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金融庁、業界横断の懇談会設置 内部監査レベルアップへ


金融庁が、金融業界全体の内部監査の高度化を促すため、業界横断の懇談会を近く立ち上げることがわかった。預金取扱金融機関のほか、証券会社、保険会社など幅広い業界団体が参画する見通し。内部監査に関する「段階別評価」の定義の明確化や実務上の課題について半年間議論し、2025年6月以降に報告書を取りまとめる。

同庁は19年6月に「金融機関の内部監査の高度化に向けた現状と課題」を公表。その後、モニタリングを通じて内部監査の高度化を促してきた。24年9月に公表したモニタリングレポートには、検証結果や国際動向を踏まえ「引き続き『現状と課題』の更新(段階別評価の見直し要否を含む)の必要性などを検討していく」と明記しており、懇談会での議論はその一環とみられる。

懇談会は、25年1月から月1回のペースで開く。参加メンバーは調整中だが、預金取扱金融機関には説明があったもよう。主要テーマは「内部監査高度化に向けた具体的な水準感の形成」になる見通し。内部監査の水準を四つの段階別で評価する「段階別評価」について、各段階の水準感や実務上の問題点、同評価の見直しの必要性などを議論する。

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