2024 全日本トライアスロン皆生大会 レポ【総括】
7月14日(日)に鳥取県米子市近隣で行われた第42回全日本トライアスロン皆生大会に参加してきました。トライアスロン大会初参加。
初めてトライアスロンに参加される方の参考に、また個人的な備忘録として書いてみます。
【大会概要】
・鳥取県米子市皆生温泉からスタートする、スイム:3km、バイク: 140km、ラン:40kmで構成されるトライアスロン。
・スイム中止の場合は1stラン:5.5㎞に代替。
・個人と、リレー(3人)の2カテゴリで開催。
・制限時間は朝7時にスタートし、スイム9時00分、バイク15時間30分、ラン21時30分の14時間30分
・私は11時間台で完走しました。
【アクセス】
・前日受付会場とスタート地点、ゴール地点が全て異なる。
・前日13日(土)に選手登録と開会式・競技説明会(参加義務)が米子駅近くの米子コンベンションセンターである。
車がない人は米子駅周辺に泊まり、7km程先のスタート地点までバイクで移動。またはスタート地点の皆生温泉に宿泊。皆生温泉からは開閉会式用に無料シャトルバスが出ています。
車がある人は3km離れた日野川河川敷が駐車場。そこからバイクで移動。前日から翌日まで利用可なので車中泊もできるかと。
・ゴール地点の東山陸上競技場からスタート地点の皆生温泉までは無料シャトルバスがあり、自転車を回収しに行く。
・翌日は米子コンベンションセンターで閉会式とアフターパーティと抽選会(自由参加)
【共通競技規則】
・JTU競技規則、皆生大会ローカルルールを順守
・交通規則の遵守
・スマホは停止時のみ使用可。ただしサイコンとしてのみ使用可
・イヤホン等使用禁止
・関門はスイム2か所、バイク3か所、ラン4か所
・開会式、競技説明会は義務出席
・ボディーナンバリングは腕に。計測用アンクルバンドを装着。
・沿道からの援助は禁止と説明資料に書いてあったが、私設エイド多数(実質黙認か。)
【出場資格】
例年3月頃にエントリーが開始され、4月下旬に選考結果が発表されます。
トライアスロンの資格や記録・実績は必要ありませんが、エントリー時に大会出場実績を3つ入力する項目があります。種目の指定はないので、私はトレランの実績を入力しました。
加えて自由記述(200字程度)の自己PR項目があります。
定員オーバーの場合はこれらの項目を含め選考がされるのかと思います。
【トライアスロン経験】
私は今回がトライアスロン大会に初出場です。
ウェットスーツを着て海を泳ぐOWSの経験はありません。
ロードバイクも大会等で多人数と走った経験はありません。
唯一ランだけは100km超のトレランを経験しています。
目安として私のスペックは、
・スイム:プール3㎞を60分
・バイク:コース試走練習で6時間
・ラン:フルを3時間30分
【コンセプト】
どういう心持でレースに参加したか。
トライアスロンに興味があった訳ではなく、近場で1番目規模の大きい大会なので、一応出ておこうというのがコンセプト。
一言でいえば話題性に惹かれた。
目標はいつも通り完走。順位も時間も気にしない。
【練習】
スイムは大会2週間前頃からプール通いで毎回3kmを泳ぐ練習を5回位。
バイクは5月から可能な限り毎週末にコースを使って漕ぐ。平日はなし。
ランは習慣の朝ランを継続。週末にハーフを走る程度の月250㎞弱。
バイク後にラン等の本番を想定した練習はなし。
ゲン担ぎに大連の味噌ちゃんぽんを食す。
【装備】
という感じなので装備も他のトライアスロンを専門に行っている選手より劣っています。
トライアスロンを今後続けるか決まってないので、全部をいいもので揃えるのは損得勘定が勝りました。
ですが、鍛えていれば装備に頼らないで闘える・楽しめるというのをトレランでも形にしてきてるので、トライアスロンでも可能と判断。
あと一般的に言われるトライアスロンはお金がかかるというのは事実です。
上を見ればきりがないです。
金銭的に余裕はないので、結論ケチるものはケチる。
でもお金をかけなくても完走でき、楽しめるのは事実です。
ということで装備リストです。
*印は出場が決まり追加で買ったものです。
<スイム>
・ウェットスーツ* (楽天で25,000円。タイ製。一応トライアスロン用で販売されていた。全身タイプ。無名)
・ゴーグル* (楽天で3,500円。SWANSのOWS用)
・ショート丈水着 (speed)
・スイムタオル
<バイク>
