日記 2024.9.11(水) ただ素直に書き記す。
おはよう。ぐっすり眠ってぱっと目が覚めた。7時半だった。むくっと起き上がり身支度を整えていく。洗濯もしておこう。昨日使ったタオルがちょっとにおったので熱湯消毒してから洗濯機へ入れた。
顔を洗って鏡を見る。ややむくんでいて目が腫れている。頬には赤いぷつぷつができている。目が腫れているのは昨日の夜泣いたせい、赤いぷつぷつは強い陽射しの中たっぷりと歩き回ったせいだろう。理由が分かっていると慌てない。じっくりと自分のいまの様子を確認し、対処する。
今月もまた生理がやってきた。お腹がすこし痛くて重い。今日は無理しないでゆっくりと過ごしてみたい。とは言いつつ、医者の定期検診を予約しておいたのだった。14時半から。
午前中のうちに鉄火味噌を作ってみようと材料を出していく。れんこん、にんじん40gずつ、ごぼうは50g。しょうが5g、味噌120g。それぞれ計る。鉄火味噌は、食べたことがないのでまったく味も想像できないからまずはレシピ通りにやってみる。一度作れば何か分かってくるはずだ。市販のものを買って食べてから自分で作ってみようかと思ったけど、材料を揃えたのでまず作ってみるのだ。
れんこん、にんじん、ごぼう、しょうが、それぞれごくみじん切りにする。ちゃんと切れる包丁でサクサクと根菜を切っていくのは気持ちがいい。細かくなっていく野菜からいい香りがしてきた。美味しそう。ごま油大さじ1を入れたフライパンにごぼう、れんこん、にんじんの順に入れながら炒めていく。炒めたものを端っこに寄せて再びごま油を大さじ1入れて味噌を投入。味噌と油を馴染ませたら炒めた根菜と味噌を混ぜて生姜も入れて炒めていく。ものすごく焦げやすくて鉄のフライパンの底にひっつき始めるから手を止められない。鉄火味噌を作る時は必ず材料などを用意し終わってから始めなければいけないなと感じた。
さてここから一時間、弱火でじっくりと炒めていく。竹のヘラを使ってずっと手を動かし続ける。生理一日目にすることか?と思ったけれど、動いている方が体も温まっていい。時々椅子に座りながら手は休めることなく炒め続けた。左手の親指に水ぶくれができてなんだか修行みたいな時間だった。
45分くらい炒めたところで具材がぱらぱらとしてきた。すこししっとりしているこのくらいで火からおろすべきだったのだろうと後から感じている。みたこともないものを作ろうとしているのでどれが完成か、分からない。最終的にちょっと焦げくさくなってきたのでこれは、と思い火を止めた。
初めて作った鉄火味噌は少しぱりぱりの香ばしいものとなった。瓶に移して香りをかいでみると香ばしくてクッキーみたいないい香りがする。きっと大丈夫だと思った。根菜の季節は続く。また作ってみよう。
歯医者の前にお昼ご飯を作ろうとしていたらお母さんから電話がかかってきた。お父さんの病院のお迎えにきたらしいがなかなか出てこないので車で待っているらしい。わたしが実家で片付けて移動させたものの場所をいくつか聞かれたので答える。お父さんが植え、わたしが草マルチを敷いてお母さんが収穫するナスはまだまだ実をつけているらしい。たくさんナス料理を作ることができてお母さんは喜んでいた。わたしは密かに、草マルチのお布団のおかげでたくさんのナスが収穫できているのではないかな、と思っている。草マルチってどうしてあんなに気持ちが良さそうに見えるのだろう。抜いた草も宝物、燃やしてしまうなんてとんでもないなと思った。
おとうさんは本当になかなか出てこなかったのでたっぷりお母さんと話をした。ちょうどお母さんから電話かかってくるかな、来ないかななんて思っていたので嬉しかった。
さて、お昼ご飯にしよう。歯医者の時間があるから簡単に焼き米を作る。紅みょうが、ザワークラウト、昆布の粉末など入れたお茶碗に番茶を注ぎ蓋をする。セロリのぬか漬けも出しておいた。鉄火味噌用に使ったにんじんの端くれを塩もみにしておいた。これらをおかずにさらりとお昼を食べた。眠たい気分を抑えながら準備をして歯医者へ向かう。
わたしは歯医者さんがものすごく苦手なので年に二回の定期検診は異常に緊張する。ふかふかのハンドタオルを持って口元に置き、少しでも気持ちを落ち着けようとする。でもやっぱり毎回こわい。二週間後に歯茎が下がりややしみる部分を補強してもらうのと、レントゲンをとって虫歯がないか一度診てもらうことになった。それ以外は問題なし。ひとまずほっとした。
歯医者の後は自分にご褒美をあげたくなる。ストレスによく耐えたと言ってあげたい。大好きなこだわりの八百屋さんへ寄って、梅干し、煮干しいりこ、一番搾りの米油、欲しかった薬草の本を買った。
今日も夕方になってもまだまだ陽射しが強く暑い。図書館ですこし休憩して帰ることにする。残暑はまだまだ続く。ここでばてないようにちゃんと休み休みいこう。
ふと去年の秋のことを思い出す。去年の9月の残暑も厳しかった。夕方涼しくなりかけてから自転車に乗って買い出しに出かけたりしたな。帰りに雨に遭ったりして濡れたこともあった。はっきり鮮明に一年前のことを覚えているのは日記を書き始めたからだろう。日記に書かれた文章は下手でもわたしにしっかりと伝わる。あの時の気持ちや空気、においなんかもよみがえってくることがある。日記を書き始めて一年が過ぎた。きっとこれからもわたしは毎日の小さな出来事、気持ちの変化を素直にまっすぐに書き記してみたいと思う。