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【読書】森見登美彦が好きだ!!!

皆様は好きな作家さんはいらっしゃいますか?
私は森見登美彦さんが好きです。
あの愛すべき腐れ大学生たち、ちょっと不可思議な世界観、そしてあの独特な文体。
森見作品って不思議な魅力がありますよね!

今回は、森見登美彦作品への愛やその他諸々を書いていこうと思います。


森見作品との出会い🍎

私の森見作品との出会いは「夜は短し歩けよ乙女」です。
夜は短しの映画を見て、森見登美彦作品を知りました。最初はあの独特の語り口調に驚いたものです。また、ポップな絵柄も相まって、すごく愉快で面白い作品だなと感じました。

へなちょこ大学生の先輩が、自由で可愛らしい乙女を追いかけて、京都の街を駆け巡る。乙女は先斗町・木屋町界隈ではお酒を求め闊歩して、かつてのお気に入りの絵本を求めて古本市に行き、学園祭ではゲリラ演劇のヒロインになり、最後は風邪の神様と戦う。
一つの作品に、こんなにもおもちろい話がてんこ盛り!!

映画が面白かったので原作を読んでみると、映画と原作とでは少々違う部分があり、それらを見つけ、比較するのもなかなかに面白かったです。
映画では李白さんとの飲み比べから風邪の退治までが1日のうちの出来事として描かれていましたが、小説では1年間で書かれていたのは大きな違いかなと感じました。
先輩は1年間も乙女を追い続けるだけで、何もアプローチをかけないなんて!外堀を埋めるのにも程があるのではないか!!

また、プリンセスダルマとパンツ総番長の話も小説と映画とでは大きく違っていて驚きでした。
私的は映画の方が面白くて、よかったかな〜と思っています。学園祭事務局長扮するプリンセスダルマとパンツ総番長の不毛な恋❤️??

さらに、素敵なお酒が出てくるのもこの物語の魅力!!
月面歩行のカクテル、李白さんの偽電気ブラン、赤玉スイートワインなどなど…
私も乙女のようにお酒を求め京都の街を闊歩したい!!そして、偽電気ブランを飲みたい!
本物の偽電気ブランは京都のバーでしか飲めないのがなんとも残念…
さらに、月面歩行🌙のモデルになったbar moon walkでは数年前には夜は短しとのコラボカクテルがいただけたみたいですね!こちらも、コラボしていたのを知ったのが随分と後だったので、お目にかかることすらできず… 
でも、このバーに行ってみたいものです!

コラボカクテルメニュー!!🍸✨

最後に「夜は短し歩けよ乙女」のお気に入りのフレーズを載せておきます!

出版された本は人に買われる。やがて手放され、次なる人の手を渡る時に、本はふたたび生きることになる。本はそうやって幾度でも蘇り、人と人をつないでいく。

夜は短し歩けよ乙女 92ページ

学園祭とは青春の押し売り叩き売り、いわば青春闇市なり!

夜は短し歩けよ乙女 154ページ


「四畳半神話大系」

「夜は短し歩けよ乙女」で森見登美彦さん面白い!!となったため、次に読んだのが「四畳半神話大系」です。
これまた不思議な物語で、初めはタラレバの世界が繰り返されているというのを理解できず「あれ?さっきも同じようなシーン読んだぞ??」となっていました。
私も大学4年でもうすぐ卒業🎓を控えている身。今思うと確かに、「あの時こうしておけば」「今とは違う選択をしていたら…」と思うこともあります。
四畳半神話大系を読んでいた頃はまだ、大学に入ったばかりだったので、今ほど共感できずにいました。
でも、この作品を高校生の時に読んでいれば色々なサークルの新歓🍻に行ったのに…と思っていました。
物事に遅すぎるなんてない!と言われていますが、必ずしもそうではないということを実感しました…

もぐもぐ明石さん🧸


「宵山万華鏡」

次なる森見作品は「宵山万華鏡」です。
この作品は上2作品とは全く毛色が違くて驚きました。
あの独特の文体でもなく、腐れ大学生が出てくるわけでもなく、京都の街の不思議を描いてる作品でした。
京都では神隠しや何か不思議な力が働いているのでは?と勝手なイメージを持っているのですが、それを体現しているような作品に感じました。

だが、やはり私が好きなのは腐れ大学生の不毛な恋や友情!!