・ロードバイク (グラベルロード。10万円位のアルミ製。コンポ:tiagra。ディスクブレーキ。基本買った当時のままで、部品交換はタイヤとチューブのみ)
・ビンディングペダル* (メルカリで4,000円。look keo classic3)
・ビンディングシューズ* (ショップでセール品9,000円。スペシャライズド)
・ボトルホルダー2個* (メルカリで3,000円。スパカズ)
・タイヤ* (楽天で11,000円。パナレーサー アジリスト)
・チューブ3個* (楽天で3,000円。ブリジストン エクステンザ 1本は予備)
・クイックショット* (Amazonで1,000円)
・携帯ポンプ* (Amazonで1,600円。TNI)
・タイヤ交換用レバー3本
・ヘルメット (kabuto)
・グローブ (Amazonで1,000円)
・サイクルジャージ上下 (アルペンのtigora)
・5本指靴下 (インナーファクト)
・ゼッケンベルト (インナーファクト)
・サングラス (オークリー)
・腰ベルト (paagoworksのrush hipに補給食と工具類を入れる)
・メンテナンス費用 (15,000円)
<ラン>
・トレラン用Tシャツとパンツ (patagonia)
・シューズ (ALTRA)
・キャップ (patagonia)
<その他>
・除毛クリーム*
・日焼け止め*
以上になります。
現にあるものを使用・代用し、最低限の物を揃えました。
持ってなかったものが多いので、追加購入品が結構ありました。
バイクは特に劣っています。
ショップの人にもホイールだけは変えたらと言われました。
トライアスロンで一般的に使われるトライスーツはなし。
トランジットごとに着替えで対処します。
バイクに着けるDHバーはなし。
重くなるので起伏のあるコースには不向き。
登りが強い私にとって強みを活かせれなくなるので不要。
サイコン、時計はなし。
時間を気にしては楽しめない。
最後に最も大切な装備。
それはレースを最大限楽しみ続ける気持ち。
これがないとエンデュランススポーツはただの苦行。
楽しむ気持ちで心を満たし続けます。
【大会の雰囲気】
年齢層高め。高級取りが多いです。
所属するチームメンバーで参加されている方が多い。
リピーターが多い。
運営に携わる方が多いので、ホスピタリティは凄くいいです。
【コース】
皆生温泉をスタートし日本海を泳ぐスイム。
大山山麓の起伏のあるコースを進むバイク。
米子市内から境港までのフラットなコースを走るラン。
車両規制はほぼないので、一旦停止・信号待ち・キープレフト等交通ルールを順守して進みます。
地元ボランティアの方が多数参加されていて声援が力になります。
エイドはスイム1か所、バイク7か所、ラン15か所あります。
捕食ができるのはバイク2か所、ラン4か所。
各エイドで出るものは固定。
給水(水、お茶、スポーツドリンク、コーラ)
捕食(バナナ、スイカ、オレンジ、レモン、どら焼き、おにぎり、梅干、食塩、氷砂糖)
各パートごとの所感は、長くなるので詳細に別記事にしています。
<スイム> ⇒ レポ【スイム編】
<バイク> ⇒ レポ【バイク編】
<ラン> ⇒ レポ【ラン編】
<トランジション> ⇒レポ【トランジション編】
【全体の攻略メモ】
個人的な攻略のポイントを挙げてみます。
ランとバイクの登りが得意な私の感覚です。
・当日会場入りが混雑で行列する。
・スイムに力がある人は最前列に並ぶこと。
・バイクは前半抑えること。補給が十分であればアップダウンは評判ほど辛くない。
・バイクのボトル交換は先に捨ててから取ること。
・ランは信号待ちとエイドを上手く使って脚を休めること。
・スイムもバイクも発汗量に気づきにくい。
・エイドメニューに飽きる人は持参すること。
・バイクした後にランをする練習はしておき、感覚を慣らせておくこと。
・バイクにお金をかけること。
こんな感じです。
地元の方や、コース誘導の方、運営の皆さんの熱意がすごく、大変力をもらいました。42回も続いている訳が分かりました。
自然環境で天に見放されれば3種目できない競技。
それでも3種目ともさせてくれたことに感謝しかありません。
とても素晴らしいレースでした。
ちょっと悔しいのでこの競技この大会だけはリベンジするだろうな。
初めてロングディスタンスのトライアスロンに出てみたいという方には、佐渡や石垣と比較し、陸続きなので参加しやすいです。
7月の鳥取県へぜひお越しください。
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