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一時帰国の土産話 Part 3. さようなら、焼津。また来る日まで。

イシダテック工場見学のあとは、居酒屋かぜんぐ。notethon 仲間の茜さんとマルタカテクノさんも後からきて、掘りごたつ式テーブルで「こんにちは〜」

お通しがでるが、私はまだお腹が空いていない。そもそも、あの朝食の後にあのハンバーグを完食するだけで、私の胃袋は異常なまでに最強である。

が。お腹がいっぱいなので、ヱビスのオレンジ味なるビールのポスターに目をつけた私はそれを所望する。空きっ腹じゃないから大丈夫。大酒飲みらしいこやまさんは、運転してきたし翌日に某検査があるため呑めないという。残念だ。

お刺し身。
サラダ。
焼き鳥。あとなんだっけ?
最後に、だし茶漬けが食べたかったけれど、やっぱり私の胃袋はご飯物を受けつけるような状態ではなく、ななやさんで食べられなかった代わりの、ほうじ茶アイスを。うーん、美味しい。マルタカテクノさんは抹茶味にしたんだっけ?

抹茶味とくらべると、ほうじ茶味のほうがその味がすると思うんだけど。
どう?違う?それとも私が taste like dirt な matcha 味しか知らないせいだろうか。

これからななやさんでの各種戦利品を味わって検討分析します。

ムスコとムスメよりも一世代二世代上の若者に囲まれて歓談。地方で働く彼らのライフスタイルは、私がたどった道とはまるで違う。

社会はいろんな人がいて成り立っている。
いろんな人がいるからこそ、成り立っている。

じつは石田社長もお連れ様とかぜんぐで飲んでいた。すっかりご馳走になってしまった。社長、ごちそうさまでした。

かぜんぐ。3D 迷路みたいな構造になっている。各掘りごたつテーブルは「塀」に囲まれていて個室感があり、隣の声も耳障りじゃない。ただトイレに立つ時、迷って戻れないんじゃないかと不安だったけど、ヱビスのオレンジ味ポスターを目印にし、オープンになってるカウンターとか「塀」の景観から、私は無事に二往復できた。

かぜんぐ。平日それも月曜だというのにしっかり混んでいた。居酒屋でありながら、会社帰りにちょっと寄って夕食、みたいな感じで利用できる。何食べても美味しかったし。


こやまさんに送ってもらって湊のやど 汀家に戻ったら、お夜食が待っていた。

お腹に隙間は一ミリたりともない。
サランラップにくるんで東京へ持ち帰ることにした。
ほら、つっかけのデザイン三種。
こんなところも、粋。

静岡抹茶味アイスクリームを食べなくて正解だった。夜はぐっすり。
こやまさん、一日案内してくれてどうもありがとう。

夜にコーヒーはだめだよ、だめ。

朝風呂に入ってフルコースの朝食。ゆっくりチェックアウトして駅まで送ってもらう。最近はびっくりするくらい海外からの宿泊客が多いらしい。小さなスーツケースを転がしている私に「あちらにエレベーターがありますので」と親切に教えてくれた。お世話になりました。どうぞ料理長によろしくお伝え下さい。


こやまさんとドライブ中にも感じたんだけど、
日本海側にある私の故郷と「郊外」の町並みとか駅の雰囲気がそっくり。

焼津駅で、静岡から乗り換える新幹線の時刻を一時間早める。乗ろうと思えば、その前の一本でも間に合ったのだけど、静岡駅をちょっと探検するつもりだった。もちろん、駅員さんはちらっと時計をみて、私に一時間早めるだけでいいのかと再確認する。日本人だ。

「もう変更はできませんから」と念を押す駅員さん。はいはい。

東海道本線にのって静岡へ。

痛恨のななやさん抹茶ジェラートは、静岡駅近くの店舗でも食べられますよと、前の晩にお三方から言われてたのだけど、またフルコース朝食のため胃袋に隙間はなかったし、新幹線に乗り継ぐので改札出れないし。

「出れますよ、駅員さんに断れば」と茜さんは言ってたなぁと思いつつ、地図を見ながらスーツケース転がして歩くかどうかと迷い、やっぱり次回に持ち越しすることにした。

あの湊のやど 汀家にもう一度泊まりたい。
こやまさんも、将来の奥さんと記念日に宿泊する予定。

そしたら。あれだけ買い込んだのに、目の前のキオスクに、ななやさんコーナーが。Hello again!