宵山

お気に入りの作品🎋

上記で紹介した作品、特に「夜は短し歩けよ乙女」は本当に好きで、お気に入りの作品です!
ここでは上記の作品以外のお気に入りを語っていきます!

「恋文の技術」

お気に入り作品その1が「恋文の技術」
書簡形式で物語が進んでいくのが面白かったです!

我々が読んでいるのは主人公の守田一郎からそれぞれに宛てた手紙✉️(文通武者修行)
読めるのは守田一郎からの一方通行の手紙ですが、それぞれに宛てた手紙を読んでいくとこの手紙を送っている背景にはこんなことがあったのか!となり、面白かったです!
なんだか私も物語の登場人物として一緒に手紙を読んでいるような気持ちになれます。
なんとこの作品には、あの森見登美彦さんが物語の登場人物として出てきます!これはびっくりました。
まるで本当に手紙のやりとりをしている世界線があるのでは?と思ってしまいました笑  

文通というか手紙交換なんて小学生以来なので、懐かしい気持ちになりました。
手紙交換や交換ノートって小学生の時なら全員経験しますよね?
当時はケータイを持っていなかったので、唯一の連絡手段というか、メッセージ交換の手段が手紙や交換ノートしかなかったので、結構気合い入れて書いていたし、貰った時はすごく嬉しかったな〜。
私の文通修行と称して、久しぶりに手紙を書いてみようかな~

また、この物語の中では「夜は短し歩けよ乙女」のパンツ総番長のモデルとなる人や、「夜は短し歩けよ乙女」についての話がちょいちょい出てきます!これは絶対夜は短しを読んでからの方が楽しく読める作品だと思います!

こちらも最後に「恋文の技術」のお気に入りのフレーズを載せておきます!

権利あるところには責任も生じる。

恋文の技術 29ぺージ

「夏休み」という概念が存在しなければ、何も考えずにのうのうと生きている若者たちが時間の残酷さについて思いを馳せる機会があろうか。

恋文の技術 144ページ

道を行く男の四割は阿保、さらに四割は役立たず、残る二割は変態である。背中を見せるな。甘い顔をするな。油断すれば刺されると思え。用心を怠りなく。

恋文の技術 205ページ


「四畳半タイムマシンブルース」

お気に入り作品その2は「四畳半タイムマシンブルース」
これはかなり好きな作品です!!

四畳半神話大系の続きというか、その後の話というか、とにかくお馴染みのメンバーが再び登場して、てんやわんやする物語です。
この作品は伏線の回収がしっかりしていて面白かったな〜〜。
特にカッパ伝説のところは「そーゆーことだったのか!!」となりました笑

四畳半タイムマシンブルースはタイミングが良かったもので、映画🎞️を見に行くこともできました!
やはり映画館で見るのと、テレビで見るのとでは全く違いますね〜〜。へなちょこ大学生たちの大冒険を大きなスクリーンで見れたのはとても貴重でした!
また、映画の入場者特典として「ポンコツ映画宣言 ーニッポンの夜明けぜよー」を貰いました。もう一冊の「ふしぎな石のはなし」も貰いたかったな〜。

森見作品は同じ登場人物はいろんな作品に出てくるので、「また、樋口師匠や羽貫さんに会えた!」みたいな感覚になります。そして、そこが個人的に結構好きなポイントです🩵
四畳半タイムマシンブルースでは、四畳半神話大系に出てきた人達が再び登場してくるので、余計好きなのかもしれません。

こちらも最後にお気に入りのフレーズを載せておこうと思ったのですが、保存し忘れていました!悲しい!
ですが、もう一度読んでお気に入りのフレーズを見つけたいと思います。


「美女と竹林」

お気に入り作品その3は「美女と竹林」
この作品は一番最近読んだ森見作品です。

「美女と竹林」は腐れ大学生が登場してくる物語ではなく、森見登美彦氏が主人公となっている作品です。
森見さんが竹林経営🎋を目指し、竹を刈りまくる物語なのですが、本当に竹林を刈っていたのかな??と思いながら読んでいました。もし、本当の話だとした編集者の方は竹刈りもするのか!大変だな〜とも思いながら読んでいました笑

