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銀行界、内定者に配属希望調査相次ぐ 離職防止やキャリア尊重


銀行界で、内定者に希望配属先を調査する動きが出始めている。本人の希望業務とのギャップが生じ早期離職につながる懸念もあるため、キャリア志向に沿った配属を目指す考え。ただ、人手不足感のある営業店の人員補充や、複数の業務を経験するゼネラリスト育成が不可欠なため、6割の銀行で新卒行員の希望する部店への配属確約を予定しないという。

東北銀行や山形銀行、七十七銀行、静岡銀行、山梨中央銀行、四国銀行などが内定者に対し、希望のキャリアなどに関するアンケートを実施。基本的には初任地の確約とせず、入手した情報を参考に入行後の配属先を決める先が目立つ。北洋銀行は2025年卒の選考から、本人の意欲向上と早期戦力化を目的に法人とリテールのコース別採用を開始。24年度には営業店の預金業務習得なども含むジョブローテーション制度を廃止したため、入行後の基礎研修期間を1、2週間から3カ月間に延長。その後、本人の希望業務に配属する。

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