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㊱褒めること
こんにちは。中堅小学校教員です。
最近、思うことをツラツラと書きます。
褒めること、は大きな教育的効果があると思うのです。
褒め言葉のシャワーをしていた時期もありましたし、やっぱり菊池省三先生の書籍を読むのが好きでした。
人を褒めたい、褒めることで子どもたちを変えたい、という思いは僕の根底にあるなと最近感じます。
今日は褒めることについて書いてみます。
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になったね。僕は、かっこいいと思うよ。
なんて、この前も話しました。
褒めることで人をコントロールしていないか?
この前、僕は管理職の先生に仕事を褒めていただきました。
単純なので、「うおおおお!嬉しいいい!着いていきます!頑張ります!!」となりました。
アラフォーのおっさんも容易く
ころっといかされる。褒めることってすごい力を秘めていますね。
子どもたちも同じでしょう。
褒めることで
「うおおおお!嬉しいいい!着いていきます!頑張ります!!」
とまではいかなくても、
好意的に捉えてくれるかもしれません。
ただ、ここで気をつけたいのが
「褒めることで人をコントロールしていないか?」ということです。
アラフォーのおっさんもころっといっちゃうのが「褒める」という行為。
◯自分が動かしたい方向に人を動かすために、褒めていないかな?
◯相手のことを、というよりもまわりの集団のために、褒めていないかな?
◯自分の機嫌が良いから、普段よりも褒めているんじゃないかな?
◯褒められるという報酬のためにこの子は動いているんじゃないかな?その行為そのものの気持ちよさに気づかせたいのに…
そういったことに自覚的になりたいものです。
個人的には、それらに自覚があるならば どんどん腹黒に褒めたらいいと思っています。時には必要でしょう。
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自覚的になりたいものです
イケてない髪型や服装を褒められたら、イラッとするよね
といったことも考えたいものです。
「褒め殺し」という言葉があります。意味を調べてみました。
褒め殺し…いやみになるほどほめ立てること。必要以上にほめちぎることで、かえって相手を冷やかしたりけなしたりすること。
落ち着いた学級の子に、
「すごい!時間を守って座っている。これは当たり前じゃないよ。どうして、そんなことができるの!素晴らしいよ。学級は前進しているね。」
は、やりすぎでしょう。
人は寝癖を褒められると、
パジャマをおしゃれな私服と言われると、
ダラダラしていることを褒められると、
嫌味に聞こえてしまうものです。
褒められるべきことに関して褒めたいものです。
そのためには、やはり一人ひとりを見取ることなんでしょうね。
・この子は何を考えているんだろう。
・あの子の今日の心の体力ゲージはどれくらいなんだろう。
・彼はどんな気持ちで今の行動をしたんだろう。
・彼女が大切にしていることは何なんだろう。
・全体の前で伝えるべきなのかな。個別で伝えるべきかな。褒めるときに仲のいい子くらいは近くにいてもいいかな。
それを見取り、良きタイミングで伝えることが「褒め上手」なんでしょうね。
「2日前にAくんに優しく声掛けしていたよね。あれは素敵だったよ。」
悪くはないですが、旬は過ぎています。
伝えるべき内容とタイミング、大切ですね。
叱るタイミングは逃してもいいが、褒めるタイミングだけは逃すな。
よく言われる言葉ですが、その通りだと感じます。
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うるせえ!!!
と、ならないように。
忘れられない言葉を伝えたいのねん
ここまで「褒めるということ」について書いてきました。
大切にしたいことをまとめると、
・人をコントロールしていることに自覚的で
・相手を見取ろう
・タイミングと伝え方
です。
最後に一つ。
約10年前のことです。
ある案件を乗り越えたときに、
「あなたも素敵だけど、きっとあなたのご両親も素敵なのね。」と大先輩に言葉をいただきました。
僕は、それがたまらなく嬉しかった。
忘れられない言葉です。
たまに思い出す言葉です。
幸運なことに、僕は教師で、子どもたちにたくさん言葉をプレゼントできる立場にあります。
何か、彼らの人生を支えられる言葉を、
辛いときにふっと心が軽くなるような言葉を、
良きタイミングで贈れたら最高だなと思います。
来週も、子どもたちを見ながら褒めていきたいです。
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読んでいただきありがとうございました。
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