豪華付録雑誌からジェンダーの多様性を知る
減少傾向にある「書店」
そりゃ減るわな。
何でも空、cloud上に情報がわんさか溢れていて、手元のデバイスから、さっと引き出し、見ることができるんやから。
わたしが小学生の頃、雑誌といえば、
『小学○年生』ってやつ。
毎月、親に買ってもらい、その紙の匂いや印刷の匂いにワクワクしながら紐を切ったものだ。
紐を切る、というのは雑誌の間に
付録が挟まっていて、それを固定するために縛られている紐を切る。付録もほぼ紙で出来ていて切ったり、貼ったりしながら組み立てる。紙で作るレコード盤、ゴムで走る車なんかも、紙で作る。
そういった「工作」の付録に胸を踊らされたもんだった。
わたしの場合は、4っつ上の兄がお節介にその「工作」を全部やっちゃってくれちゃって、いいんだか、悪いんだか、分からなかった思い出がある。
もう40年以上も前のことだ。
最近、また付録付きの雑誌を買う。
買うというか、図書カードで払う。
夫が論文などを書いて、その謝礼にもらったものが貯まっているからだ。
かなりの金額だ。
いや、もう、単行本とかはいい。
ならどうやって図書カードを消費するかということで、
豪華付録の雑誌
を購入するのだ。
こんなんだ。(下の写真)
雑誌の付録についていたものがこれ。
封を開けずに埃かぶちゃってたりしてるものもある。
いつか使うために付録目的で図書カードを消費する。
現在使用中の付録も含むと、
かなり
買った。
今までこんなものを買った。(覚えているのだけを記す)
リック、ティシャツ、財布、カバン、エコバッグ、ポーチ、キーケース。自撮り棒、なんか月を見るためのグラス?みたいなやつ…
ブランドメーカーとのコラボなんかは、娘もお気に入りで使っている。
これら、全て
『付録』
紙媒体の衰退による生き残りをかけた戦略。
いや、難しい社会情勢は、日経さんとかに聞いてください。
そして今回、この豪華付録から
「ジェンダー」
という言葉をあらためて考えるきっかけになった。
わたしは毎週末、夫と買い物にいく。
酒屋、ドラッグストア、雑貨、本屋、
そして最後に食料品ってのがお決まりのコース。
わたしは本屋にはあまり行かず、雑貨(100円均一)を見る。見るだけで楽しい。楽しいから、買っちゃう。単純だ。その間、暇な夫は、隣接の本屋で付録さがしをする。
今回のターゲットは、
CMで、「これ、ええやん」
とビビッときた、
コレ(写真)
ゼクシィさんの写真引用
可愛いでしょ。可愛いでしょ。
これでなんと300円(税込)
この紐が結んである感じ、
小学生時代にかった雑誌「小学○年生」を彷彿させるワクワク感。
ええよねぇー。
ええよねぇー。
ジルスチュアートは娘が大好きなブランド。ゼクシィ自体は、ブライダル雑誌。
それをまず、娘のために、夫は、手に取った。ブライダル雑誌やけどね、結婚情報誌やけどね、なんの躊躇も迷いもなく、夫は、手にとる。メガネをかけた堅物極まりないおっさんが。
100均でささやかな幸せを満喫し、
夫と合流。
隣接の食料品売り場へGO。
娘にと図書カードで払ったソレ、「ゼクシィ」。ぶっとい雑誌に挟まれた付録付きの雑誌を洒落た紙袋に入れて持っていた。
「あっ!これ、CMのやつやん!
やっぱ、わたしも欲しいわ!」
と言ったら、
「もうひとつ買ってくるわ!」
と言うが早いか、背を向けて、夫は元いた方へ小走りに駆けていた。
娘とお揃いのポーチ。か。
ふふふ。
夫と合流後、食品売り場で献立を脳内構想しながら、肉、魚、あれ、これっとカートに食料品をいれていた。
そしたら
夫がぼそっ。
「あれ、可愛いよな。
今回のゼクシィの付録。」
と言う。ここまでは、うん、うん、頷いていたわたしが次の一言で
目が飛び出た。
「俺の分も買ってくるわ!」
ピンク桃色、しっとり感もありつつ可愛い系。
だよ?
想像してください。
夫は定年まであと2年です。
おとんとおかんと娘、3人揃ってピンク桃色ポーチっで歩く?
これ、どうよ?
わたしはこの一連の流れを
家族のラインに面白おかしく
送信。
うちは巣立った子どもが4人いてそれぞれ、
「爆笑」
「www」
「🤣」
とか、ごく一般的な返しをする中、
三男は、
「ええやん」
「ジェンダーの多様性や!」
と返信が返ってきた。
目から鱗とは、まさにこのこと。
そうやねん。
そうやねん。
おっさんがピンク桃色ポーチでルンルン。
何が悪いねんって話。
いいです。
いいんです。
うちにあのゼクシィ付録の
ジルスチュアートピンク桃色ポーチが
3つあるかどうかは、
読んでいただいた方のご想像にお任せいたします。
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