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大手生保、「市場価格調整」拡大も 保険の大量解約に備え


大手生命保険会社で、これからの金利上昇局面で起こりうる既存保険契約の大量解約への対策として、市場価格調整(MVA)が注目されている。保険商品にMVAを導入した場合、保険契約者にとっては中途解約時の元本割れリスクが生じる。そのため実現のハードルは高いものの、仮に導入が広がれば保険商品の販売を担う金融機関代理店にとっては、顧客への説明負担が増すことになる。

MVAは、契約者が保険契約を中途解約する際、市場金利に応じた運用資産の価格変動が解約返戻金額に反映される仕組みだ。現在のように、契約時に比べて市場金利が上昇(債券価格は下落)している状況では、解約返戻金が減少する。外貨建て保険ではMVAが多いが、円建て保険では終身保険、個人年金保険、養老保険などの一部に限られている。

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