買い残したものはないかと、再検討したのはいうまでもなく。

他にも「どうする家康」関連商品が並び、もちろん「夜のお菓子 うなぎパイ」も堂々と。抹茶味あんこのどらやきをムスコに買って持っていこうかと一瞬迷うが、賞味期限が感謝祭に帰省するまでもたないだろうから諦める。ようかんぱん、なる意味不明なパンも。ようかんぱん?まるで苺大福と初めて出会った時のような衝撃を受ける。

八丁味噌、買いたかった。
葵の御紋〜。
ネーミングがいいけど、信長ファンの私は「信長と秀吉がすべて整えたあとに
お前がするっと調子良く出てきたんだよ、家康」と言いたい。
三つの味から選べない…。
でも三つ全部買う?と最後の最後まで迷って、買わず。
ほんとにあるんだねー、うなぎパイ。最高級だってよ。
ムスコは、抹茶もどらやきも大好きなんだけど….
ムスコは、あんこも大好きなんだけど…..

お店の人がきっと笑っていたに違いないほど、私はスーツケース引きずってブツブツ言いながら、狭い店内をぐるぐると何周もし、あっちの棚とこっちの棚を行ったり来たりして、ようやく購入。

戦利品。

そして。見慣れたスナックと、日本で再会。ポテコ。

子どもたちの大好きなポテコ。
その形状から"RINGOS" (Ring=輪っか) と彼らは名付けた。

これは報告せねば、と写真を送る。

"OOO RINGOS YET NOODLE LIKE"
(わぁぁぁ、RINGOSだ!でも、マカロニみたいな形状?!)とムスメ。
さすが目のつけどころが鋭い。

"That's right there you can see Japanese mind. The bag itself is rectangle, and let's change the shape of a ringo."

ここで、日本人の思考が見える。袋が長方形なんだから、ポテコの形も変えようじゃないの、って。と、母は説明に入る。
お前達にはこの日本人の血が半分流れているのだよ、と。


そして。Starbucks のあるきれいな新幹線待合室で時間をつぶした後、余裕をもってホームに降りると、さっそく自動販売機天国の日本でまたこんなフル装備な一台を見つけてしまう。

この前で立ち尽くし、
隅から隅までじっくり観察。
いや、ホット飲料にストローは使用しないだろ。
穴から「豊かな香り」まで出てくるらしい。
そして調理中のシーンが生映像で?!
アドマイヤ?!=Admire(称賛)すごい名前だ。

新幹線が来るまでの20分。豊かな香りをかぎながらミル挽きで淹れてくれる自販機コーヒーを飲んでみたい、と思いながらも、一体どのボタンを押せばいいのか。あまりにボタンの数が多すぎて、頭は混乱状態。

出来上がりまでに約90秒。
よくみたら、キリマンはほとんど品切れ。

私が飲みたいのはジャンボじゃなくてビッグサイズのキリマンでブラックかクリーム入り。本当ならクリームじゃなくてミルクなのだけど、日本でその選択肢はない。いや、でも微糖なら試してもいいかも。

へぇ、モカのほうが高いんだ。

あんなに AI による適格か不適格かの判断は素早かった私なのに、焦りまくる。フタ、ついてくるんだろうか。ついてこなかったらスーツケースごろごろして席につく間にコーヒーこぼすかもとか、いろいろ考え始めて時間切れ。また痛恨。

自動販売機一台にこんなに頭使って「体験」するなんて。笑。
いい意味で、ぐったり


新幹線に乗っても、まだ私はきょろきょろする。テロップに流れるイスラエルのニュースを目で追いながら、汀家の冷蔵庫からもってきた静岡茶の缶を開けるつもりで、なんと静岡麦酒の缶を開けてしまい…..なにせまだ真っ昼間。東京駅到着まであと20分。絶対に顔が赤くなる。でもせっかく買った静岡麦酒を飲まないわけにはいかない。

ガザ地区では罪のない一般市民が殺されているというのに。

アル中じゃない私が新幹線で昼間っからビールを飲んでいる。ふと思いついにまた子ども達にテキストを入れると、すぐムスコが反応した。

私は、オモロイおかんである。
タイムスタンプは、アメリカ時間。

母は、日本をすみからすみまで満喫中。



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由香璃。
ただただ好きで書いています。書いてお金をもらうようになったら、純粋に好きで書くのとは違ってくるのでしょうか。

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