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新しいにっぽんの祭り

ある高名な作家に言わせると、世界に誇るべき日本の文化だという。
選挙の街宣活動のことだ。海外にはないらしい。
一見意味のない名前の連呼が朝から晩まで続く。
これを文化と捉えるとは、さすが高名な作家だ。
しかしまあ、現代の祭りと見れなくもないか。 
街宣車が山車や御輿というところか。 
みんなでお祭り。
暑い中ご苦労だな。 
景気付けにバケツいっぱいの氷水でもぶっかけてやろうかな。
右翼も左翼も。
エセ保守もエセリベラルも。
陰謀論者も。
みんな仲良く祭りだわっしょい。

芥川龍之介の短編〈神神の微笑〉の一節「~しかし我々の力というのは、破壊する力ではありません。造り変える力なのです。」

これだ。
作り変える力。
西洋の民主主義を。
貪欲に取り入れて。
作り変える。
土着力。

街宣活動にケチをつけるのはもうやめ。 
除夜の鐘に文句をつけるようなものだ。 
そんな野暮なことはいうまい。
いっそのこと。
派手に街宣車ごと。
川に飛び込むのもいいかもしれない。


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