卒業49日前の雑感

退職の日の挨拶にどんなことを話すか、ちょっと考えながら、昔、共に働いた戦友たちのことを思い出していた。

既に退職された上司、先輩。

それから、一足先に退職した同僚。

そして、未だに現場で戦う仲間たち。

彼等と共に働いた日々の思い出が脳裏に去来する。

では、今の職場の同僚たちに対する思いは?

そういうことなのだろうな。

後ろ髪が引かれるという言葉があるが、もしも、今の同僚と別れるのが辛いと心底思えるようであれば、全く違った選択がなされていたかもしれない。

きっとそう思う。

それは確信にも近い。

これは、卒業であることは間違いないが、決別なのだ。

退路を断つ。

退路を断つ以上、もはやここに未練を持ってはいけない。

前を見ねば。

これが引退なのか、断念、撤退なのかは分からないけどね。

これから先に活きることがあれば、今までやってきたことは無駄ではない。

だから、今、この時点での感情、苦い思いや諦念、挫折、敗北感などは、この際、脇へ置いておこう。

転んだとしても、立ち上がることさえできれば、負けではない。

生きねば。



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