ゴールデンコンビ見ました。
はじめまして。日光です。
おそらくこれが記念すべき初投稿。最初にして最後になるのか、それとも伝説の初回として数年後に神格化されているのか…
有り余るだけの大学生なので、特に自分について語ることも無く、初めからバラエティ番組への感想なんか書いてみたりして。
この記事を書き始めた2024年10月最後の日、プライムビデオで「ゴールデンコンビ」がようやく見れるように。情報解禁した時から楽しみにしていたが、公開までがとにかく長かった。ネトフリ難民 兼 プライム会員の私は、Netflixのバラエティが話題になることが多い中で、「やっと見れる番組が来た!」と、ずいぶん前からテンションのギアを上げて待機していた。
ハロウィン色がやや強く、居心地の悪い大学。
季節の変わり目で、慢性的な体調不良に陥っている私をよそ目に、周りは面白みに欠ける没個性ハリポタ仮装で盛り上がっている。ただでさえ、授業終了のブザーから帰宅までが早いことで知られる私が、今日は一段と早足に。帰宅RTAのany%部門、記録更新です。スピードラン.comに記録でもつけて来ようか。
話は逸れたが、そんなこんなあって18:00。鑑賞開始。
オシャレなOPと共に、映画に出てくる瞬間移動装置のようなカプセル型のセットから、次々と登場する芸人たち。そして、最後に地下からコントの舞台が、ゆっくりとせり上がってくる。ただの病院のセットがまるで、天空にそびえる決戦の舞台のよう。
地上波とは予算がケタ違いとは、聞いていたがここまでやるか。普段見るバラエティとは一線を画すド派手な演出に早くも心を掴まれる。
私は、即興コントと言いつつも、賞レースのようなネタの完成度を問われる大会になると予想していたが、まさかの何回でも挑戦OKの挙手制。各コンビが入れ代わり立ち代わりセットに入ってコントをやり続ける展開に。芸人にとってハードな大会となることは想像していたが、予想の上をいく体力勝負に。お客さんのテンションも高く、ウケ易い会場ということもあり、次第に手数が重要になってくる。脱落して行ったコンビの順番も、だいたい手数の多さ順になっているように思った。
ファーストステージは純粋な即興コント。短めのコントをテンポよくやっていく。イメージとしては、イロモネアや座王のモノボケに近い感じ。ファーストステージの時点で、賞レースの空気とは違うことに気づく。この時点では、まあまあ面白いくらいの感じだったが、ゲストが参加してくるセカンド以降のステージで、一気に面白くなった。
YouTubeの予告映像とかでは、否定的に捉えられていた特別ゲストの参加だったが、これが大当たり!めちゃくちゃ面白い!!賞レースとも平場とも違う、独特の雰囲気にピッタリとハマっていて、コントをしっかりと組み立てられるタイプのコンビも、バラエティ色の強いコンビも丁度よく輝くことが出来る。
この番組で一番やりたかったのは、即興で作り上げるコントと平場の中間のような笑いなのではないだろうか。豪華なセットと小道具を使ったコント力が試される一方、ゲストからの無茶ぶりに即座に笑いで答えなければならない平場の実力も試される。しっかりとしたコントも、無茶ぶりで慌てる姿も、時には設定を無視した笑いも全てが評価の対象となり、満遍なくウケていた。
ここからは各コンビについて話したい。
くるま野田コンビは、言うならば、この大会の完成形。
最初に紹介するところから完成形と言ってしまうのはどうなのか、という指摘は置いておいて欲しい。先にも書いたように、この大会は平場×コントの即興勝負。そして、1番重要になるのが、笑いの手数と扇動力。この2人はこの2つの能力がずば抜けて高い。くるま、野田共にコンビのブレーンであり、メインプレイヤー。方向性が完全に一致しているという訳では無いが、2組の漫才の形を見ても似ている部分は多い。2人の勢いが、お客さんを巻き込んで大爆笑を生む。
せいや秋山コンビは、超万能×コント師といったところか。おそらく単純な平場での実力は、せいやが一番高いのではないだろうか。もちろん、澤部や屋敷といった実力者もいるが、モノマネやピン芸、ツッコミから無茶ぶりまで、高水準でこなせるのは、せいやだけ。そんな平場最強の男の相方は、霜降り明星がM-1を取ったのと同じ年にキングオブコント王者となり、共に27時間テレビの司会もこなした仲である、盟友ハナコ秋山。若手コント師の筆頭格、いやその枠も既に超えているのかもしれないが、とにかく稀代のコント師。コントを考える力が高いのはもちろん、普段のトリオでのネタからも分かるように人を扱うのが上手い。せいやも言っていた通り、せいやを活かした上でコントを組み立てられるベストな人選だろう。
