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血管性認知症とは?家族が直面することは?


今回は、血管性認知症とはどのようなものなのか、家族が直面する内容についてまとめました。私の体験談が少しでも皆様の参考になれば幸いです。




「血管性認知症」の情報はなかなか見つからない

私の家族は、物忘れや幻覚の症状があったため、「アルツハイマー型」または「レビー小体型」を疑いましたが、脳のMRIを撮影し、画像診断頂いた結果として「血管性認知症」と診断されました。

当時、「血管性認知症」という認知症の型があるとは知らず、どのような病気でどう進行していくのか、介護の手がかりがほしさに、たくさんインターネットで検索しましたが、参考になるものが乏しく、戸惑いました。


血管性認知症は認知症全体の2割程度

認知症というと、「アルツハイマー型認知症」が有名だと思います。
認知症の約7割は「アルツハイマー型認知症」に分類され、「血管性認知症」は認知症全体の2割程度のようです。

厚生労働省老健局「認知症施策の総合的な推進について」の情報を加工

そのため、認知症に関して、インターネットで検索しても、なかなか血管性認知症に関する情報を得るのが難しいのが現状です。


血管性認知症とは

「アルツハイマー型認知症」は比較的緩やかなスピードで、認知機能が衰えていきます。

NHK アルツハイマー型以外の認知症にご注意を! 「血管性認知症」の情報を加工

それに対し「血管性認知症」は、脳梗塞や脳出血を繰り返すことで、身体機能の衰えと認知機能の衰えが一気に低下します。

NHK アルツハイマー型以外の認知症にご注意を! 「血管性認知症」の情報を加工

血管性認知症の方の脳のMRI画像は、脳梗塞に関連して血流が減り、酸素不足になっている箇所が白くなっています。白質病変といって、白く靄がかかっているように見えます。その範囲が広がったり増えたりすると、認知症の進行が進みます。

そして、血管性認知症は、アルツハイマー型認知症も高い確率で合併してしまいます。ゆえに、日常的に認知機能が衰えていきながら、脳卒中を発症する度に、階段状に一気に機能が低下します。

一日でも長く、患者さんの本人らしさを保つためにできる対策としては、
脳卒中を起こす原因を特定し、生活習慣を改善し、脳卒中を起こす確率を下げ、現状維持の時間を長く保つための努力をすることになります。


脳卒中を起こす原因

脳卒中を起こす原因として考えられるのは、
・喫煙 ・不整脈 ・高血圧 ・糖尿病 ・高脂血症 などが考えられます。
主治医と相談し、早期にできうる対策を講じることで、その人らしく生きる時間を最大限長く確保できる可能性が高まります。


家族が直面する血管性認知症介護の怖さ、辛さ、不安

認知症の家族をサポートするというのは、心身ともに家族側にかかる負担は大きいと、日々感じています。私は早々に在宅介護を諦め、有料老人ホームに入居を決めましたが、施設に預けてしまえば落ち着く、というようなことはありませんでした。

「傾向と対策」というように分かりやすく片付けることができない、難しい内容が多く、そのことで多くの時間を費やすことになります。
そして、多くの時間を費やしてもなお、多くの不安が残ります。

特に、怖さや辛さ、不安のあることを挙げると、
脳卒中をいつ起こすのか、どのようなダメージを受けるか分からない不安
■症状が安定せず、1日のルーティーンが定まらないこと
■本人が今、何を望んでいるのかが分からないが、意思決定を代理すること

■症状も金銭面も、先の見通しが立てづらいこと
などになります。こちらの詳細については、別でまとめようと思います。

私は体験していないのですが、担当医から聞いた話では、認知能力がある程度しっかりしている状態で、重い後遺症に苦しむ患者さんもいらっしゃるそうで、その場合は、本人の精神的なダメージ(うつ病や自〇願望など)による対応もあるそうです。

私の家族の場合は、小さい脳梗塞がたくさんあり、認知機能の低下がある程度進んだ状態から、救急搬送するほどの大きな脳梗塞を発症したため、重い後遺症(視野障害・肢体障害)に対する本人の精神的ダメージは少なかったと、担当医からおっしゃって頂きました。


血管性認知症の介護をされる方へ

家族が血管性認知症になり、傾向と対策が全く分からず、でも、やらなければならないことは、非常に多かった私にとって、こんなことが知りたかったなと思う内容を中心に、これから情報発信をしていこうと思います。

記内容は、あくまでも、私が体験した1つの事例にしかすぎませんが、この記事が、どなたかを勇気づけたり、どなたかの役に立つと嬉しいです。


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