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グレーゾーンなのか

保育園で働く母の愚痴は大概「グレーの子がねえ」から始まっていた。

グレーというのは知的発達障害のグレーゾーンの意で、初めは母なりに配慮して使っていたのだろうけれど、癇癪持ちの父親のことを「このグレー!」と罵っていたので、いつのまにか我が家の中で立派な差別用語になっていた。

私は母に自分が発達障害である(可能性が高い)ことをカミングアウトしているので、このグレーが、と母が父に言うたびに私は傷つく。

私もそうだから、その言い方はやめて、と何度か言っても覚えてはもらえなかった。

学生時代も発達障害の診断を受けたいと伝えた時そんなものは気のせいだと取り合ってくれなかったので、母の中で私は健常者なのかもしれない。というか、そうであってほしい、という祈りに近いのだと。

そして私は本当にグレーゾーンなのだろうかと思うことがある。

幼少期の通信簿にはよく1人遊びをしていたと書かれて、部屋は散らかり、宿題は忘れる反面、
ワイズ知能テストという1万円くらいするテストではIQ上は発達障害ではないと診断され、ただの怠惰な健常者という烙印を押された。
(これは大人になってから当時付き合っていた人から受けてみたらと言われて受けた←それを言ってくるのもなかなかのものだなと数年越しに今思った)

色々あって引っ越しと精神科の転院を繰り返すうち、「つらいなら薬を飲んでみますか」という医者に出会い、ストラテラというADHDの薬をもらった。

すごかった。
部屋は片付き、そして感情は無くなった。

無くなったというよりはいつもの頭の喧騒が非常に静かで
虫のような気持ちになる(そしてそれはいまもそう)。

取りまとめると、私は発達障害という診断は降りていないが、発達障害の薬を飲んでいる。

限りなくグレーに近くてこれは何色なんだろうか。
なんだっていいか。
薬で解決するならば。
薬の裏はアルミ箔だからシルバーかな?🩶

だからなんだってんだよ
なんだってんだよつって

そういうわけで私は共感性がなく、帰省しない娘の親の気持ちがわからないので、お盆中実家方面に数駅日帰り旅行をしたので、これで帰省したということにした。

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