・ホリケン屋敷コンビは、「実は意外としっかりとしたコンビ」。この番組で一番輝きを放ったのは確実にこのコンビで、何度も腹を抱えて笑ってしまった。コントとしての完成度はとにかく低いが、即興のコンビという意味では、一番笑いの形がはっきりしていた。ホリケンがいつも通りめちゃくちゃに暴れ、屋敷が振り回される。ニューヨークのコント内での関係を、平場にまで拡大したような感覚で、めちゃくちゃなホリケンと振り回される屋敷という一種のコントが常に成立していた。最後まで爆発力が尽きなかった鬼才ホリケンの自由すぎる笑いは、言うまでもないが、屋敷は屋敷で、毎回のようにコントの設定を降りてツッコんだり、嘆いたりと、かなり自由に立ち回っていた。しっかりとしたコントを評価される賞レース的な空気になっていたら、確実にここまでウケなかったと思う。このコンビの大活躍がこの大会がどのようなものなのかを表していると思う。
長田じろうコンビは、「最強の内輪ノリ」。
養成所時代からの親友であり、キングオブコント2014では優勝を争った最大のライバルの2人。どちらもキャラクターを憑依させながら、笑いを作り出すタイプの唯一無二のコント師。
チョコレートプラネットのネタでもよく見るような長田の悪ふざけ的なボケを、じろうが一緒に楽しみつつもコントとして成立させる。不良と不良のノリに付き合うことの出来る優等生のようなコンビだった。どちらのコントも大好きなので、当然このコンビもめちゃくちゃ面白かった。ただ、2人の内輪ノリが行き過ぎている所も多々見られた。それはそれで面白いからいいのだが、敗因があるとすればそこだろう。
澤部真栄田コンビは、「真栄田の世界」。
番組中でも言っていたが、澤部が真栄田のボケを尊重し、終始真栄田の強すぎるキャラクターを活かした立ち回り。そして、澤部がひたすらそれにツッコむ。個人的には一番楽しみにしていたコンビでもあった。設定とセットに左右されることの無い、一貫した真栄田のキモキャラクターがとにかく面白い。ショートコント調ということもあって、澤部の印象はとにかく薄かった。あの澤部が霞む、それくらい真栄田を中心に回っていた。
堂前平井コンビは、「この番組の王道」。
正解はくるま野田コンビだが、王道と言えるのはこのコンビだろう。最後までコント感を貫き続け、発想力で勝負していたように思う。突発的な爆発力ではなく、安定した実力を見せつけ勝ち抜いて行った。細い体と丸メガネ、似た雰囲気を持つ2人は、共に漫才とコントのダブルファイナリストでもあるオールラウンダー。どちらもネタを考えられる頭脳であるが、突出しているのはやはり堂前。咄嗟の大喜利力で何度もピンチを救っていた。似た2人ながらペースを作れる頼れる先輩の存在がこのコンビをより強力なものとしたと思う。
サーヤKAƵMAコンビは、「強烈キャラクター」。
サーヤはインタビューでKAƵMAに憧れていると言っていたのもあるが、2人は芸人としての性質が似ている。共にキャラクターを全面に押し出したコントを武器としていて、その相性は抜群。特に即興で演技をする能力は、全コンビでいちばん高かったと思う。メインのひとボケで終わらない世界観を唯一作り出せていて見応えがあった。また、サーヤは今回紅一点。病院でのエロい医者のキャラクターや、月面でのメンヘラ彼女役は彼女にしかできなかっただろう。面白かっただけに、もっと2人だけの世界を見たかった。
永野津田コンビは、「そういう役回り」。
YouTubeのコメント欄では、登場シーンの少なさから初戦脱落を疑われていたが、その真相はいかに…。これ以上は見てのお楽しみということにしておくが、個人的にはもっとゲストとの無茶ぶりでの掛け合いを見たかった。タイプ的にはホリケン屋敷コンビに近く、平場で強みを活かせる2人なので、コント勝負は少し不利か。コメントが少なくなってしまった。予告映像と同じ…。
最初から最後まで面白かったので、第2回が待ち遠しい。あるのかは分からないが。改善点的なことを考えてみたが、私ごときの案では太刀打ちできなかった。堂々巡りになって意味不明なので詳細は書かないが、より各コンビの強みを活かしたお笑いが見たいけど、それをすると成立しなくなる、といった感じ。まあ、制作になんの関係ないので、1回目を踏まえてより面白い第2回があったらいいな〜。第2回には、コットンのきょんとダイアンのユースケあたりに出て欲しい。
初投稿が長くなってしまった。めちゃくちゃ疲れたので長続きしないかも?どうしようかな。