放生勲@妊活サポート医師

こまえクリニック院長です。「不妊ルーム」は“不妊治療だけが妊娠に至る道ではない”がモットーです。カウンセリング等を通して妊娠をご希望される方に寄り添いつつ、より自然に近い形で妊娠するためのお手伝いを続けています。 https://humansofplovdiv.com/

放生勲@妊活サポート医師

こまえクリニック院長です。「不妊ルーム」は“不妊治療だけが妊娠に至る道ではない”がモットーです。カウンセリング等を通して妊娠をご希望される方に寄り添いつつ、より自然に近い形で妊娠するためのお手伝いを続けています。 https://humansofplovdiv.com/

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最近の記事

妊活と美活は同じ向きのベクトル

私の新しい本『ポジティブ妊娠レッスン』では、 妊娠を求めること=妊活と、 美しくありたいと思うこと=美活は、 同じ方向のベクトルだという話をしました。 当院では 「卵巣セラピー」に力を入れていますが、 卵巣セラピーとは、女性が美しさを保つ 治療でもあります。 そうしたセラピーにより、 40代で妊娠される方も普通になりました。 私は2人目、3人目を期待することは、 妊活のみならず、アンチエイジングの点からも 有効だと思っています。 そして美活の結果、 妊娠できればさらに

    • もっと自分を好きになろう

      不妊治療を受けていると、 女性は“子どもができない自分”を 嫌いになりやすい傾向があるように 思います。 そんなときは、 自分の今までのことを 少し思い出してみてください。 打ち込んでいたスポーツや、 趣味はありませんか? どんなところに出かけるのが好きでしたか? これだけは人に自慢できる という長所はどこですか? 妊娠のことばかりに頭を向けないで、 自分のいいところを発見して、 もっと自分のことを好きになってみましょう。 そのほうが、きっと妊娠に対しても ポジテ

      • 先月『週刊女性』という雑誌に 「不妊ルーム」の活動、考え方が 紹介されました。 雑誌はもうありませんが、 ウェブ上の記事として残っております。 ご覧になりたい方は下記からどうぞ。 https://news.yahoo.co.jp/articles/bcf7830d76635c6834b4370b0736fd28f984c92d?page=1

        • 「不妊博士」にご用心!?

          妊活に関する基本的な知識を持つことは 悪いことではありません。 そのために、 本やネットは大切な情報源になります。 しかし、これらは利用法を誤ると、 「不妊博士」を生むことにもつながります。 本について考えてみましょう。 書店に行くと、 妊活・不妊に関する本がいかに多いか、 お気づきになるかと思います。 どれを買っていいか迷うと思いますが、 中身は大同小異なので、 気に入ったものを選びましょう。 ただし、 こうした妊活・不妊本を読む際には、 注意が必要です。 ま

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        • 妊活サポート医師がそっと教える「妊娠のコツ」
          13本

        記事

          「卵巣セラピー」のいきさつ(お薬編)

          私がそもそも「卵巣セラピー」を行ったのは、 今から10年ほど前になります。 ご存知のように 年を追うごとに女性の結婚年齢、 そして妊活開始年齢が上昇してきました。 それに伴って 「不妊ルーム」で行っている漢方薬や、 排卵誘発剤といった薬剤だけでは カップルを妊娠に導くことが 困難なケースが増えてきました。 ちょうどその頃、 高度生殖医療を専門とする婦人科の先生から、 甲状腺ホルモン製剤を投与して、 TSHの値を厳密にコントロールすれば、 良い卵を取れる確率が高くなるとい

          「卵巣セラピー」のいきさつ(お薬編)

          妊活に生活を占領させない!

          多くの方とお会いしてきて、漠然とですが、 仕事を持っておられる方のほうが、 妊活にハマりにくいという印象を持っています。 なぜなら、 仕事中は仕事に集中せざるを得ないわけですから、 その間は子どもができないという現実を忘れて、 目の前の仕事に打ち込むことができるからだと思います。 「不妊治療のために、仕事をあきらめました」 という方もありますが、 それが必ずしもよい結果につながるわけではありません。 「不妊治療に専念するために仕事をやめたが、  生活が不妊治療一辺倒に

          妊活に生活を占領させない!

          『35歳からの妊娠スタイル』

          今から10年ほど前に、 『35歳からの妊娠スタイル』 という本を出しました。 この本の中で私は、 「体内インフラ」 「体外インフラ」 という言葉を使っています。 今にして思えば 「体内インフラ」はその後発展して、 「卵巣セラピー」になりました。 現在の「不妊ルーム」のフォローアップは、 「卵巣セラピー」なしに、 ありえないのではないかと思うほどです。 それは結婚年齢の高齢化、 妊活開始年齢もあがってきておりますので、 卵巣を大切にすることが 本当に大切になってきている

          『35歳からの妊娠スタイル』

          二人目妊活もやはり大変です

          一人目は無事出産したものの、 第二子を望んでもなかなか妊娠できない。 「不妊ルーム」では、 そんな相談をよく受けます。 今は世の中がある種の 「不妊治療ブーム」になっていることもあり、 二人目ができないという理由で、 治療を受ける人は増えています。 この二人目不妊も、 お話しをうかがってみると、 悩みはさまざまなのです。 一人目は女の子だったので、 二人目は男の子をとか、 一人っ子より兄弟のいるほうがいい と思うからとか。 きっと周りの方は 「ひとりいるんだから、い

          二人目妊活もやはり大変です

          『週刊女性』に取り上げていただきました。

          発売中の『週刊女性』最新号に 「不妊ルーム」が掲載されています。 「体外受精だけが妊娠に至る道ではない」 「卵巣ケアの大切さ」 など、 私の主張を取り上げていただきました。 WEB版『週刊女性プライム』でも公開しています。 この記事を多くの皆さん方に読んでほしいと思っています。

          『週刊女性』に取り上げていただきました。

          「不妊治療」が流行になっている!?

