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信金、「でんさいライト」拡大へ 手形・小切手電子化を加速
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信用金庫は、手形・小切手の全面電子化に向けた取り組みを加速させる。その一環として、2025年11月には60を超える信金が、新たに全銀電子債権ネットワーク(でんさいネット)が提供する「でんさいライト」の取り扱いを開始する予定だ。これが実現すると、全254信金の約8割が導入する体制になる。24年度末に2年後のゼロ目標に向けた中間評価が迫るなか、削減に向けてギアを1段上げて取り組む構えだ。
信金業界の23年の手形・小切手の持ち帰り枚数は598万枚で、電子交換所における持ち帰り枚数全体の24%を占める。都市銀行(679万枚)や地方銀行(859万枚)と比較すれば少ないものの、26年度末の交換枚数ゼロ目標に向けて毎年約200万枚の削減が必要になっている。
その実現に向けて導入が広がるでんさいライトは、でんさいネットがサービス提供を開始した24年11月18日に140信金が取り扱いを始めた。25年11月からの取り扱い開始を表明する信金は、68信金に上る。同サービスは、インターネットバンキング(IB)の契約なしにスマートフォンやタブレット端末での利用が可能。加えて、既存サービスより手数料が低く設定されているメリットなども生かし、取引先企業への利用提案を進める。
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