「異邦人」最大の謎「クリュシエンの塩」を追え!【ワンとニンゲンの文学ラジオ#2】
こんにちは。人間のニンゲンです。
「ワンとニンゲンの文学ラジオ」第2回、お聴きいただけましたでしょうか。まだの方は夕食を作るお供にぜひどうぞ。
第2回では大きな謎がありましたね。そう、「クリュシエンの塩」です。
わざわざ古新聞から切り抜くレベルの塩の広告ってなんなんだ。そもそもどんな塩なんだ。
高級なのか?天才的なクリエイティブなのか?伯方の塩となにが違うっていうんだ?
皆さん気になってまんじりともできないことでしょう。僕もです。
調べました。
見つけました。
まさかのフランス語版の記事しかありません。
インターネットのない時代では世界の大半の人が知り得なかったであろうこの情報。有り難みを感じながら引用します。
やっぱり面白い広告だったんだ!
しかもカミュ以外の作品にも登場しまくってる。当時のヨーロッパではよっぽどメジャーだったんですね。
では一体どんな広告なのか。ご覧ください。
クリュシエンの塩の広告。
こっわ。
どうやら目がイッてるおじいちゃんがイメージキャラクターみたいです。
こんなの新聞に載ってたらたしかに切り抜きたくなるかも。
クリュシエンの塩は当時は医薬品(健康食品?)だったようです。
性能的には便秘薬だったみたいですが、効果をめちゃめちゃ誇張して「超すごい若返り薬」みたいな広告をしてたらしい。
それでこんな、目がギンギンでちょっとあぶないおじいちゃんの広告になってるんですね。
売ってます。
なぜかeBayのカナダのページで。
紙袋の中には瓶が入っていて、ちゃんと塩自体も詰まってるようです。
売値が95.44カナダドルなので、大体1万円ちょっとですね。
高いのか安いのかわからない。
「異邦人」の時代を感じたい人はぜひ買ってみてください。
もしかしたら広告のおじいちゃんみたいに超絶元気になれるかもしれませんよ。
そもそも口に入れていいものなのかはわかりません。
今回はここまで。
読んでくださる中には、「数十年来の謎が解けた!」という方もきっといらっしゃるのではないでしょうか。
改めてインターネットってやつはすごいです。
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