【マーケ心理学】似ている人と正反対の人、どっちの方が魅力を感じる?
※こちらのシリーズでは、Twitterで週3くらいでつぶやいている『#マーケ心理学』1週間分をまとめて掲載します。
余力ができてきたら、note用に厚みを加えていきたいと思います!
Case:1 『認知的不協和』(にんちてきふきょうわ)
イメージと実際にギャップがあった時、その不快感を避けようとする心の動き。
実験では、つまらない課題を「面白い」と言わされた人たちは、言わされなかった人よりも、「実際に面白かった」と答える割合が高いことがわかっています。嫌な結果になり、撤回もできず、責任が自分にある時に起こりやすいそう。
例えば、正直全く身にならなかったセミナーにお金を払ってしまったけど、帰り道に「友達できたらからいっか!」「高額じゃなかったしいい勉強代!」と考えることもそうです。
でもこれは、人生を前向きに生きてくという意味では、めちゃくちゃよい思考の切り替え方だなあーと思ったりします。
これがうまく働いているのが「占い」だなあと思います。
高額を払ってみてもらい「12月に運命の出会いがあります」と言われるも、そんな出会い起こらず。けど、占い師や運命を信じたがる女子は「あの人がそうだったかも?」とか「悪い意味で運命の出会いあったな」とか整合性を取りにいく。
Case:2 『自己呈示』(じこていじ)
他人からどう見られるかを意識して、よりよく見せようとする行為。
「印象操作」ともいわれます。対人魅力の研究では、自慢的すぎても、謙遜しすぎても、好意を感じてもらいにくいことが分かっています。
これは本当にそうだなあと実感。好意を決めるのは、自慢―謙遜の「濃度×だし分けタイミング」という2軸バランスがある気がします。
70%くらいの高濃度の自信を持ちつつ、ふとした時に弱いところや謙遜心を一瞬見せる人が心をぐっとつかむなと個人的には思ったり。
はやりのtik tokやインスタもまさに「自己呈示」が強く働いてると思うけど、フォロワーやいいねが伸びると満足感が高まりさらにハマる→その後①加速する②現実とのギャップに苦しみ徐々に失速、の大きく2パターンありそう。
Case:3 『対人魅力を感じる4つの条件』
主に単純接触効果(出会う機会が多い)、近接性(近くにいる)、熟知性(話をする機会が多い)、類似性(共通の趣味がある)と言われています。
特に単純接触効果はマーケティングでも有名で、「くり返し触れるだけで好意度が増す」ことが分かっています。
一方で、自分と違うタイプに魅力を感じる「相補性」もある(バリキャリがヒモを抱えるなど)。
面白いのが、類似性と相補性、どっちの方が魅力を感じるかというと…
「類似性」の方が強いことが分かっているんです!
理由は、自分と同じくらいの人でないと拒絶が恐い…という心理が働くから。
不思議なのは、パートナーは(実際どうかよりも己への自信で判断する)“身の丈にあう人”を選ぶのに、ファッションはハイブランドに憧れて背伸びして買う、ってことがよく起こる。
人はヒトよりもモノで、自信の補完をするのかな。