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日記 2024.3.28(木) うさぎを描く/野菜は自立している/ザワークラウト/眠たい

6時過ぎ目が覚める。昨日の夜ぬすとこぶを描いた。今までに何度も描こうとしてきたけれどどうもうまく描けたことがなかった。ぬすとこぶは黒混じりの茶色とところどころに白い部分のあるうさぎだった。鼻の周りと鼻の上が白っぽく、いつもふてくされている表情にみえてしまうのがかわいい。先日画像フォルダを見返しているときに見つけた散歩帰りのぬすとこぶを描きたい、久しぶりに思ったのだった。
周りにある柱やレンガ、コンクリートにステンレスとふわふわうさぎとの質感の違いを描き分けるのが面白い。ぬすとこぶをじっと見つめる。いつもこんなふうに座っていたよな、描きながら思い出す。2時間半で大体完成した。初めてぬすとこぶの毛のふわふわの触感を描くことができた気がした。手を洗ってもう一度絵を見てみると、ぬすとこぶは今ここにいるように見えてくる。ああ、また会えたね、そう思ったら涙が溢れてしまった。クマたちを抱いて布団に入った。

今朝は曇り。机の上のぬすとこぶにもおはようを言う。穀物コーヒーが切れているのでここ数日朝の一杯がなんだかさみしい。早く次のものを買いたいな。玄米コーヒーというものを見つけたので試してみたいけれどちょっとお値段が高めなので迷っているところだ。そうだ、チャイがある。アッサムの茶葉とミント入りのミックススパイスを鍋に入れて作っていく。チャイはやっぱり甘みが少しある方がいいな。アガベシロップを少し入れる。隣では鉄瓶に湯を沸かす。チャイに気を取られて沸騰の瞬間を逃してしまった。鉄瓶の注ぎ口からぷしゅーっとお湯が溢れる。あわてず火を止める。おだやかだ。そういえば、お肉をほとんど食べなくなってから自己否定も減ってきた気がしている。お肉からもらう力強さを感じなくなると、自分の底力みたいなものが試されるようになるのかな。わたしはこれまでお肉の力に頼りすぎていた部分があったのかもと思えてくる。
昨日図書館に行く前にささっと買いに行っておいた豆乳グルト。レモン酵素シロップを入れてぐるぐるなめらかになるまで混ぜて食べる。美味しい。食材を入れて吊るしているメッシュバッグからまぶしい黄色が見えた。黄金に輝く黄金柑、思わず取り出して皮をむく。黄金柑のおだやかな味わいを楽しむ。朝から柑橘を食べると嬉しくなる。

お昼ごはん用にご飯を解凍しておく。今日もお味噌汁とご飯をベースに生きていく。昨日作ったきんぴらごぼうといわしの生姜煮もあるから豪華だな。たっぷりある食材で常備菜をひとつ作っておくと助かるのだな。鍋やフライパンもひとり分サイズのものなので大量には作れない。今日と明日を助けてくれる分だけ作っておけたらいいと思った。

常温で追加発酵を促していたザワークラウト、いい具合に酸味が出てきた。心地よい酸味は酸っぱいのが苦手な人でも美味しく食べられるのではないのかな。まいちゃんのザワークラウトはうまくいったかな。このキャベツの持つ水分量が多かったようで液体はとろりとならなかったけれど、ちゃんと発酵は進んでいた。ありがとうと言いながら大切に食べる。野菜は自立している。心強い右腕になってくれる。力を信じてあげることが大事だなと思った。

お昼ご飯を作る。まいたけ、ごぼう、厚揚げ、小松菜、大根、野菜をたっぷり。酒かす入りでお味噌汁を作る。まいたけは黒まいたけというのを買ってみたのだけれど肉厚でしっかりとしていて食べ応えがあって美味しい。残っていた分を贅沢に全部お味噌汁に入れた。ご飯はまだ解けていなかったので蒸して温める。近ごろお味噌汁をたっぷり具沢山にして作る。お昼も夜もたっぷり食べられてうれしい。ご飯が温まったのでお茶碗に盛り、ごま塩、ちぎって細かくした海苔、きんぴらごぼう、梅干し、ぬか漬けの大根をのせる。ご飯の上にちょっとしたおかずも全部のっけるのが好きだ。洗い物も少なくなって心が軽い。お味噌汁に味噌を入れすぎたので豆乳で調節する。黒まいたけの影響でやや黒っぽい色の味噌汁ができた。汁をすする。お、美味しい。まいたけの風味が味噌汁全体に広がる。まいたけ自体もぷりっと食感よく美味しい。しあわせだ。

