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【雑談】落合監督と川崎憲次郎みたいなことは、きっとある話
こんにちは。中堅小学校教員です。
アラフォーです。3連休です。
突然ですが、プロ野球で強いチームといえばどこですか?
ソフトバンクですか。巨人ですか。
僕のイメージは、
野球を本格的に見始めたときにめちゃくちゃ強かった、落合監督率いる中日ドラゴンズが頭に浮かびます。
落合監督は、2004〜2011まで8年間中日を率いました。
所謂、Aクラス(3位以上)は8回。つまり一度も4位以下になっていない。
セリーグ優勝は4回。
他に2位からの下剋上で日本一にも一度なりました。
つまり8年中5回日本シリーズに出ているのです。強い
野球に興味のない方すみません。
とにかく、落合中日はめちゃくちゃ強かったのです。
今日は、こんなテンションの話です。
おっさん、集まってください。
飲み会レベルの雑談です。いっしょに熱くなりましょう。
2次会はカラオケでブルーハーツとかゴイステとか歌おう。
はい、早くおいで!
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川崎憲次郎という投手
2004年4月2日。
落合中日の初陣。つまり開幕試合。
プロ野球で、開幕試合の投手というのは華形です。各チームのエースが満員のスタジアムで投げるのです。
そのシーズンを占う大事な一戦です。
落合中日の先発投手は、川崎憲次郎でした。
前年開幕投手の川上憲伸でも、
安定感抜群の野口でも、
ベテラン山本昌でもなく。
川崎憲次郎はこの時34歳。
約3年、一軍での登板がない投手でした。
元々はヤクルトスワローズで沢村賞(その年、一番すごい投手に与えられる賞)を取り、中日ドラゴンズに移籍した名投手でした。
4年8億の大型契約。
中日のエースナンバー20番も もらっていました。
しかし、右肩の怪我で思うようにいかず、3年間一軍で投げられなかったのです。
前年の2003年には
オールスターゲームで一軍登板ないにもかかわらず、一位選出されるという珍事件もありました。
ネット投票が始まって間もなく。
高額契約で投げられない名投手を標的にした、ネットのオモチャのように扱われていたのです。球団を通じて、辞退した川崎。
そんな川崎憲次郎が落合中日の初陣。開幕投手だったのです。
選んだのは、もちろん落合監督です。
さて、2004年。
開幕カードは中日vs広島
川崎憲次郎vs黒田博樹です。
黒田は後にメジャーリーグの名門ヤンキースでプレーし、日本球界に戻った後に広島を優勝させる大投手です。
どう考えても1点勝負の試合だったわけです。投手戦です。
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開幕戦はどうなったのか
開幕戦。
川崎憲次郎は1回こそ無失点に抑えたものの、
2回につかまり5失点。
2回途中に降板しました。降板の際には、監督がマウンドまで来ました。
広島のエース黒田相手に5失点。
絶望です。
しかし、そこから中日は巻き返し、5点差を逆転勝利。
開幕戦、白星スタート。
気づけば、勢いそのまま3連戦全勝。3戦3勝で2004年のスタートを飾ります。そして、2004年のセ・リーグを制覇したのです。
だいぶ時間が経ってから、
落合監督に記者が質問しました。
「日本一も果たし、8年間で5度も日本シリーズに進出した監督。
一番、印象に残る試合はどれですか?」
落合は言いました。
2004年の開幕戦だと。
あの川崎憲次郎を開幕投手に抜擢した、あの試合だと。
監督=教師ではないか。
なぜ、あの試合を落合は印象深い試合と述べたのか。
「あの試合から始まったから」
うん、分かる。
「川崎はそこまで3年間もがいた選手だったから、その投手の背中を開幕戦に見せる必要があった。」
えっ
「今年の監督は、頑張っているやつを拾い上げる。ずっと2軍だろうと。見つける。そういうメッセージもある。」
・・・。
※一部、僕的な表現もあります
これって、教師やん。
我々が発する言葉とか、見ているところとか、取り上げる行動というのは
子どもたちに伝わる。
我々が何をYESとするのか、何を求めているのか、どういうチームを作りたいのか。メッセージなわけです。
この話を聞いて、もっと僕が発するものに自覚的でなければと再認識できました。
。
。
最近、思うのが
僕に相性抜群みたいな子どもは存在して
他の先生に相性抜群な子もいるわけです。
僕が担任して関わって、良い方向にいく子もいれば
伸ばしきれない子も、逆によくない方向に進んでしまう子もいるわけです。
川崎憲次郎は結局、その年に戦力外通告され
最後は中日が優勝を決めたあとの公式戦で、
古巣のヤクルト戦で、先発し1回を3人でシャットアウトし、
古田や宮本といったかつての仲間たちも入り混じり胴上げされ引退をしました。
カメラは、涙で頬を濡らした川崎が、落合を強く抱擁する瞬間を捉えていました。
二人の関係は、確かなものだったのです。
けして「川崎憲次郎開幕投手」は奇策ではない。
ただの賑やかしではない。
その後、8年続いた落合中日の黄金期の第一歩。
その狼煙だったのです。メッセージだったのです。
【オレは、こういうチームをつくるよ】という。
全部、オーディブルでした
はい。
ここまでの語りと、僕の考えは
オーディブル通勤の賜物でした。
オーデイブルは最高です。下半期のベスト3に入ります。
10月〜は監督シリーズを聴き漁っています。
面白いです。
栗山監督を2冊いき、青学の原監督、そして落合監督です。
先日、大学時代からの友人と再来週の神戸マラソンに向けての作戦会議兼オンライン飲み会をしました。
たいそうベロベロになったわけですが、その友人が落合監督を勧めてくれたのでこのエピソードとの出会いがありました。
教師として、自覚的に子どもたちに接したいわけです。
来週も頑張ろう。
読んでくださり、ありがとうございました。
よければ、スキやコメント、待ってます!!!!
ほな、今宵は日本シリーズみんなで見ましょうか。