見出し画像

お絵かきロジック(ののぐらむ/ピクロス/イラストロジック)を分かりやすく①

※この記事は私が個人的に問題を解くためにヒントをまとめるものです。間違い等がある場合があります。(間違ってたら教えてほしいっす……)

お絵かきロジックは究極の暇つぶしパズル

 私は1人でするタイプの娯楽が結構好きです。誰にも邪魔されないし、いつでもできて自分の加減でやめられるから、読書とか映画鑑賞(いつも1人で観ます)、1人用のRPGなどはよくします。そんな中に今回紹介するお絵かきロジックも入っています。

 お絵かきロジック(ののぐらむ、イラストロジック、ピクロスなどをまとめてお絵かきロジックと総称します)というのは数独やナンプレ、クロスワードのような感じのパズルで、決められたルールに従って数字のマスを塗りつぶすとイラストが完成するというものです。アプリや専門の雑誌(懸賞がついていてお得)、WEBサイトなどでたくさん展開しているのですが、意外とやっている人は少ないのか、私の小さな人間関係では学生時代にクラスメイトがやっていた以外は見かけたことがありません。(今考えるとそのクラスメイトは雑誌の大型版をすらすら解いていてプロレベルでした)

 アクション性や物語性はないので、なんとなくつまらなくて地味なものと思われているのかもしれませんが、やればやるほどのめり込んでしまう中毒性があるので、私は隙間時間にやり続けて5年くらい経ちます。気が向くとちょこちょこ解いています。時間はかかるのですが、達成感もあるし、宝探しゲームみたいでジワジワ楽しめます。

 今回は初心者でもルールがすんなりわかるように解説記事を作ってみようと思います。小学生でも理解できるレベルを目指します。


初級レベル編① 基本的な図の見方とルール

※参考に自分でパズルもどきを作りましたが、センスが皆無のためイラストは無視してください。あくまでも解き方を重視します。カラーも白黒グラデーションのみとします。

お絵かきロジックは、縦と横のマスに書いてある数字の個数分、マス目を塗りつぶすパズルです。簡単な問題を見てみましょう。
数字が分かりにくいので、太字が外枠の外の数字、通常の数字が外枠の内側の数字とします。

太枠の中を数字通りに塗るよ

太枠の外にからまでの数字が書いてあるのですが、これはそれぞれ縦方向と横方向の数字の塗りつぶしマスの個数を意味します。この数字マスは連続して塗りつぶすことになっています。つまり、

縦方向に左から→ 1個 2個 3個 4個 5個 ずつ連続して塗る
横方向に上から→ 1個 2個 3個 4個 5個 ずつ連続して塗る

ということです。すると、縦と横のの部分についてはマス目が5個で全部なので、1列全て塗れるということになります。塗りましょう。

5は終了!

塗りました。これでについては終わりです。お疲れさまでした。

ここで✖がついているところに注目してください。縦と横のについて、すでにのマスで塗りつぶしたときに1マス分塗ってしまいましたよね。ということは、同時にの縦と横についても塗り終わったことになります。塗り終わってもう他に塗る場所がないところには罰を……じゃなくて✖(雑誌などだと/でも可)を書きます。ここにはもう塗らないよ、という印です。

次に、暗くなっている234の数字に注目します。既に下の列はで1列分ずつ塗られています。ここでルールに戻ります。
数字マスは連続して塗りつぶすということです。1つひとつの数字は間隔を空けず、地続きにして塗らなければならないのです。5を2と3に分割してしまうとそれは5ではありませんからね。ということで、234については先に塗った場所からつなげて塗ります。カウントを間違えないようにしましょう。例えば30マス×30マスとかで1マスでも塗りがズレると縦横が連動して全部狂ってきます。悲惨以外のなにものでもありません。

234について追加で塗るよ

見やすいように、差分を少し薄く塗りました。塗ったあと不要な箇所に✖を付けましょう。するとどうでしょう。全てのマスが色か✖で埋まりました。チェックしていないマスがなくなったので今回の問題はこれで完成です!
完成形の図はこれになります。

あえて名付けるなら「階段」

完成図が全然おもしろくないのですが、理解するための簡単な問題ということで、これで勘弁してください。ホント……
まとめると、
★縦と横に用意された数字の個数を読み取って、矛盾しないように塗る
★各数字について、塗りはじめから塗り終わりまでは連続して塗る
ということです。ね、難しくないでしょう?


初級編レベル② 2つ以上の数字が並ぶと……?

つまらない問題を出してしまってすみませんが、ここからもっとつまらなくなります。でも、これから説明することを理解すると問題が解きやすくなるので読んでみてください。

まずはこれを見てください。

あえて上の列の数字は抜いてるよ

この図を見ると、横の列に数字が書いてありますが、先ほどとは違って2つ書いてあるマスもありますね。そして、塗りつぶしてある箇所は、絶対そうと決まっている確定したマスです。上の列を見ないでも横方向だけで決まるマスがあるということです。

見にくいので不要な上の列を取り払って、それぞれ横に分割してみましょう。図を貼ると見にくいので簡易表示にします。まず1段目の31について。なにもない図はこれです。
3❚1 ▢▢▢▢▢

