JPX、銀行高配当指数を開始 運用会社、早期商品化
日本取引所グループ(JPX)は12月16日から、高配当の銀行株を組み入れた「TOPIX銀行業高配当指数」の算出・公表を始める。特定の業種に絞った高配当指数の算出は初めて。投資機運の高まりで高配当銘柄に関心が強まるなか、金利上昇局面を迎えた銀行業の株価推移に投資家から注目が高まっている。
東証の業種別株価指数である「銀行業」を構成する全78銘柄のうち、配当実績の高い15銘柄で構成する。選定基準は1年間の配当金総額と配当利回りの2種類。配当金総額では三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)と三井住友FG、みずほFGの3メガバンクGを選出。配当利回りでは、2023年度決算の配当金総額を6月末の時価総額で割った上位12行が選ばれた(表参照)。
選出された、ある地銀担当者は「時価総額の増加が利回り低下にもつながるため難しい指標にはなるが、知名度などの点ではありがたい」と受け止めている。定期入替は年1回、7月末に行う。
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