パラドックス思考・感情
「本当は体型を維持していたいのに、
ついついご飯を食べすぎてしまう」
お恥ずかしながら私のよくある思考です
飽食なこの時代には
あるあるな感情なのかもしれません。
今回読んだ本には
こうした人間の矛盾する思考
=パラドックス思考が
新たなイノベーションの種になる!?
というカラクリが紹介されていました。
世の中に溢れるパラドックス
複雑化する世界(VUCA)において
ややこしい問題が増える中、
ヒトは冒頭に挙げたような
一見矛盾する思考を抱いてしまいがちです。
SNSは二元論であふれ、
生きていると「AorB」の
どちらか正しい方を
選ばないといけないという
窮屈な選択に迫られています。
この二者択一は
世の中の複雑さから簡単には選べない。
冒頭の「食べるor食べない」だけじゃなくても
顧客獲得の方向性(新規or既存)だって
組織のあり方(トップダウンorボトムアップ)だって
仕事の仕方(会社員orフリーランス)だって
どっちが正解なんて一概には言えないことが多い。
そして安易にどちらかを選んだ結果
なかなかうまくいかない!
なんてことだってありえます。
この思考の背景には
矛盾する感情=感情パラドックスが存在します。
大切なのは
「こうした矛盾に満ちた感情をもつ私たち」
を認めて
“めんどくさく”も“愛らしい”存在として
受け入れることなんだそうです。
パラドックス思考の扱い方
この矛盾を手懐けつつ
さらにその先のイノベーションに繋げるためのステップは以下の通り
詳述は避けます。
まず大事なのは
レベル1 自分の矛盾する感情を受け入れること!
「あー、俺いま、矛盾したこと考えてるな」
っていうメタ認知ができれば、初めの一歩はクリア!
次は、
レベル2 受け入れた矛盾をとらえ直して両立できるものに変換!
やり方は様々あれど、
これまで「A or B」だったものを
「A and B」にしたり、
「A and B」を超える新たなる「C」を見つけたり
これはコーチングでも習ったと思い出しました。
対人関係のポジションチェンジ。
対立する(ように見える)両者において
お互いに理解と協力を得て、共通の目的を達成する方向性は?
を考えることで新たな関係性が生まれてくる。
そして、
レベル3 あえてその矛盾を活かして創造性を高める!
AとBを両方満たすために、
新しい解決方法やアイデアが生まれる。
例えば、
A 自分の専門分野のを深めていきたい!
B 仕事の多様性を広げていきたい!
両者のバランスを見つけることで、
新しい働き方が見つかるかも!?というもの。
まとめ
「矛盾した感情」なんて聞くと
ネガティブなイメージしか持てないけど、
嚙み砕くとイノベーションまで起こせてしまう。
それを発見した、著者の舘野さんと安斎さんもすごいと思いましたし、
何より人の感情ってのはすごいんだなと感じました。
なんかそんなことを思い出しました。
さて、A 体型を維持したいけど、B ついつい食べ過ぎちゃう私は
ここからどんなイノベーションを起こせるかな?
お読みいただきありがとうございます!
こうして世界はどんどん良くなる!