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2023/04/11(火)=植田日銀新総裁会見で早期の政策変更観測後退、そこにバフェットの日本株買いの一報で上昇、日経平均289円高と3営業日続伸

◆まとめ

植田日銀新総裁会見で早期の政策変更観測後退、そこにバフェットの日本株買いの一報で上昇、日経平均289円高と3営業日続伸


◆日経225先物ミニ6月限の今日の値動き(10分足)記録用2023/04/11(火)00:00~23:59

日経225先物ミニ6月限の今日の値動き(10分足)記録用2023/04/11(火)00:00~23:59

◆日経225先物ミニ6月限日足チャート

(記録用2023/04/11(火)06:00時点)

日経225先物ミニ6月限日足チャート2023/04/11(火)06:00時点

◆前営業日2023/04/10(月)の経済指標結果

2023/04/10(月)の経済指標結果

◆2023/04/11(火)の経済イベント予定

2023/04/11(火)の経済イベント予定

◆主な要人発言

記録用2023/04/11(火)05:10

10日10:10 日本銀行
「植田日銀総裁が午後7時15分頃から就任記者会見を行う」

10日18:30 植田日銀総裁
「(岸田首相との会談で)政府との共同声明、直ちに見直すことはないと一致」
10日19:20
「物価の安定と金融システムの安定に力を尽くす」
「現在の金融緩和は非常に強力なのは間違いない」
「長い目で見た点検が必要かという論点がある」
「総合的に判断し、点検や検証はあってもいい。政策委員と議論して決めていきたい」
現行のYCC継続が適当
現状、日本では金利を大幅に上げる状況ではない
「マイナス金利政策、現在の緩和策のベースになっている」
マイナス金利政策、継続するのが適当

10日19:22 氷見野日銀副総裁
「賃金上昇伴う物価目標の実現を目指す」
「金融緩和が経済の好循環につながることを目指す」
「金融システムとの両立で金融緩和の出口たどることは可能」

10日19:24 内田日銀副総裁
「いかに工夫をこらして金融緩和を継続するかが課題」
「5年間の任期の中で2%の物価安定目標を達成したい」
「金融市場の安定を常に意識していきたい」

10日23:24 デコス・スペイン中銀総裁
「ユーロ圏のコアインフレ率は依然として高いと予想」
「ECBは金融安定を確かにするため対応を準備」

11日 05:31 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁
「市場の金利見通しについて懸念していない」
「今年のCPIは約3.75%であり、インフレ見通しには多くの不確実性がある」
「2025年までにインフレ率が2%に戻ると予想」
「家賃関連のインフレ圧力が急激に低下すると予想」
「住宅を除くコアサービスは非常に堅調」

※時間は日本時間


◆今朝の5本(ブルームバーグ)

記録用2023/04/11(火)06:00

・IMFの金利予想はサマーズ氏と対照的、米利上げ80%超を織り込む
・最後の利上げ時に株売り、SVB大口預金者に書簡、危機緩和の兆候

ウクライナでの戦争に関する米機密文書の流出問題を巡り、米司法省が正式な捜査に着手しました。米国防総省は10日、機密文書が流出したことを公に明らかにした上で、「国家の安全保障に深刻なリスク」をもたらす恐れがあるとの認識を示しました。流出文書にはウクライナ軍の弱点の評価など、他国に対する米国の情報活動の詳細を記した極秘情報が含まれているということです。ウクライナが近く大規模な攻勢に転じると報じられている中、今後の戦況への影響はもちろんですが同盟国との関係も懸念されるところです。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

サマーズ氏とは対照的

国際通貨基金(IMF)は最新の世界経済見通し(WEO)で、米国や他の先進諸国の金利は、人口高齢化や緩慢な生産性の伸びを背景に新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前に定着していた超低水準に戻るとの見方を示した。景気の加速も減速も招かない中立金利と呼ばれるインフレ調整後の短期金利は、向こう数十年に米国で1%を優に下回るとみており、これはサマーズ元米財務長官の見方とは対照的だ。同氏は先月、経済学者が「R*」と呼ぶ中立金利について、国防費の増加やグリーン経済への移行で政府が借り入れ増やすことを一因に、将来のある時点で実質ベースで1.5-2%のレンジに入る可能性があると予想した。

80%超を織り込む

金利スワップ市場は、5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合での0.25ポイント追加利上げを80%余りの確率で織り込んだ。7日に発表された3月の米雇用統計が市場予想を上回ったことが材料。FOMCは3月の前回会合でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを4.75-5%に引き上げたが、その後に複数の地銀破綻で銀行株が急落したことなどもあり、5月の利上げの見込みはほぼゼロになった時期もあった。バークレイズの金利ストラテジスト、アンシュル・プラダン氏は7日付のリポートで、「市場はインフレ率が上振れる確率の上昇を織り込む一方で、積極的に利下げが行われる確率の低下を織り込むべきだ」と指摘した。

