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その⑤【低スペックノートPC編】PC素人がノートパソコンに学マス専用「なんちゃってクラウドゲーミングサーバー」を作ってみた話
こんにちは!楡木です。(集中線エフェクトが気に入ってしまいました。)
前回までは序論で今回から本格的に設定方法などを紹介していけると思います。
早く知りたい人たちには余計な話に付き合わせて申し訳ありませんでした。
でも今回も、ある程度性能のいいデスクトップパソコンなどを持っている方々には半分ほど関係ない話もあるかもしれません。ごめんなさい。
前回までのあらすじ
前回までを簡単におさらいすると、
どうしても学マスを高画質で遊びたい!
でも利用できるクラウドゲーミングサービスはない…。
では自分で作ってしまおう!
ということです。
いろいろ検索したときに「クラウドゲーミング 自作」というワードが出てきたこともあったのですが、なんかプログラミングとかが必須そうで自分には無理でした。
今回紹介する方法はいくつかソフトウェアを入れて設定するだけなので簡単にできると思います。
それ故に既に知っている人もいるかもしれませんが、自分の調べた限りでは出てきませんでした。
スマホゲームのスペック要求に苦しめられている人たちに少しでも役に立てばいいなと思い共有したいと思います。
学マス起動まで
使用機器紹介
まずは、私の使用した機器を紹介します。
①スマホ(Galaxy A21)
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例のレイヤー貫通カーテンを引き起こしたスマホですね。
念のために一応学マスはインストールしたままにしてあります。
②ノートパソコン(Lenovo IdeaPad L3 15ITL6)
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OS: Windows11
CPU: Cerelon 6305
メモリ:4GB(内蔵)+8GB(後に追加 後述)
グラボ: なし(cpuに内蔵)
今回、白羽の矢にぶち抜かれたideapadL3君です。
パソコンにそこそこ詳しい方は既にお気づきかもしれませんが、
このPC、ゲームをするにはかなり厳しいです。
普段はWordで文章を書いたりするくらいなので全く問題ないのですが、ゲームを起動しようものなら悲鳴を上げ始めます。
ですがゲーム専用に特化すれば何とかなるんじゃない?という浅い考えのもと改造をしてみました。
MuMuPlayer
そもそも、クラウド化以前にこのパソコンで学マスが動くようになんとかしないといけません。
そこで使用したのがMuMuPlayerというAndroidエミュレーターです。
LDPlayerというソフトも学マス完全対応を謳っているらしいので使ってみましたが、自分の環境には合いませんでした。
逆にMuMuPlayerが合わないという人もいるかもしれないので、色々試してみてください。
MuMuPlayerをインストールしたら、設定からスマホ用に調整しましょう。
参考までに私の最初に行った主な設定を書いておきます。
・グラフィックカードレンダリングモード:DirectXモード
・パフォーマンス設定:高パフォーマンス
(後に「低パフォーマンス」 後述しますが最初は高にしておいて大丈夫です)
・グラフィックスメモリ使用戦略:より高い画面パフォーマンス
(後に「リソースの使用が少ない」 後述)
・解像度設定:カスタム 幅720x高さ1560
(ご自分のスマホの解像度に合わせましょう。※幅と高さを逆にしないよう注意)
・モバイルモデル:Samsung Galaxy A52S 5G(選択肢の中で新しそうなのを選択)
他はそのままでも良いです。
次にGoogleplayから学マスをインストールします。
MuMuPlayer内のストアセンターというアプリから「学園アイドルマスター」と検索してください。
すると学マスのアイコンが出てくると思うので、それをタップするとGoogleplayに飛ばされるはずです。
その後はご自身のGoogleアカウントでログインしてインストールします。
ログイン認証があるので必要になる端末を用意しておきましょう。
また、エミュレーター内のスマホも自分の所有スマホとしてGoogleに登録されるので、他の端末から見たときに表示されても困惑しないように。
これで準備は整いました。
…実を言うと、学マス公式PC版がDMMからそのうち出るらしいので、これらの手順は不要になるかもしれません。
なんかいろいろ貰えるらしいので、まだの人は登録しておきましょう。
それはそれとして、早速学マスを起動してみましょう。
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うーん
そのまま問題なく起動できた方はよろしいのですが、私の場合は真っ白い画面のまま動きませんでした。
このように起動できなかったり、延々とローディングが終わらないときは以下のことを試してみると良いそうです。
・設定の時刻からタイムゾーンを日本に変更する
・設定のアプリからGoogleplayを一度無効にしてから再度有効にする。
しかし、私の場合はどちらを試しても真っ白い画面から動きませんでした。
どうしたものかとスマホでいろいろ調べていると、数分後
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ん?
