
その⑥【いざリモートプレイ編】PC素人がノートパソコンに学マス専用「なんちゃってクラウドゲーミングサーバー」を作ってみた話
こんにちは!楡木です。
学マスのPC版配信が3月中に決まりましたね。
前回の記事の努力は一体…?
前回までで、ノートPC上で学マスを遊ぶ環境が整いました。
後はアプリを使ってリモートプレイをできるようにするだけです。
ですが、ここでもいくつか新たな問題に直面しました。
(こいついつも問題に直面してんな)
リモートプレイアプリ
リモートプレイとは、PCの画面をスマホに表示してスマホで操作できるようにすることです。
これが大変便利で私も一時期愛用していました。
主なアプリとしては
Splashtop
Steam Link
などがあります。
しかし、上記の2つは残念ながら今回の用途には適しませんでした。
理由は主に2つ
①単純に学マスと併用するには重くて使用できない。ノーパソだからでは?
②パソコンの画面をスマホに送るだけ(ミラーリング)のアプリなのでスマホの画面表示にに最適ではない。
ここまで考えたときに思いつきました。
スマホにそのまま画面を送るのではなく、スマホをサブモニターとして認識できるアプリがあればよいのではないか、と。
そんな都合のよいアプリがあるでしょうか?
spacedesk
それがありました!
spacedeskというアプリです。しかも個人利用は無料です。
以下に使い方を説明します。
①スマホ側にspacedeskアプリをインストールします。
②パソコン側にspacedeskソフトをインストールします。
③同じWi-Fi環境下ならばスマホのアプリ内に自分のPC名が表示されるはずなのでそれを選択します。(有線による接続もできます。)
これだけで接続は完了です。
アプリ自体もかなり軽く、軽快に動作します。
ですが、このままだとPCと同じ画面がスマホに横向きに表示されているだけですね。
学マスのプレイに最適化するためにいくつか設定をしていきましょう。
おすすめの設定
Windowsの設定からモニターを2つに分ける
①spacedeskでスマホをパソコンに接続したまま、「設定」→「システム」→「ディスプレイ」→「マルチディスプレイの詳細設定」と進みましょう。
②右下の「画面を複製する」を選択して「画面を拡張する」に変更します。
これでスマホに別のデスクトップが表示されるようになりましたね。
Windowsの設定からタスクバーを非表示にする
①タスクバーを右クリックして「タスクバーの設定」を選択します。
②「タスクバーを自動的に隠す」にチェックを入れます。
プレイの邪魔なのでタスクバーには必要な時以外非表示になってもらいましょう。画面の下から上へスワイプすると表示することができます。
スマホのspacedeskアプリ内から設定する
①スマホアプリの「Settings」から「Resolution」を選択して、「Use native android device resolution」のチェックを付けて、「Use custom resolution」のチェックを外します。
②「Settings」から「Rotation」を選択して、「Auto-Rotation」のチェックを入れます。
③「Settings」から「On-screen-menu」を選択してチェックを外します。
④(任意)「Settings」から「Quality/Performance」を選択して「Image Quality」を最大、「Custom FPS Rate」を60に設定する。
これでスマホにぴったりの縦画面でデスクトップが表示されるはずです。

(待ち受け画面を公開するのってちょっと恥ずかしくないですか?)
そのまま学マスを起動して全画面表示にすれば(ウィンドウの分少しだけ小さくなりますが、)ほとんどぴったり表示されます。

解除にF11キー入力が必要になるのでスマホからは難しいです。
もちろんスマホのタッチ画面にも対応しています。音声はspacedesk経由で送ることもできるようですが、PCから直接Bluetoothで拾った方が全体のラグが少なくなりそうです。
※spacedeskのラグ・カクつきはWiFiの強さに大きく左右されるようです。なるべく電波の強いところで5Ghz接続するのが良いでしょう。
※ラグのひどいときはパソコンとスマホを有線接続してしまうのも手です。クラウドゲーミングとは一体…?
学マスが起動できない場合
ここまで設定して正常に動作する方は問題ありませんが、私はspacedeskを使用しているときに学マスを起動しようとするとMuMuPlayerそのものが強制終了してしまうことが何度かありました。
タスクマネージャーを起動するとメモリは十分に余裕があったのですが、CPUが常に100%の状態でした。
ノートPCは携帯性と引き換えにパーツの交換がほとんどできません。
メモリは追加することができましたが、CPUやグラボの交換はほぼ不可能だそうです。
外付けGPUなるものもあるそうですが、サジェストに「やめとけ」と出るくらいなのでやめときました。(値段も高いし)
そこでいろいろとMuMuPlayer側の設定をいじってみたところ、うまくいきました。
パフォーマンス設定:低パフォーマンス
グラフィックスメモリ使用戦略:リソースの使用が少ない
に変更します。
エミュレーターのパフォーマンスを下げてしまったら、学マスが最高画質で遊べないのではないかと思うかもしれませんが大丈夫です。
問題なく快適にプレイすることができます。

これによりCPU使用率を70%前後まで抑えることができspacedeskを使っても安定して動作します。
(CPU性能に余裕のある方は変更の必要はありません)
ノートパソコンを閉じよう
最後にメインモニターを非表示にして完全に学マス専用サーバーになってもらいます。ですが、そのまま閉じたのではスリープしてしまい、接続も途切れてしまいます。
そこで
①Windowsの「設定」→「システム」→「電源とスリープ」→「関連設定」→「カバーを閉じたときの動作の選択」と進む。
②「カバーを閉じたときの動作」で「何もしない」を選択する。
これで一度接続さえしてしまえばメインモニターをオフにしたまま学マスをプレイすることができます。

(本当はカバーの上からでも乗らないでほしい…。)
その後気づいたこと
…電源入れられなくない?
ここで気が付いたのですが、ノートパソコンの電源ボタンは普通キーボード上にあります。
蓋が閉まっていては物理的にボタンを押すことができません。
なので私はしばらく起動のたびに蓋を一度開けて電源を入れてからまた占めるという動作を繰り返していました。
めんどくさいとは思いつつも、その度に同じ動作を繰り返していたのですが、そんな時noteである記事を見つけました。
…うぇいくおんらん?
この技術があればパソコンをスマホからでも起動することができるようになるそうなので、すべての操作がスマホだけで完結します。
noteを書き始めたときはこれ抜きで完成だと喜んでいたのですが、まだ改善の余地がありそうですね。
noteと執筆者のはらへったさんには感謝しかないです!
次回の記事では、これまでの私のWake On Lanとの格闘を書いていきたいと思います。
とりあえず完成!
ひとまず、当初に予定していた学マス専用「なんちゃってクラウドゲーミングサーバー」についてはこれで完成です。
思う存分60fps最高画質で寝転がって学マスをプレイしましょう。
※WiFiが弱いところまで移動すると一時的にラグが発生します。
※あと電子レンジ。
個人的には、スマホで学マスをほかのアプリと併用できるようになったことも大きな収穫ですね。今までは電話とかLINEが届くと学マスはタイトルからやり直しでした…。
皆さん参考になりましたでしょうか?
学マスが重い、そもそもダウンロードできないと悩んでいる方はぜひ試してみてください。
そして、少しでも学マス人口が増えれば幸いです。
今回は学マス専用として作成しましたが、他のスマホゲームでもおそらく動作すると思います。
お役に立てれば幸いですが、せっかくなので学マスもやってね!
次回は新たな改善策であるWake On Lan周りについて素人なりに調べたことをまとめていきます。
かなり有用な技術であるはずなので皆さんの役に立てれば幸いです。
次回、<起きろ!PC!編>