最後の利上げで売れ

投資家は金利がピークを付けるタイミングと利下げの可能性に気を取られ過ぎており、リセッション(景気後退)のリスクとその株式への影響を過小評価していると、マイケル・ハートネット氏率いるバンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジストらが指摘した。同行のチームは6日のリポートで、米金融当局が利上げサイクルの終了に徐々に近づいているとし、「最後の利上げに合わせて売る」、もしくは株式への配分を減らすよう顧客に助言した。同氏は昨年、リセッション懸念で株式市場からの資金流出が加速すると主張。株式に対する弱気スタンスを維持し、正確な予想を示していた。

大口預金者に書簡

米民主党のウォーレン上院議員とオカシオコルテス下院議員は9日、破綻したシリコンバレー銀行(SVB)の預金上位14社に書簡を送り、同行の顧客基盤の大半を占めていた一部のベンチャーキャピタル(VC)およびテクノロジー企業創業者と同行の関係に懸念を示した。ブルームバーグが確認した同書簡で両議員は、取引期間や預金額などSVBとの関係性のほか、取締役や幹部、投資家がSVBから与信枠などで特別待遇を受けていたかどうかに関して質問。特に両議員は、SVBが大手VCの一部を厚遇して特別な恩恵を与え、その見返りとしてVCは無担保の巨額の短期資金を提供していたという報道に関心を示していることが書簡に記されている。両議員は24日までに回答するよう求めた。

危機緩和のシグナル

米連邦住宅貸付銀行(FHLB)制度が3月最終週に発行した債券は370億ドル(約4兆9400億円)と、その2週間前の3040億ドルから急減した。事情に詳しい関係者が明らかにした。FHLB制度は「最後から2番目の貸し手」として知られる。発行規模は3月に過去最高を更新していたが、その水準からの急減は米国の銀行危機が収まり始めたことを示す初期の兆候だ。

その他の注目ニュース

ウクライナ巡る米機密文書の流出疑惑、知っておくべき要点-Q&A

1年先の米インフレ期待が上昇、5年先は低下-3月のNY連銀調査

米オンライン商品価格、3月は前年比で低下-7カ月連続マイナス

ブルームバーグ

◆【米国市況】株は小幅高、国債利回り上昇-植田総裁会見で円安進行(ブルームバーグ)

記録用2023/04/11(火)05:58

・S&P500種は引け前にプラス転換、ナスダック100指数も下げ幅縮小
・円は一時、1ドル=133円87銭まで下落-日銀新総裁の就任会見後に

  10日の米株式市場では、S&P500種株価指数がわずかに上昇。イースターマンデーで欧州市場の多くが休場で、取引は薄かった。7日の米雇用統計を受けて、市場にはあと1回の利上げが織り込まれている。

  外国為替市場ではドルが上昇。日本銀行の植田和男新総裁が就任記者会見でタカ派的なメッセージを送らなかったことから円は下落した。

  S&P500種は一時0.8%下げる場面もあったが、取引終了前に上昇に転じた。ハイテク株の多いナスダック100指数も日中に1.5%安まで下げたが、ほぼ変わらずで引けた。

  追加利上げ観測を背景にテクノロジー株は全般に軟調。アップルのパソコン(PC)出荷台数が急減したとの報道も重しとなった。再び値下げを発表したテスラも安い。一方でマイクロン・テクノロジーなどの半導体株は上昇。競合する韓国サムスン電子がメモリー半導体の減産を先週明らかにしたことが手掛かり。

  雇用統計が堅調な内容だったことを受け、金利スワップ市場では米国の追加利上げ観測が強まった。12日には3月の米消費者物価指数(CPI)が公表される。

5月の0.25ポイント米利上げ確率、80%超に上昇-金利スワップ示唆

  BMOキャピタル・マーケッツの米金利戦略責任者イアン・リンジェン氏は3月の米雇用統計について、5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合で0.25ポイント利上げを決定する上で「何ら障害はない」とリポートで指摘。「世界で引き締め策が累積的に実施されてきたにもかかわらず、雇用状況は驚くほど堅調さを維持している。米金融当局の政策金利判断は、ほぼ全て3月のCPI次第となるだろう」と記した。

米CPIは堅調な伸び継続か、FRBの気概試す-今週の経済指標

  市場参加者は企業業績にも注目しており、14日に発表される銀行決算を通じて手掛かりを探ろうとしている。同日にはウェルズ・ファーゴやJPモルガン・チェース、シティグループが決算発表を予定している。

