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銀行界、手形・小切手の全面電子化 24年は削減目標比「61%」
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紙の手形・小切手を電子データ化して送受信する電子交換所の交換枚数は2024年に1967万枚となり、前年からの削減枚数は目標としていた822万枚の61%となる501万枚だった。銀行界は26年度末までに紙をゼロ枚とする全面電子化を目指しているが、現状のペースで推移すれば「達成は困難」(銀行関係者)との見方が出ている。地方銀行や第二地方銀行は目標達成に向けて従来のサービスを見直し、他業態と連携するなど取り組みを加速する。
電子交換所の交換枚数は、23年は2468万枚だった。全国銀行協会はその翌年以降、822万枚の削減を続け、最終となる26年度に824万枚を減らしてゼロ枚とするイメージを描いていた。しかし、24年の削減量が501万枚にとどまったため、25年以降に巻き返しを図る必要がある。
地銀や第二地銀は、手形・小切手の全面的な電子化を推進するため、関連するサービスや料金の見直しに着手している。
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