これは、5マスある中で、マスとマスを左から順に塗りましょうという意味です。マスの中に書かれる必要な数字は詰めて表示されますので、塗る数字の順番以外はどこに空白があるかは書かれていません。
試しにさっき学んだ知識をいかして塗ってみましょう。なにも考えずに3マスと1マスを連続して塗ると……
NG! 3❚1 ■■■■▢

これだと 4 ■■■■▢

連続して3と1を塗って、空白が1つできました。これではになってしまいます。失敗です。ここでルールを追加しましょう。

★指定された数字の個数が2個以上あるときは、各数字の間に1マス以上の空白(または✖)を作る

いきなり日本語が怪しくなりましたが、ようはこういうことです。
OK! 3❚1 ■■■☒■
NG! 3❚1 ■☒■■■ ←表の順番通りに塗ること

確定3マス+空白1マス+確定1マスと塗ればつじつまが合うのです。というか、これ以外に塗りようがありません。表の数字の順も守らないとならないので、5マスあって左からなら■■■☒■しかありません。他にも
2❚2 ■■☒■■
1❚3 ■☒■■■
1❚1❚1 ■☒■☒■
も上のように塗れます。塗り方が決まっている場合があるのです。このように、塗りつぶすとマスがぴったりちょうど埋まる列があるとラッキーですね。

では上の図の下から2番目のはどうなるのでしょうか?
3 ▢▢▢▢▢
試しに考えられるパターンを全部出します。
3 ■■■☒☒
3 ☒■■■☒
3 ☒☒■■■

この3通りで塗ることができますね。この3つの塗り方で共通しているマスがあります。つまり、
3 ▢▢■▢▢
この1つは絶対に確定のマスだということがわかります。でも、その左右のマスについてはどこに塗ることができるかはまだわかりません。他のマスの塗り方によって残りが決まってくるまで保留にします。保留のマスはなにも書かずに置いておき、他のマスを埋めながら消去法で考えます。

同様に、
4 ▢▢▢▢▢
こちらも考えられるパターンを塗ると、
4 ■■■■☒
4 ☒■■■■
だから ↓
4 ▢■■■▢
真ん中の3マスは確定マスということがわかり、残り1マスは他のマスが決まるまで保留にします。

ちなみに、だけとかだけの場合は残念ながらなにもわかりません。諦めて他の列を埋めましょう。

では問題です。2❚1 ▢▢▢▢▢ で確定できるマスは?


2❚1 ■■☒■☒
2❚1 ■■☒☒■
2❚1 ☒■■☒■

答え 2❚1 ▢■▢▢▢
こちらに関しては空白が2マスの場合もあるので、確定できるマスはの中の1マスだけです。

これまでのまとめです。基本的なルールはこれで全部です。
★縦と横に用意された数字の個数を読み取って、矛盾しないように塗る
★各数字について、塗りはじめから塗り終わりまでは連続して塗る
★指定された数字の個数が2個以上あるときは、各数字の間に1マス以上の空白(または✖)を作る

初級編レベル 問題

一応最終のまとめとして問題を作りました。今までの知識を使えば解けると思います。一番下に正解が載っていますので、チャレンジしてみてください。


記事内の知識で解けるはず!

やり方を説明します。どこからやってもいいので、これ以外にも解法はあります。パッと目につくところから塗るといいでしょう。
考え方を含めて一例を紹介します。

まずはすぐ塗れるを塗りましょう。


簡単だよね

次に✖できるところに✖をつけます。

✖にもコツがあるよ

縦のマスの2つの(グレーの部分)については上に塗るとになってしまうので、ここが起点ということになり、上下にそれぞれ✖がつけられます。そうすると、もうこの下に残っているのは2マスしかないので、この次に塗ることができますね。

☆ポイント☆
✖についてですが、縦の両端のマスを見てください。下に✖が連続して2つついていますね。これはこういうことです。
(行間の都合上横に書きます)
2 ▢■▢▢▢
この状態から始まっているのですが、この場合は確定している■の他、残りは左に1マスか、右に1マスのどちらかです。まだどちらかが確定マスかはわかりません。
逆にいえば、右端の2マスには絶対確定しないということです。
2 ▢■▢■▢とか、2 ▢■▢▢■ はできませんよね。だから
2 ▢■▢☒☒ と✖がつけられるのです。
確定マスを決める他に、✖の確定もあるので、有効利用しましょう。

次を塗りましょう。

グレー部分が塗れます
3も確定しました

1つわかると芋づる式に塗れる場所や✖がつけられるので楽しいですね。上段横列の111は■☒■☒■でしか塗れないので、こうなります。

あと1マス!

残りの1マスを塗って完成です!

「バンザイしている人」

問題を解くのは好きなんですが作るのは苦手なのでこんなんしかできませんでしたが、解き方の参考にはなったと思います。皆さんはできましたでしょうか? ここで紹介した考え方をもとにすれば、初級レベルの問題は解けるようになっていくと思います。

☆おまけ
端から端まで埋まる確定パターンの組み合わせは決まっています。組み合わせを覚えれば早いです。数字の順は決まった組み合わせなら気にしなくてOKです。おまけとして10マスの場合を載せておきます。参考にどうぞ。

これ以外にも色々あるよ!

次回はマス目の大きな問題を解くときに役立つ考え方が紹介できたらいいなと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?