見出し画像

アカロア コロネイション図書館 誇り高きアカロアの人  クライストチャーチ周辺旅行【NZ】

オークランドからクライストチャーチに来ました。車で一時間半のアカロアの街。こじんまりとしていて徒歩圏内にすべてがあります。カフェ、ビーチ、商店街、歴史ある建物。

歴史ある、、といってもヨーロッパからニュージーランドへの入植者は150年前。それ以前はマオリ族が1000年以上住み続けていました。何をもってニュージーランドとするかは、難しいところです。

とりあえず、歴史認識の低い私にとってはマオリの文化も、西洋の文化も異文化に違いありません。どちらを見ても、ほほぅーっとなるわけです。

アカロアの歴史的な建物の一つが、このかわいらしい小さなお家。図書館でした。一般のものではなくて、アカロアの歴史関係のふる~~い本とフィクションがあります。古本屋という雰囲気です。

しかし古本屋にありがちな、ジメジメ感はありません。天井の高い空間とその日の天気のせいかもしれません。すがすがしい早春の日でしたから。

ボランティアでこの図書館を管理している女性は、イギリスからの移民でした。もう長くアカロアに住んでいるので、すっかりアカロア人です。アカロアの歴史について、この図書館の運営、維持について熱く語ります。彼女の口調からは、アカロアの歴史を後世に残したいという情熱が感じられました。

そんな彼女をうらやましい、と思います。
なぜなら、移住して23年たった今も 自分にはニュージーランドへの帰属意識より日本への郷愁の方が強いから。もしかしたら、あと20年たって彼女の年齢になったら、そうなれるのでしょうか。素晴らしき、わがニュージーランド、と。

本棚を一通りながめました。すると、私の目に飛ぶこんでくる本が一冊。なぜなら、その本の帯が日本語だったから。

三島由紀夫の ”金閣寺” 訳本。なぜ、この本がアカロアの古い図書館にあるのでしょうか。あるアカロア人の青年が日本に特別な興味を抱いていたのでしょうか。”二ホン武士道ミシマあるですネ”と、アカロアの人々に日本人の思想を紹介したのかもしれません。
それともアカロア観光に来た三島由紀夫ファンの日本人が、わざわざ日本から持ってきたのでしょうか。発行日を確認するのを忘れましたが、見た感じでは3,40年前のものと思われます。

それにしても 日本の文豪 三島由紀夫の訳本を こうして大切に管理し続けてきたボランティアの方々、尊敬です。この本は、私とアカロアの絆を深めました。アカロアがもっと好きになりました ( ͡~ ͜ʖ ͡°)


いいなと思ったら応援しよう!