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まさかこんな普通に読めるなんて

1年に1冊出る『ベストエッセイ』は、図書館でふと目にして手に取ることが多い。読んだことのない作家や、タレントなど作家以外の人の文章も読めるので、発見が多い。

先日も、図書館のエッセイコーナーを見ていたら、『ベストエッセイ2022』を見つけた。
借りて目次を開くと、「彬子女王」という文字に目が留まる。
女王って皇族の?こんなに普通に読めるの?少し疑いながら、真っ先にそのページを開いた。
間違いなく、皇族の彬子さまの文章であった。
3ページのエッセイ。勝手に難解な文章をイメージしていたが、最初の数行でそんな先入観は吹き飛び、一気に引き込まれた。
和菓子という身近なトピックでありながらも、そのお菓子は皇室の歴史に関わる月見饅。想像も及ばない別世界の方の生活にもかかわらず、その映像がすっと浮かんできた。

もっと読んでみたいと調べてみると、なんと著書も出されている。
書店で探すよりも図書館が早そうだったので借りてきた。

『赤と青のガウンオックスフォード留学記』から読み始めた。
まだ序盤だが、護衛の人の話がとても興味深い。「側衛」というらしく、その名前も初めて知った。常にお付きの人がいることくらいしか知らなかった私には、そんなことまで公にしていいの?と思うくらい、裏話など詳らかに書かれているように感じる。

この先のメイン、留学記も楽しみでならない。
ここ最近で一番心踊った本との出会いである。


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