絵本が好きです。

唐突ですが、私は絵本がすきです。

今でこそ本を読むことが苦手ですが、子どもの頃は毎日寝る前に母に1冊絵本を読んでもらう時間が大好きでした。

一番好きな絵本は、林明子さんが絵を描かれている『きょうはなんのひ?』という絵本です。
ざっくり要約すると、両親の結婚記念日を祝うためにサプライズを考える女の子の話。

毎月幼稚園で、ジャンケンに買った人から絵本を貰える、という今思えば豪華かつ不思議な儀式があったのですが、もちろんこの絵本が私の大本命。
この本がいい、なんならこの本以外ならいらない、そう思いながら強い意思とともにジャンケンに挑みました。

結果、なんとじゃんけん大会優勝、熱望していたこの絵本をGETすることに成功!!!
今思えば1番じゃないとこの本がGETできなかったのか?とも思うのですが、とにかく私にはかけがえのない思い出で、今でも大好きな絵本です。


他に好きな絵本は、エリック・カールのはらぺこあおむし、おほしさまとって、レオ・レオニのスイミー、ヨシタケシンスケさんのもうぬげない、にしまきかやこさんのわたしのワンピース、きょだいなきょだいな、100かいだてのいえ、ぐりとぐら、ツペラツペラさんのシリーズ、などなど。

イラストのタッチも淡い水彩のものからビビッドでカラフルなものまで色々好きです。

とまぁ私の好みはこれくらいにして。


実は昔、絵本の読み方、みたいな研修を受けたことがあります。
とはいえ、10年ほど前のことでもうあまりおぼててないのですが…

そんな中でもとても印象に残っていることばがあります。


『絵本の読み聞かせには大人の解釈や思いはいらない、こどもがどんな風にも受け取れる余韻を残しながら読むもの。相槌をうったり、読み手が表現する必要はない。あくまでこどもたちが楽しめるように、楽しむためのものだ。』


その時のわたしは、例えば読み聞かせをするなら感情を込めたり抑揚を付けたり、でてくるキャラクターごとに声色を変えたりと自分なりにストーリーをおもしろく感じてもらえるように、とよく言えば工夫しまくりでした。

でも、絵本はそうじゃない。

イラスト、おはなし、ことばひとつひとつ、音のリズム、その全てをお子さんたちが楽しめるように読み聞かせる。余韻を持たせる。
なんて難しいことなんだろうといまだに絵本を読み聞かせる時にはドキドキしてしまいます。


ただ、少しずつ時代が変わり、成長がゆっくりなお子さんや場面の読み取りが苦手なお子さんが増えてきてそれでは楽しめないお子さんが多いのが現状で。

昔教えてもらった絵本の読み方。
それはとてもステキで、今後も忘れたくないことではあるのですが、『変えなきゃ』と感じることも増えました。

絵本の選び方はもちろんですが、大事なのはやはり読み方で。

指をさして何が起こってるのか注目しやすくする。
キャラや場面で声色を変える。
敢えて間を作ってこちらに気持ちを向ける。
お子さんの感想に共感しながら読み進める。

そうやって時代の変化や見てくれるお子さんによっても読み方を変えなければいけないんだな、と。


伝わりやすい上手い表現が見当たらないので少し乱暴な言い方になりますが、極端に言えば機械音声か朗読劇か、くらい大きな差ですよね。


でもこれって絵本だけでなくて大人にも言えることだと思うんです。


例えば小説原作のドラマや映画。
映像にして、演者さんの表情や声、BGM、演出が乗ることでよりイキイキと描写されている!とたのしめる人がいる。
一方で、原作だけで良かった、イメージとちがう、こんなの見たくなかった、と悲しむ人もいる。

つまりはそういうことなんだなぁ、と。


なんだかまとまらなくなってきましたが、こどもにとって絵本は大人の小説。

私にとっては絵本くらい余白があって、かんたんでシンプルなことばが分かりやすくていいな、絵本が好きだな、というおはなしでした。笑

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!


それでは!

きゅー。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?