見慣れた画面が現れました。
そしてさらに数十秒後
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「学園アイドルマスター(かすれ声)」
と聞こえてきたのです。
どうやら単純にロードにものすっごく時間が掛かっていただけだったみたいでした。
ゲームは開始できたものの、ラグがひどくガタガタです。
なんとかプレイできなくはないですが、これではわざわざエミュレーターで遊んでいる意味がありません。
ノートPCの改造へ
タスクマネージャーを開こうとしたらエミュレーターが落ちました(迫真)
使用率まさかの測定不能です。
やはりスペック不足だったのか…という考えが頭をよぎりました。
ですが、スペックが足りないのなら強化してやればいいのでは?
ネットで検索するとこのパソコンは最大でさらに8GBまでメモリを追加して12GBまで強化できるそうです。
ちなみにタスクマネージャー上はメモリの使用が1/1となっていて追加できないように見えましたが、この表示は間違っていることも少なくないようで、実際に開けてみたら案の定空きスロットが1つありました。
というわけで人生初PCパーツを買ってきました。
本当は機器にあまりお金をかけたくないというコンセプトでやっていたのですが、2000円弱なら出しても良いかなと思ってしまい買っちゃいました。対応している型のメモリでないと駄目なそうなので、よく調べてから買いましょう。
Googleのサジェストに似た型番が出てきてそれで検索していると当然間違えます。自分はそれで失敗しかけました。
追加メモリの取り付け
以下がその手順です。
①ノートPCの電源を完全シャットダウンしてから裏側にあるネジを全部取ります。ディスクドライバーがついているときはそれも外しておきます。
②何か薄くて硬いもの等をカバーの隙間に差し込んで固定を外していきます。(自分は爪楊枝でやりました)
③メモリを空きスロットに斜めにしっかり奥まで差し込んでから、上からカチッと音が鳴るまで上から押し込みます。
④カバーを付けたらディスクドライバーを戻してからネジで再び固定します。
⑤タスクマネージャーなどでメモリが反映されているか確かめます。
私はメモリを購入する前に一度カバーを開けたわけですが、これがめちゃくちゃ大変でした。
ネジは飾りだったんじゃないかと思うくらいがっちり固定されていて、指を痛めながらやっとの思いで開けました。
フックのような構造で固定されているのですが、その隣に硬いものを結構奥まで差し込んで固定を一つずつ外していくのがコツっぽいです。
しかも私は一度目メモリの差し方が甘かったようでこの作業を2回やりました。
本当は同じように苦戦している方のために写真で説明したかったのですが、断念しました。
できればもうやりたくないので。(せっかく作ったクラウドサーバー化ノートPCを壊しても嫌だし)
Youtubeとかで自分の型番のPCの作業動画を見ておいてから取り掛かることを推奨します。
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メモリを付け終わった後のタスクマネージャーです。
ちゃんと反映されていますね。
学マスを起動してもサクサク動きます。
タスクマネージャーも含めて大体7GB前後メモリを使っていることがわかりました。
VTの有効化
これだけでも満足なのですが、VTの有効化という設定も行ったので紹介しておきます。
VTとはヴァーチャライゼーションのことで、なんでも有効にするとエミュレーターのような仮想OSの動きが10倍くらいになるそうです。
Windows11が標準搭載されているPCは既にONになっているそうですが、私のPCはOFFのままでした。
以下やり方です。
①スタートの検索欄に「Windows機能」と入力し、「Windows機能のオンとオフを切り替える」を選択します。
②仮想マシンプラットフォームを選択します。
③OKを選択します。
④PCを再起動して完了です。
これでエミュレーターが最初とは比べ物にならないくらいスムーズになりました。(メモリ増設とほぼ同時にやったのでどっちが主要因だったのかはよくわかってません)
学マスの設定を60FPS最高画質にしても問題なく動きます。
試しにプロデュースを1周やってみましたがとても快適です。
映像がぼやけないしカーテンも前に出てきません。
これでPCで学マスをプレイする方法は完了です。
しかし、スマホゲームはやっぱりスマホで寝転がりながらやりたいですよね。
そんな方のために次回はスマホでリモートプレイする方法を紹介します。
次回、<いざリモートプレイ編>