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【書評】マンガでわかる 論理的に話す技術

 この本は「他者意識を持つこと」が第一テーマであり、主題であり、命題である。それだけ。

出口汪のマンガでわかる論理的に話す技術 絶対に伝わる話し方のコツ [ 出口 汪 ]

 「他者意識」とは何か
 「他者意識」を表現するには何を話したらいいのか
 「他者意識」を意識した話し方として有益なのは何か

 ということをまとめている本です。
 「他者意識」に着目した所は間違っていないのですが、「他者意識」が理解できる前提でのあとはテクニックの話だった。
 他者意識をどう論理的に構成するか、ってところが肝なんだけど。

 論理的に話す=他者意識を持って話す。

 で、終了。という内容になっているので、

 「いやいやそっから先が大事じゃんよ」という感想の方が先に立って、私の感覚的にはいまいちでありました。
 「家族でも他人、という意識がないと崩壊する」と言われている昨今。
友人でも恋人でもない距離感でのコミュニケーションをとる時に
 「前提が違う」「いわなければわからない」「理解してもらうように話す」

 ということを意識していないのは、基本的に当人に問題があります。周囲を見てもね。
他者意識を意識するという行為は、ビジネスにおいて原理原則なのです。だからそれをもう少し深堀りしてほしかったな。

この話はもう一歩お話上手になるための本としては使えますが。
「論理的に話す」ための、相手にわかりやすい論理の抽出とかには踏み込んでいないので。
かゆい所に手が届かなくなっているのが残念です。

どちらかといえば、

まんがでわかる 伝え方が9割 [ 佐々木圭一 ]

の方が役にたちます。「何を」「誰に」「どうやって」が意識されてる。


あとこの漫画、っても残念なことに。根本的にまんがのクオリティが低いんですよ!。残念。無念。

画像はぱたくそさんからお借りしました。

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