても美味しいお米を使ってくださっているので、今後も購入させてもらいたいなと思っています。安心安全の美味しいササシグレを作ってくださってることに本当に心から感謝したいです。
小川さんのお米が買えるリンクはこちら↓
また、ササシグレの種をずっと守っている(ササシグレのおじいちゃん亀の尾の種も守られているとのこと)宮城県石巻の太田さん(米の太田屋)から譲り受け、ササシグレを作っていらっしゃる伊勢崎さんのお米が買えるリンクはこちら↓
伊勢崎さんは自然栽培でお米を作り続けてもう13年目になるそうです。
最近ササシグレを作っていらっしゃると知って、玄米餅とお米を購入させていただきました✨届くのが楽しみです😌
人間と同じで、植物も多様です。1年に全く風邪を引かないひともいれば、何度も風邪を引いてしまうひともいる。それと同じように、植物もまた、それぞれに強みや、弱みがあります。
品種が偏ると、一つの品種が病気になってしまった時に、日本の食糧はどうなってしまうのでしょうか。いろんなお米があることが自然なんじゃないでしょうか。お米ってこんなたくさん品種があるんだー!ってことを知ってもらえただけでも、嬉しいです。
最後まで読んでくださった方に、感謝を申し上げます。