また、MBC(モリミバンブーカンパニー)が成功を収めた様子が書かれていた章はおもしろかったな~。ここまで書ききれるものなのか!となりました。

物語にもあるように、森見さんは竹がお好きなんですよね。
「夜は短し歩けよ乙女」の李白さんの車にも小さな竹林があるし、新しく出版された「シャーロックホームズの凱旋」の表紙でも竹が描かれています。
(私が忘れているだけかもしれませんが、他にも竹が登場している作品はたくさんあるかも!)
竹と森見登美彦氏は切っても切れない関係性にあるみたいです。

「美女と竹林」を読み始めた時は竹林経営ののち、美女と出会い結ばれる物語なのかな?と思っていましたが、断じて違いました。
美女+竹林ではなく、美女=竹林であり、竹林=美女なのであります。
美女と竹林は等価交換の関係にある!!
最後の最後(文庫化にあたり書かれた話)でこの法則がしっかりと証明されていて、気持ちよかったです。

これまた最後に「美女と竹林」のお気に入りのフレーズを載せておきます!

登美彦氏が暮らしていた四畳半王国においては、時間と才能の空費は輝かしき勲章であった。

美女と竹林 13ページ

美女は竹林であり、竹林は美女である。

美女と竹林 147ページ

〜しかし煩悩は妄想を生み、妄想は小説を生む。

美女と竹林 239ページ
竹林🎋


京都への憧れ⛩️

上記でも書きましたが森見作品の舞台は京都!
森見作品=京都!!!
森見作品を読んでいると物語に出てくる何気ない京都の風景に憧れを抱きます。四条河原町や鴨川、下鴨神社などなど…
「私も京都で大学生活を送れたら、きっと楽しかったんだろうな〜」と森見作品を読むたびに思います。

また、京都へ憧れがあるのは、森見作品が好きだからというのだけではなく、the日本的な物や、歴史ある街が好きだったり、自分自身京都へは修学旅行でしか行ったことがないからだと思います。
当時は京都の街並みや歴史を楽しむというよりは、友達との宿泊行事!!旅行!!という感じで楽しんでいたので、「京都を楽しむ」ということはしていませんでした。
あれはあれで、とても楽しかったですが、今は先斗町や木屋町でお酒を楽しんだり、鴨川沿いをゆっくり歩いてみたり、竹林を眺めたりするために京都へ行ってみたいです!(下鴨幽水荘のモデルと言われている吉田寮も見てみたいものです)

また、出町桝形商店街にある「出町座」にも行ってみたいなぁ~と思っています。
出町座は映画館と本屋さんとカフェが一つになっているお店で、四畳半タイムマシンブルースが上映されていた時には出町座の前に本物のタイムマシーン設置されていたようです。
出町座のようなミニシアターみたいなところで映画を見たことがないので、行ってみたいですね〜
また、本屋さんが一緒になっているのもいいですよね!普通の本屋さんとは違って、個性的なラインナップの本が置いてありそう!

夜の出町座
https://portla-mag.com/post-22928/



隣の芝は青く見えるというパターンかもしれませんが、京都は自分にとってすごく魅力的に見える街です。
いつか一人旅か何かで、ゆっくり京都を楽しみたい!!



最後に📺

ここまでつらつらと森見作品と京都への憧れを書いてきましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
森見作品と京都には不思議な魅力というか、力がありますよね。
まだまだ読んだことのない森見作品がたくさんあるのでゆっくり読んでいこうかな〜と思っています!

最後に上記で少し紹介しましたが、森見登美彦氏が「シャーロックホームズの凱旋」を新しく出版されました。
私も購入したものの、まだ読み始めていませんがこれは絶対面白いはずですので、皆様も是非!!
(ちなみに、店舗によっては限定のブックカバーをつけてもらえるみたいです!私はこのことを知らなくて限定カバーをもらい損ねました!!泣)

#読書 #森見登美彦 #京都 #夜は短し歩けよ乙女 #四畳半神話大系 #四畳半タイムマシンブルース #美女と竹林

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