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砕け散るところを見せてあげる

2021 ★★★☆☆ 127分
_中川大志、石井杏奈、井之脇海、清原果耶、松井愛莉、北村匠海、矢田亜希子、堤真一
_監督 SABU
_原作 竹宮ゆゆこ


シリアス いじめ/家庭環境 高校生


いやぁ、、なんとも。。
予告もなにも前情報ゼロで観たせいもあって驚いた。

高校でのいじめシーンから始まって、絶叫、絶叫。
でもヒーローがいるから安心やなー、
あ、石井杏奈が吃音ぽいからそれを一緒に解決していく過程を描くのかな〜

とか思ってたら的外れ過ぎて笑った。というより引いた。


芳根京子主演の"心が叫びたがってるんだ。"と、
南沙良と蒔田彩珠の"志乃ちゃんは自分の名前が言えない"

を観てたこともあってそういう勘違いをしてしまった笑

もし思った通りの展開ならPG12指定なんて要らんよな、とか思ってたら
めちゃくちゃ要りました、、寧ろもう少し上げてもいいくらい、、

↑に書いたキーワードで若干ネタバレしちゃってるかもしれませんが、
まーそういうことです。
想定外に恐ろしい映画でしたよ全く。。
(落ちてるときには観ない方がいいのでご注意


展開とか構成は驚きもあって面白いと思ったけど、
残念だったのが前半。

場面毎の長回しが結構しつこくて、そこまで時間伸ばすと
逆効果ちゃうんかなーと思った。その辺を少しずつ短めに編集していれば
2時間もやらずにスッキリしたんじゃないかと。


純粋で自分に素直で表情のコロコロ変わる石井杏奈はやっぱり可愛かった。いまの情報社会/マウント社会やと、こういう人減ってる気がする。

そしてまさかのUFO。
その言葉に置き換えることで彼女は救いを得てたのかも。
実際にUFOが何度か現れたり、面白い演出もあってそこはかなり好み。


タイトルの砕け散るところ っていうのが、
その場面になった瞬間ぎゃー、となってしまった。
もちろん彼女の呪縛自体を… ってことの比喩が本懐かもしれませんが、、


中川大志がヒーローヒーロー言うもんで、外見のこともあって
インザヒーローの福士蒼汰思い出して一瞬混乱したわ。

母親役で出演の矢田亜希子さんがなんとも懐かしい。
自分の中の彼女は、草なぎ剛との"僕の生きる道"で止まってます(古すぎて失礼かも)。

それから姉妹役の松井愛莉と清原果耶のキャラがめちゃくちゃ良かった。松井愛莉さん背も高くてタイプすぎる、、

そうそうこの映画なんで前から観たかったかというと
紺と赤のグラデーションになってるジャケット写真が余りにも良すぎて笑
つくづく見た目に拘ってしまう自分が恥ずかしい。


いろんな形の「親と子」があって、
とくに何も思わない=平凡こそ幸せ ということは度々思う。

ヒーローになるとはどういうことか。
正直北村匠海の立場からすると、ヒーローになってほしかったのか
それともそばに居てほしかったのか、、難しいところですね。

すごい暖かい気持ちになったり、ゾクッとしたり
不思議なタイプの映画でした。





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