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日記 2024.6.8(土) 時々会いにいく。

朝からいい天気。気持ちがいい。7時過ぎに起き上がりたっぷりたまった洗濯物を洗う。洗濯機さん今日もよろしくお願いしますと声をかけたらわたしも一緒に動き始める。身支度を整え洗濯物を干し、床を水拭きしていく。お酢のスプレーを使って床を拭くのは久しぶりだ。実家に帰る前にちゃんと掃除できていなかったのでしっかりとほこりがたまっている。出しっぱなしにしてあったトランクもコマの部分を拭いて押し入れにおさめておく。鏡もびっしりほこりがたまっていたのでお酢のスプレーを吹きかけ拭いていく。あーすっきりした。

昨日梅と一緒ににんじんを買ったのでぬか床に入れていく。こだわりの八百屋さんで買うにんじんはやっぱりたくましくて触っているだけで元気になる。たわしで土を落としてヘタの部分だけ切りおとし、皮はそのまま適当な大きさに切って漬けていく。にんじんの皮はもう二度とむいて食べることはないだろう。早くわたしのぬか漬けのにんじんをぼりぼり食べたい。

お昼ご飯の準備もしておく。やっぱりお味噌汁が食べたいので具材を切ってポンポン入れていく。乾燥野菜もまだもう少しあるので使っていく。乾燥野菜があると本当重宝するな。梅の土用干しもあるから、ドライネットを買おうと思っているのだが三段くらいのものを買って干し野菜もたくさん作っていきたいと思う。まだなかなかしっくりくるものが見つけられない。

今朝みると、梅は昨日よりもさらに色づき香りもぷんぷん、まさに完熟となってきた。今夜漬けよう、そう思いながらまだもう少し香りを楽しみたくて置いておく。今日も梅を探しに出掛けてみようかな、他にもすこし買いたいものがある。しっかりと休むか、出かけるか、さあどうしよう。

とにかく午前中はうちの中で過ごすことに決めて窓を全開あけて番茶を抱き抱えて台所に座る。足先ももう冷たく感じないくらいの気温になってきた。日に焼けた腕がなんだか誇らしい。畑仕事をしっかりやったという証のような気がする。でも畑はこれからが本番だし楽しいのだろう。実家に残してきた野菜たちのことが気になる。わたしの畑が欲しい。時々会いに行くことができる先生のような畑がわたしにも必要だと思った。

元住人と電話で話す。久しぶりだった。元気そうだということが声で分かる。彼とはそれくらい付き合いが長い。話をしながらわたしはお昼ご飯を作っていく。玄米を蒸して温め、具材を入れておいたお味噌汁を煮ていく。わたしは二つのことを同時にするというのが大好きだ。しばらくしゃべりながらわたしは昼ごはんを作って食べて片付けまで終えてしまった。
そのまま外に出る。落としてなくしてしまったイヤホンピース、元住人が予備を持っているのでもらいにいく。外は日差しがしっかりとあって適度に暑い。でもなんだか気持ちがいいくらいに感じる。しばらく畑仕事をしていたからなのか、ぱっと外に出てもクラクラしなくなった。念のため日傘はさして歩いて向かう。

イヤホンピースをもらったお礼にこの間量り売りのお店で買ったしょうゆをお裾分けした。彼は味に敏感なのですごく喜んでくれた。刺身につけて食べてみたいよねと話す。量り売りのお裾分け、なんだか気軽な贈りものの形でいいなと思った。
久しぶりだったのでひたすら二人でしゃべり合う。とにかく我々はよくしゃべる。一緒にいた時間が長いからほんとう楽になんでもしゃべることができる。内容のある話、ない話なんでもいいからしゃべり合う時間そのものが心地よい。新宿へ行って買い物をしようとしていたのだけれど今日はやめにしてとことん彼としゃべりまくることにした。

19時ごろ外に出て夕飯を食べる。外食なんてほとんどしないけれど、ぎょうざの満州が好きだ。チャーハンと餃子とラーメンと、それから今日は気温と気分がバッチリ合ったので瓶ビールも頼んだ。お酒を飲まない彼も少し付き合ってくれる。瓶ビールを分け合うとすごく嬉しくなるのはなぜだろう。

夜風に当たりながら公園で少しおしゃべりの続きをしてから別れた。久しぶりに友だちと会話をした。毎日ひとりが大好きだけれど、退屈な時間の中にいると時々誰かと話したくなる。話をしてもなんにもしゃべらなくてもいい。いくつかの同じ空気を吸って、また別々の自分の世界に戻っていく。友だちと、親と、恋人でも夫婦だとしても、わたしはいつでもこんなふうでいたい。そうすれば心地よい空気はいつまでも続いていく。

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