          メディアの流す最新情報に 右往左往しないで、どんと腰を据えて、 妊娠力を高める「普通の」生活を送ることこそが、 妊娠への大切な道なのです。 しかし、 メディアのせいばかりかというと、 私はどうも違うなという気もしています。 新しい治療法がどうこういう以前に、 「不妊治療」が流行のようになっている という感じがしているのです。 世の中はどんどん便利になってきています。 スイッチひとつで生活空間が快適になったり、 インターネットを利用して、 24時間ほしいものが手に入った

          「不妊治療」が流行になっている!?

          メディアの妊娠報道は片目をつむって

          メディアというのは、 テレビ、新聞、雑誌を問わず、 新しい話題を提供しないと 視聴者なり、読者なりを ひきつけることはできません。 ビジネスの側面がありますから、 売り上げ、視聴率が大切です。 そのため、 たとえば「不妊に新しい治療法!」 などという情報が流れると、 ワッとそちらになびいて、 一斉に報道されるということがあります。 もちろん、 よく取材された良質な情報もあります。 しかし、 それは内容をきちんと読んだ人にしか わからないことで、やはり見出しには、 誇張

          メディアの妊娠報道は片目をつむって

          妊娠力をアップさせる「リラックス」

          はじめは小さな願いだった 「赤ちゃんが欲しい」という気持ちが、 時間が経つにつれて、 あせり、不安、迷いといった ストレスを生むようになります。 私のところに寄せられるメールにも、 次のような相談がよくあります。 「どうしたら気持ちを楽にもてるのでしょうか?」 「どうしたら平常心で不妊治療を継続できますか?」 「気持ちを楽に…」 「平常心で…」とは、 言葉では簡単ですが、 自分らしい前向きさを取り戻すには、 どこかで自分自身の気持ちを 整理しなければならないと思います

          妊娠力をアップさせる「リラックス」

          妊娠を追いかけると逃げてゆく

          妊娠、赤ちゃんのことに とらわれすぎないことは大切です。 夫婦の会話の中心が、 妊娠のことばかりになっていませんか?  あるいは、 ことあるごとに不妊の話を パートナーにもちかけていませんか?  もういちど、 最近の日常をふりかえってみましょう。 もし、そういうことがあれば、 一度、赤ちゃんのことや 不妊治療のことを頭から切り離す 勇気をもってください。 私がいつも感じていることは、 不妊は一刻を争う病気ではない ということと、 一刻を争っているカップルほど、 かえ

          妊娠を追いかけると逃げてゆく

          妊娠に対して男女に意識差があります

          赤ちゃんを望んでいるのに、 なかなか妊娠できないという状態は、 夫婦どちらにとっても ストレスを感じるものです。 ましてや 不妊治療を受けるとなると、 ふたりの上には相当強い ストレスがのしかかってきます。 「不妊は夫婦二人の問題ですから  夫婦二人で取り組みましょう」 と、よく耳にします。 正論のように聞こえます。 しかしながら 不妊治療はその実際において、 検査や治療のほとんどを 女性が受けなければならない、 極めて女性の負担の多い医療なのです。 こうした現実

          妊娠に対して男女に意識差があります

          妊活に漢方薬は有効ですか?

          「妊活に漢方薬は有効ですか?」 そう問われたら、 「妊娠を望む女性の半数以上に漢方薬は有効です」 と私は答えます。 そもそも私が漢方薬に関心を持ったのは、 医学生の時代に遡ります。 特別講義で漢方を専門とする医師のお話があり、 それにとても興味を持ったのです。 西洋医学の薬というのは、 レセプターに対するターゲットセラピー という形を取るのがほとんどです。 例えば胃潰瘍であれば、 胃酸分泌の亢進が原因となることが 多いわけですが、 それに対してH2レセプターという

          妊活に漢方薬は有効ですか?

          葉酸サプリメントの注意点

          妊活に向けて 何か行動を起こそうと思った時、 女性はよくサプリメントを摂取する という人が多く見られます。 その場合に葉酸サプリメントが 筆頭に挙げられるのではないでしょうか。 それはネットなどを見れば 葉酸サプリメントに関する情報は たくさんありますし、 あたかも葉酸サプリメントをとれば、 すぐにでも妊娠できるような気が してしまうものです。 私は葉酸サプリメントを 自己判断で摂取している方の 採血をしばしば行うのですが、 ほとんどの場合で、基準値上限を 大幅に超えて

          葉酸サプリメントの注意点