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信金、預け金 信金中金離れ 6カ月で7兆円超減る


信用金庫が信金中央金庫への預け金を減らしている。日本銀行がマイナス金利政策を解除した3月以降、6カ月連続して前年同月比で減少。8月末残高は30兆9584億円となり、2月末比で7兆1742億円(18.8%)減少した。日銀の当座預金金利が復活したことで、日銀シフトが進んでいるとみられる。

信金中金預け金は2016年2月に日銀がマイナス金利政策を導入したのを機に膨らんでいた。16年1月末に26兆9810億円だった残高は、同8月に初めて30兆円を突破し、24年2月末には38兆円台まで増えていた。

例年、信金中金預け金残高は3月末と9月末に減り、それぞれ翌月末に元の水準に戻る傾向がある。自己資本比率を算出する際に全額を非リスク資産として計上できる日銀当座預金に一時的にシフトすることで、「決算時の自己資本比率を高める」(信金企画部門担当者)狙いだ。24年も3月に減少したが、例年のように残高は戻らず、預け金総額に占める信金中金向けの比率も2月末時点の83.8%から8月末に70.7%まで低下した。

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