利き足のふしぎ


文献によって違う定義をしているものもありますが、利き足とは、使う方の足です。

通常の生活をしているとスポーツの時くらいしか、利き足は意識しないと思いますが、体の機能が衰えると現れてきたりするかもしれません。

僕も知らないことが多いのですが、一部皆さんに紹介します。

利き手はみなさん意識すると思いますが、利き足は無意識の方のも多いのではないでしょうか。

利き手と同じようによく使う足のことを利き足と定義する場合が多いです。

みなさんやってもらえるとわかる人も多いと思いますが、片方の足を使う時、もう片方の足は体重を支えます。この時はどちらだと思いますか。

僕は支えている方の足だと思っていましたが、多くの文献では、体重を支えていない方の足と定義しているようです。

支えていないので、ボールを蹴ったりできるので、使いやすいからですね。

支える方の足を軸足と言います。

利き手は遺伝が影響することがわかっていて、比較的一般的だと思いますが、利き足となると知識がありませんでした。

きっかけは、病院で最近歩きにくくなった患者の様子を聞いてからでした。その患者は、下肢の筋力が落ち、立ち上がるのもやっとになってしまいましたが、右の方には横に並行移動できるのに対して、左はできないというのです。

他に病気や異常はありませんでした。

主治医は、全体的に下肢の筋力が落ちてきて、足の力の左右差が現れてきたのでは?と考えていました。

つまり、元気な時は筋力が両足ともあるので、左右差は目立たないが、両方筋力低下してくると、元々少しあった左右の力の差が、動きの差として見えてくるということです。

ちなみに研究上も、通常の歩行とかでは左右差がないのではという結果があります。歩行中の加速度の波形を見たことがありますが、歩行周期で波形の違いは見た感じありませんでした。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39023311/

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27912154/

先程の利き足と軸足を当てはめると右が利き足、左が軸足だったのでは?という予想になりました。

一般的にどっちが利き足か判定するかというと、なんとアンケートです。


利き手も質問用紙がありますが、
利き手は箸を持つ手とかでわかりやすいですよね。
これがあるとこっちが利き足と一発に決まらないのです。

利き足の質問用紙の方が項目が多いです。わかりにくいですね。
虫を潰す時はどっちの足?なんて質問もあります。

ちょっと話はそれますが、利き手でも確かに微妙な時があります。
僕は右利きですが、自転車を片手運転する時は左手でハンドルを持ちます。多分ですが、右手に荷物を持ったりとか、手が空くから自然とそうなった感じです。左手の方が自転車の方向を保持する役割があります、利き足と軸足に似ていますね。

利きは、このように全て利き側が担っているわけではなく、状況や動作により使い分けられている、つまり機能を発揮するシチュエーションで脳の中でどっちを使うか選択されて、成長過程で、使用回数が増えると利き側として定着したのかもしれないという、何の根拠もない予想をしたくなります。(詳しい方いたら教えてください。)

利き足では、それが左右にばらつきがあるので少し質問が多いのかもしれませんね。