《異性から裸身を眼差される男性の羞恥心》を無視するな ~男性の性的プライバシーも守られる社会に~
男性の性的羞恥心・性的プライバシーに関する記事は、これまでにも何本も書いてきました。この問題はとても根深いです。声は上がっていますがなかなか正対されることはなく、今もどこかで繊細な感受性を持つ男性が蹂躙されています。
筆者である私は、幼少の頃から性的プライバシーに敏感な男性でした。小5まで体育の更衣が男女同室で、女子の面前での更衣が本当に苦痛でした。
(逆に、平気でパンツ1枚になって見せつけてくる女子もいましたね……。男性も女性も実に多様ですね)
この問題における一番の癌は、「自分は平気だから、男は平気!」と勝手に括ってくる性的羞恥心の麻痺した男性たちの存在なのですが、それが全てでは決してありません。「男は別に恥ずかしくないでしょ?」とか「男は見られたがってるんでしょ?」といった偏見を、ナチュラルに男性に対してぶつけてくる、無神経な女性たちも少なくないのです。
そして、表題に掲げた通り、《異性から裸身を眼差される男性の羞恥心》をまったく無視している人が、男性にも女性にもあまりにも多く目につきます。このような人たちが減らない限り、是正はのぞめません。
引用したトイアンナ氏のツイートでは、「男の裸を見て興奮する女はまずいない」という理由で、男性用脱衣場のみに監視カメラが設置されていたり男性用浴場へ女性スタッフが立ち入ったりすることを正当化しています。
この論はまさに《異性から裸身を眼差される男性の羞恥心》をまったく無視したものとなっています。見られる(眼差される)側の男性からしたら、見る側の女性が興奮しているか否かなど全く関係ありません。見られる(眼差される)側の男性が不快・精神的苦痛を負っているか否かこそが重要です。
また、もし "興奮" していなくても、たとえば "嘲笑" する行為なども加害になります。その視点も欠落しています。
残念なことではありますが、上述のように《異性から裸身を眼差される男性の羞恥心》を全く無視してしまう人は、本当にこの社会には多いです。
そして、勇気を持って「これはおかしい!」と声を上げる男性がいると、その口を全力で塞ぎに来る人がたくさん(男も女も)います。
声は既にあちらこちらで上げられているわけですが、一笑に付されたり侮辱・攻撃されたり等でまったく正対されず、状況がなかなか是正されないのが現状です。
そのような現状をろくに知ろうともせず、嘲笑・揶揄しながら「嫌なら声を上げれば良いじゃんw」などと言ってくる人が(特に女性に)多すぎます。私のような者が発信するたびに、傷口にずっと塩を塗り込まれます。
さらに、「男性客は女性清掃員に見せて喜んでいるんでしょ?」という趣旨のことを言ってくる女性までいます。そういう性嗜好の男性も中には居るのでしょうけれど、あまりにも酷い偏見です。
とはいえ、声を上げ続けていくしかないのでしょう。どれほどいばらの道であろうとも、おかしいものはおかしいのですから。