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一族集合

  一族と言っても、当家と長男家・次男家の3家族だけだが、それでも合計10人が集合、我々にとっては、年に一度か二度の貴重な大行事だ。3家族とも田園都市線沿線に住み、何処に集合でもいいのだが、長男家は小学生の女の子が3人だから出歩きにくかろうと、毎回長男家に集まる事にしている。
 
 監視人殿が、10人分のすき焼き用の食材を詰め込んだキャリーバッグを引っ張り、11時半頃にタワマン26階の長男家に到着した。昨今、当家では(残念ながら)力仕事は監視人が担当しているのだ。
 
 まずは、3人の女の子が歓迎の挨拶をし、こちらは用意していたお年玉を一人一人に手渡し、皆が大喜びをする。昔のテレビのホームドラマそのものだ。儀式を終えると、監視人殿は直ちにキャリーバッグから10人分の食材を取り出し、すき焼きの支度を始める。
 
 食卓中央に用意されている大きなホットプレートに野菜とお豆腐を溢れんばかりに入れ、それに今半製の割り下をかけて、蓋をする。暫くして蓋を取ると、野菜が半分ほどに縮まり、お肉を入れる余裕が生じている。お肉の梱包をほどくと、薄切りのお肉が一枚一枚、丁寧に薄紙に包まれ高級感が漂う。これぞ人形町日山の肉・・・と勝手に自己満足する。数えると全部で21枚、合計1.5キロだから、一枚70グラム程度、充分だろう。準備が完了すると、タイミングよく次男家3人が到着し、再度、女の子の歓迎式とお年玉交換の儀式が、励行される。
 
 大人6人が食卓に着き、子供4人が横のこたつを囲む。直ぐにお肉を焼き始めてすき焼きパーティ―が始まる。子供にも取り分けるが、小さな子はあっちこっち歩き回り歩き、食べているのか遊んでいるのか、訳が分からない。お肉は期待通りに美味しい。適度に脂身があり、柔らかく、ゆっくりと味わいながら食べる。お肉の投入を数回行うと、皆さん大体満足したようで、消費速度が落ちる。最後に、お肉がまだ数切れのこっていたが、長男家があとで何とかするだろう。
 
 食後、暫く箱根駅伝を見るなどしていたが、次男がトランプをしようと言い出し、長男夫妻と小6の長女、次男夫妻と中学の女の子で何やら始めた。神経衰弱をすると、中学の女子がやたら強い。皆が驚く記憶力で、大半を取ってしまった。次に、小6の女の子がどこかで手に入れた未開封のゲームセットを持ってきて、やり始める。説明文を読んで理解しつつ進めるが、途中、全員で大笑いするなど、楽しそうにひと時を過ごす。かくしているうちに、それなりの時間になり、これくらいでよかろうと、解散となった。

ゲームで楽しむ面々


 
 私が子供の頃、従弟数人が、松山の祖父の家に泊まり込んで一緒に遊び歩いたことを思いだすが、この23日にその従弟会が予定されている。

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