占い師と政治家
文芸春秋4月号の記事、
「占い師と政治家」
―政治家は占いが大好き、私たちがコッソリ聞いた悩み事―
が、興味深い。脚本家、中園ミホさんと政治外交ジャーナリスト岩田明子さんの対談記事だ。以下、この二人を紹介している部分を転記する。
中園氏は二十代から占師として活動後、脚本家に転身。「Doctor-X 外科医・大門未知子」(テレビ朝日系)、「花子とアン」(NHK)などのヒット作を手掛け、昨年、著書「強運習慣100」(エクスナレッジ)を上梓した。岩田氏はNHKを2022年に退局、「安倍晋三実録」(文芸春秋)などの著作を持つ政治外交ジャーナリストだ。
私は占いには全く興味ないし、信用していないが、そもそも占いとはそういうものではなく、一つの参考指標として考えるものらしい。中園さんの以下の部分が分かり易い。
占いは用心するための地図なんです。友人の林真理子さんは「占い師は天災も当てられない」とエッセイで書かれたりもするのですが(笑)、占いの答えが全てではなく、それを人生の選択にどう生かすかが重要なんです。
中園氏さんは、14歳で占師の今村先生に四柱推命を学び、若いころから有名政治家、企業のトップの占いもして、立派に見える方でも、人に言えない悩みがあるなと、それがいまの脚本の仕事にも役たっているとか。
岩田さんは学生時代から占いにハマり、手相、西洋占星術、筮竹(ぜいちく)など色々と勉強したとのこと。たまにテレビでお目にかかるが、(私に言わせると)目鼻立ちのはっきりした、頭のいい美人だ。
以下、興味深い部分を抜粋する。
岩田さん:社会福祉法人の理事長を気学の先生に紹介したら、「誰が自分を裏切りそうか」と側近の事ばかり聞いている人がいた。金と女性に弱い人を名指しされて「まずい。早く対処しなきゃ」と焦っていました。
中園さん:そうなりますよね。でも私は、今なら違うアドバイスをすると思います。自分にとって良い気運の人ばかり集めても、組織は成長しないもの。耳の痛い話をする側近や、上司を追い落すくらいの勢いのある部下がいないとダメなんです。
話しは、安倍元首相、安倍照恵さん、小泉元首相、大谷君などにも及び、いずれも興味深いが、最後に岸田首相の話が出てくる。
岩田さん:最近・・・・国会が始まっても党内は混乱の渦の中にあります。これは党や内閣に運気が低迷している人がいるからでしょうか?
中園さん:それこそ、首相の岸田さんです。
岸田さんは運気のサイクルが私と同じで、実は昨年の11月から空亡期に入ったところなんです。
今は岸田さんにとって試練の時期です。もし私が岸田さんにアドバイスするとしたら、「今は我慢して受け身になって、長いものに巻かれてください。そして汗をかいてください」といいたいですね。
どうやら、(広い意味の)占いとは統計学のようなものであり、依頼者を観察・分析し、占いの手法も利用して、あなたは、当面普通ならこうなる(確率が高い)、それに対し、こういった対応が望ましい、とアドバイスするものらしい。人間学・・・・のようなものだ。