今日はもう一度みさこの会社へ行ってみようと出かける。何回行っても迷いながら駅を歩いて向かう。大通りの反対側から会社の方を見てみる。みさこらしき人が見える。通りを渡って隣のビルで立ち止まる。やっぱり足が止まってしまう。歩いているうちに見つけた発芽玄米の小さなお弁当屋さんのことが気になってきた。みさこにちゃんと言おう、そう思いながら帰ることにした。
駅の中に世界堂があることに気づいてゴンドラパステルの白を買う。ゴンドラパステルは日本の風景を描くための色が揃っているらしい。いい色がたくさんある。いまのところ白だけ使っているけれど、やわらかくはっきりとした白がアクセントになって絵がぐっと引き締まる気がしている。パステルを選んでいる時のわたしの楽しそうな姿を大切にしたい。うれしくってついついやってしまうこと、そういうことを仕事にする。
みさこにはもう少し自分の力でやってみたいということを伝えた。

図書館の駅へ向かう。こだわりの八百屋さんへも寄っておこう。なんと今日はまんまるでっかくてみずみずしいキャベツがあるではないか。298円。買いますとも、買いますとも。一番大きいサイズはちょっと躊躇してしまうくらい大きかった。おっきくてもちょうど良いサイズでも298円、ありがとうございます。持ち帰るのにちょうど良さそうなサイズを選んだ。

電車で帰っている途中に区役所から電話があった。元職場の方は何度かけても電話が繋がらなかったそうだが、税理士さんと連絡が取れたそうで電話番号を教えてくださった。区民税の滞納されている支払いがわたしの方へ来ることはないとのこと、ほっとする。税理士さんの方で区民税の切り替え手続きを進めてもらえるかもしれないとのことで電話をしてみることにする。素直になるとどんどん流れていく。
その前に、電話の機能を再開しなければ。確か次の月からでないと電話機能の再開はできないのだったよな。よく分からないので明日携帯ショップへ行ってみようと思う。ひとつずつやっていく。 

今日は図書館で過ごせる時間は限られている。軽く読める本を探す。平松洋子さんの「おあげさん」をぱらぱらめくる。お腹が空いてきた。豆乳買って帰ろう。
家に帰ってフリマサイトで売れた商品を発送しておく。こういう作業は素早くやると気持ちがいい。春服が少しずつ売れていく。わたしも新しい服を1着買いたい気分になる。
お味噌汁を温めてパンを2切れ焼く。きんぴらごぼうといわしの生姜煮をおかずにして夕飯にする。お昼はご飯をたっぷり食べて、夜は穀類は少なめにしている。夜は穀類なしでもいいのだと思うけれど、1日の最後、寝る前に絵を描くためにはエネルギーが必要なので少し食べておくと良いみたいだ。食後に完成したザワークラウトを食べる。汁をすくって飲むと自然な酸味でこれまたおいしい。
買ってきたキャベツでザワークラウトを仕込む。今までで一番たくさんの量を仕込む。まいちゃんの仕込んだザワークラウトのざく切り感がいいなと思ってわたしも今日は大きめにカットしてみる。一番外の葉とまんなかの芯以外は全部使う。太い茎の部分も刻んで揉むとしなっとする。しっかり詰まった硬さのあるキャベツだと思ったけれど、塩を加えて揉んでいくとたっぷり水分が出てくる。冬の時期のキャベツとはやっぱり違うのかな。ジップロックいっぱいにしあわせを仕込むことができた。

お風呂に入っていつものストレッチをする。今日は体が硬く感じる。ぐーっと伸ばすとものすごく気持ちがいい。寝る前の準備をぜんぶ終えて机に向かう。ぬすとこぶの絵に少し手を加える。二日かけて描くとやっぱり勢いが落ちる。それでも細かなところを1時間くらい書き加えておいた。

布団に入る。今日はものすごく眠たい。まぶたがどんどんおちてくる。もうすぐに眠れそうだ。明日からもまた無職の日々を続けていこう。おやすみ。



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