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ダメ元の鍼治療

 2021年7月の日記です。
 
 この1か月ほど、連日鍼灸院に通っている。
2年前から、体のふらつきや、呂律の怪しいことがあり、
脳神経内科に1週間の検査入院をした。
結果は、症状から「脊髄小脳変性症の疑い」とのこと。
小脳のMRIに異常が見られないので、「疑い」がつくらしい。
当面は経過観察で、次は半年後の12月とのこと。
とは言え、徐々にではあるが症状が進行しているから、
先を思うといい気分ではない。
 
 何かないかとネットを検索し、鍼が有効かもしれないと、
6月14日に大手町の某鍼灸院を訪問した。
院長いわく、
・MRIに異常がみられないとは言え、
・症状から判断すると明らかに脊髄小脳変性症と思われる。
・症状が2年前からなら、既に中期の段階、
・鍼治療で改善が期待できる。
・治療の回数、期間は個人差があり、分からないが、
・直ぐに始めた方がいい、
との事で半信半疑ながら、その日から治療を開始した。
 
 1回の治療は前半と後半に分かれている。
前半は、仰向けになって、手足と顔の10か所に鍼を刺され、
それぞれの個所に電気を流して40分じっとしている。
後半は椅子に座り、後頭部の8か所に鍼を刺されて電流を流し、
同様に40分間じっと耐える。
 
 治療時間は準備も含めて約2時間、
鍼は場所によっては痛く、多少の出血もある。
電気の刺激もズキンと響くことがあり、
軽い拷問を受けている気分だ。
 
 鍼灸院の待合室には院長と王貞治さん、古舘伊知郎さんの
ツーショット写真が掲げられている。
先日はごく平凡な普段着のオジサンが入ってきたが、
よく見ると、現役の重要閣僚だ。
そう言えば、前日に国会が閉会している。
待合室で待機する黒スーツ姿のSPは、見るからに逞しい。
 
 今のところ、顕著な変化は見られない。
いつまで続くかは分からないが、時間はたっぷりある。
暇つぶし&ダメもと、と割り切って暫く通うつもりだ。
 
 
 追: 根気よく5か月間通ったが、残念ながら効果なく、
   結果から見れば、時間とお金の無駄使いだった。
 
    時々見かけていた某重要閣僚はその後車椅子になり、
   喋る際もやや呂律が怪しくなったようで、政界を引退した。
   公にはしていないが、「脊椎小脳変性症」だと思う。

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