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系統の中性点電圧の主な発生要因

昭和61年度 電験2種 2次試験 電力管理 問2

この問題を解く際に、中性点電圧V0を考慮しなくてよいのはなぜなのでしょうか?

追記:
電験王さんのサイトで、1次試験で似たような問題がありましたが、中性点電圧についてはよく分かりませんでした。こちらもリンクを載せておきます

https://denken-ou.com/c1/denryokuh29-6/

ご質問

というわけで、本問題において中性点電圧$${V_0}$$を考慮しなくていい理由を解説します。
古い問題のため、電験王の解説ページはありません。

さて、ではあらためて問題を見てみましょう。

電圧66kVの三相並行2回線送電線がある。1回線を停止した場合における停止回線に対する静電誘導電圧と停止回線の電線から大地に流れる1km当たりの電流を求めよ。ただし、周波数は50Hz、送電中の回線と停止回線中の1線との間の相互静電容量はそれぞれ0.004、0.001、0.003μF/kmとし、停止回線中の1線の対地静電容量は0.005μF/kmとする。

「出典 昭和61年度 電験2種 2次試験 電力理 問2」

この状況を、まずイラストでイメージしてみましょう。
電圧66k Vの三相並行2回線の送電線があるということは、下図のように全部で6本の電線があります。

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