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市場徒然歩記

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直居敦が「見て」「歩いて」「感じた」ことを書いてます。「朝エクスプレス」では毎日誰か、興味深いゲストをお迎えしています。番組は朝からせいぜい午前中。午後からは打ち合わせにいったり…
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記事一覧

12月利上げへ地ならし充分--日銀会合&植田総裁会見レビュー

10月31日(木)、日銀金融政策決定会合とその後開かれた植田総裁の会見。自分が特に注目してい…

“石破総裁”で市場大荒れ!--安堵のため息は日銀か……

9月27日(金)の市場はまさしく大荒れだった。焦点はもちろん自民党総裁選。麻生太郎副総裁が…

記憶に残る8月の市場振り返りーー日経平均は過去最大の値幅に

大荒れで始まった8月の市場。長く市場をみる仕事をしてきた身にとって、2024年8月は記憶に残…

映画“関心領域”レビュー A面・B面

映画「関心領域」その無関心、本当に他人ごとですか?(映画レビューA面)※推奨BGM:マー…

“NISA円安論”を憂う

円安が止まらない。原因は? 市場のことだから、ひとつだけが理由ということはないのだが、的…

“日銀の歴史的政策転換”で考えた3つのこと――中銀ウィークを越えて

3月19日(火)日銀が異次元緩和政策からの脱却、正常化への第一歩に踏み出しました。ポイン…

6割の投資家が今年中の最高値更新“あり”!--配信番組でのアンケート調査から

“6度目の正直”で33年10カ月ぶり高値へ 連休明け9日(火)は、日経平均株価の終値が385円76銭(1.2%高)の3万3763円18銭。昨年7月3日に付けた終値ベースの昨年来高値、3万3754円を超え、33年10カ月ぶりの高値圏で取引を終えた。日本の連休をはさんで米国金利が落ち着きを取り戻し、米エヌビディアがおよそ1カ月半ぶりの高値を更新。日本でもハイテク、半導体関連の上昇が目を引いた。ちなみに昨年の秋から暮れにかけて、この昨年7月の高値を取引時間中に越えながら、終値では

自信を持ってお勧めできる「11+1冊」    直居的2023年ブックレビュー

2023年もたくさんの良書に出合うことができました。広い意味で今の経済と社会、歴史、未来、自…

2024年元旦の紙面から 政治不信、国際社会の分断が問われている

元旦紙面、各紙のアタマとワキ、社説のタイトル一覧 <日経> ・企画アタマ 昭和99年ニッポ…

2023年、日経平均28%上昇 来年こそ“予告が実現する年”になるか?

12月29日(金)、東京証券取引所は大納会。今年の日経平均株価は、昨年末に比べて7369円67銭(…

『金融教育。誰が、何を、どのように?』製作note

11月30日(木)15時45分から初回放送の金融市場ドキュメント④「金融教育。誰が、何を、どのよ…

金利!金利!金利!ーー波乱の9月マーケット、米政府機関閉鎖懸念など暗雲

米金利に翻弄される市場――ナスダックは9月に5.8%下落 金利、特に米国の金利の動きに翻弄さ…

「セゾン投信のこれから」――園部社長生出演書き起こしとポイント解説

6月28日(水)、セゾン投信を創業以来けん引し、積み立て王子として長期、積み立て投資の伝道…

映画『怪物』をみて考えている。人の複雑さ、そして優しさ

是枝裕和監督の映画『怪物』。もうご覧になった方も多いのではないでしょうか?坂本裕二さんの脚本がカンヌ映画祭の脚本賞を受賞したことで随分メディアなどで取り上げられました。また、亡くなった坂本龍一さんの最後の映画音楽作品となったことも話題です。 “怪物”だーれだ? 少し前に映画館で予告編のころからみかけてはいたのですね。「子役がカギらしい」ということは分かるのですが、いったいどんな映画なのか、ちょっと分かりにくい印象でした。「まあ、よく分からないけれど、是枝さんだし、脚本賞と