バイト体験談(某イタリアンレストラン)

こんにちは。今日は私が長年バイトしていた某イタリアンレストランの話です。ちなみにバイトをしていた時に社員の方に「うちってファミレスですよね?」と言ったとき、「うちはファミレスではない、イタリアンレストランだ!」と若干キレ気味に言われたことは今でも鮮明に覚えている。


お読みの方は大体気づいていると思うが、緑色が印象的な国民的人気イタリアンレストランのことである。ドリアが有名なお店と言えばピンと来るだろう。※イラストはあくまでイメージ画像です。


私は高校3年生の秋から大学4年生の秋まで某イタリアンレストランでバイトをしていたので約4年間働いていたことになる。


最初の半年間は基本的な業務(接客)が中心であった。オーダーの取り方、レジのやり方、お皿の持ち方、片付けのやり方など基本的なところである。高校3年生なので仕事のいろはなんてあまりわからない時期であった。敬語はめちゃくちゃ、接客業なのに表情は硬い、片付けは遅い。いつ辞めようか悩んでいたレベルである。


しかしバイト先の人たちは皆優しい人が多かったことが唯一の救いであった。同時期に入った大学生の先輩には可愛がられて、店長も仕事中は厳しく指導することが多かったが、休憩室に戻ればタバコを吸いながら笑ってパチスロの話ばかりしていたほど気さくな人であった。


そんな中、大学生になる直前店長からいきなり「明日からキッチン中心でよろしく」と言われた。いや、接客の方もままならないんですが…と思いながら私はキッチンメインに転向となった。


某イタリアンレストランのキッチンに転向となり、キッチンの基本を学んだ時に一番印象に残ったことは「なんて効率重視なキッチンなのだろう」と思ったことである。


一言でいうと『一歩ですべてのことができるキッチン』である。数多くのメニューがある中、自分の基本の立ち位置から一歩以内にすべてのものがある。もちろんイレギュラーな事態もあるが、基本調理に集中するにあたっては一歩あれば十分なのである。


皆さんが普段食べているあんなドリアやあんなパスタやあんなサラダやあんなハンバーグは基本一歩以内で作ることができてしまうんです。


結局私はその後ずっとキッチンをメインでバイトをしていた。けれどもキッチンは私にとって非常に楽しい場所であった。なぜなら、自分の効率次第で仕事のスピードが大きく変わるから。つまり、自分が効率が悪いとお店全体のリズムを大きく狂わせてしまう。とてもやりがいのある仕事であった。


バイトをやめた今でも職業病のように日常生活の効率を考えて行動してしまう自分がいる。洗濯機の時間が40分、炊飯器が50分、料理をするのに30分、お風呂に入るのに20分。これをすべて同時に行い適切なタイミングを考えて作業を始めてしまうから、長年の職業病はなかなか消えないものである。


以上

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