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[読書記録] ことばの国
思いつくままに、言葉に関するいろいろな面白話をずるずる書き続けていったらそれが一冊分になった。
[2008-07-06]
この本に載っている話はみんな著者が作った話なのですが、特に一つ目の、「学校給食は必要か否か」という討論番組がイライラしました。著者が、「みんなおかしなことを話しているし、おかしなことを書いている」のが面白い、言葉が面白い、ということでそのおかしさをこの本の中で表現したそうですが、この一発目では日本人が討論が苦手だっていう点が強調されていて、実際にこういう人に何度も悩まされている私は、全然楽しめませんでした。こういう話を笑って読めるぐらいおおらかな人になりたいです。
逆に、英語圏の国と戦争状態に入り、敵国の言葉を規制する話は面白かったです。戦争状態と言っても、よくあるドンパチではなく、もっと心理戦みたいなものなのですが、カタカナがとにかく氾濫している今の時代においても、とにかく戦時中なので日本語を使おうとする世代と、そんな状況にはおかまいなしでカタカナ語を使う世代にがっつり分かれていたのはおもしろかったです。