今日はオリーブの日
登場モノ
杖:杖の妖精
蛇:蛇の妖精
屍の足元に杖とそれに絡みつく蛇がいた。二人は屍を見ながらひそひそ話。
蛇:先生に死なれちゃってさあ、これからどうするよ。
杖:どうしてこんなことになっちゃったのかな?先生は多くのモノの命を救ったというのに。
蛇:過ぎたるは及ばざるが如しの見本みたいだよニョロニョロ。
いっくら、術にたけていたとは言えさ、死人まで生き返らせちゃったって、それは拙いだろ?
杖:先生はお育ちも良かったから、モノにちょっとでもおだてられるとその気になっちゃってたのかな。
蛇:そうねぇ、父親が太陽神で先生自身も優秀だったから闇に住むモノの気持ちなんて分からなかったかも。
杖:冥府様でしょ?冥府様が死者をよみがえらせるなんて言語道断と騒いだんだよね。
蛇:そりゃ自分の仕事を冥府様は失くしたらただの陰気な男でしかないもの。ケッ、ケッ、不細工だニョロニョロ。
杖:それに乗っかったのが天空神様なんだね。神も死人がよみがえっちゃ世界を納めきれないってわけ?
蛇:ゾンビだらけは神でも怖いかな?自分の孫を雷の杖で焼き殺すって非道な男なのに怖いニョロ。
杖:天空神様は悪い噂ばっかだけど、天空神様ともなれば、下々のモノとは感覚も違うよね。
蛇:それにしても僕らはどうなるよ。
杖:小耳にはさんだんだけど、先生と僕らは星になるんだって。それも君の名でね。
蛇:僕の?先生じゃなく、君でもない僕の?
杖:うん、君は薬にも毒にもなるモノ、蛇だから君が代表。
蛇:それじゃ、君に悪いよ。君だって、女神に愛されたオリーブじゃない。
繁栄のシンボルって言われているじゃない。
杖:そうさ、分かってる。でも僕らは二人で1本の杖なのさ。どんなに時が経っても
モノから忘れられることはないよ。僕らはモノたちの健康のシンボルになるんだから。
参考文献
http://organfabri.med.keio.ac.jp/For%20those%20who%20challenge%20to%20master%20medicine%20(Jpn).pdf