  RBCキャピタル・マーケッツのロリ・カルバシナ氏は「気の毒なことに金融業界は常に早い時期に苦境に立たされる。従って他の業種が適応できるようになる前に、幾分か打撃を被る羽目になる」と述べた。

国債

  米国債は下落(利回りは上昇)。堅調な内容だった雇用統計を受け、5月に再び0.25ポイントの利上げが決定されるとの観測が引き続き強まった。2年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し、4%台に乗せた。7日には15bp上昇していた。

  ゴールドマン・サックス・グループとバークレイズのストラテジストらは、市場が米政策金利の一段の引き上げを織り込む中で、利回りはさらに上昇する可能性があるとの見方を示した。

外為  

  外国為替市場ではドル指数が上昇。雇用統計を受け、米利上げがあと1回行われるとの見方が市場に織り込まれた。

  円は対ドルで下落。日銀の植田新総裁は記者会見で、イールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)政策とマイナス金利政策について、いずれも継続が適当との見解を示した。発言を受け、一時は1.3%安の1ドル=133円87銭まで円安が進んだ。

YCCとマイナス金利は継続適当、現状維持の姿勢示す-植田総裁 (3)

  ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの通貨戦略担当グローバル責任者ウィン・シン氏は「欧州市場の多くがまだ休みで、明日になるまで全体像は得られないかもしれないが、今のところドルが運転席に戻ったようだ」と指摘。ドルの強さは「7日の米雇用統計を引き継いだものと言えそうだが、欧州市場が明日再開したときには買いがさらに膨らむ可能性がある」と述べた。

原油

  ニューヨーク原油先物相場は薄商いの中で反落。ドルの上昇が響いた。

  原油相場は過去3週間で約20%上昇したが、この日はリスク資産を敬遠する動きが見られた。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」が今月初旬に減産を発表したことで原油に対する強気な見方が広がったが、一部指標は需要の弱さを示唆している。

  BOKファイナンシャル・セキュリティーズのトレーディング担当シニアバイスプレジデント、デニス・キスラー氏は「ドル上昇が原油相場の微調整につながった」と指摘。「根強いインフレが一段の米利上げを促すはずだ。それはドルにとって強材料で、原油にとっては短期的にマイナスだ」と述べた。

  シティグループの商品調査グローバル責任者、エド・モース氏は「経済の実情を見極めようとしているが、回復は緩慢だ」とブルームバーグテレビジョンで話した。

  ニューヨーク商品取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)5月限は、前営業日比96セント(1.2%)安い1バレル=79.74ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント6月限は94セント下げ、84.18ドル。



  ニューヨーク金相場は続落。米雇用統計で追加利上げ観測が補強されたと投資家は受け止めた。

  金スポット価格はニューヨーク時間午後3時14分現在、0.9%安の1オンス=1990.46ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は、前営業日比1.1%下げて2003.80ドルで終了した。  

原題:Stocks Shake Off Fear of Next Rate Hike; Dollar Up: Markets Wrap(抜粋)

Treasuries Edge Lower as May Rate Hike Gains More Adherents(抜粋)

Fed Bets Lift Dollar as Ueda’s BOJ Stability Signal Drags on Yen(抜粋)

Oil Slips as Dollar Pressure Overshadows Supply Worries, For Now(抜粋)

Oil Slips as Dollar Pressure Overshadows Supply Worries, For Now(抜粋)

Gold Edges Lower as Jobs Report Points to Further Fed Vigilance(抜粋)

ブルームバーグ


米株
米国債
米為替

◆海外経済国際ニュースサマリー(ダウ・ジョーンズ)

記録用2023/04/11(火)06:11

DJ-【海外サマリー】経済・国際ニュース
☆米5年先期待インフレ、3月は0.1ポイント低下=NY連銀調査
 米ニューヨーク連銀が10日発表した3月の消費者調査では、5年先の期待インフレ率が0.1ポイント低下の2.5%となった。

☆米家計、信用へのアクセス困難増す=NY連銀調査
 米ニューヨーク連銀の3月の調査では、銀行が融資に慎重になる中で家計は信用へのアクセスが以前より困難になったとみていることが示された。

☆米住宅ローン業界、昨年は組成1件につき赤字301ドル
 業界団体の米抵当銀行協会(MBA)によると、米住宅ローン業界が昨年組成したローン1件当たりの損益は301ドル(足元のレートで約4万円)の赤字と、MBAが報告を開始した2008年以降で初めてマイナスに転じた。

☆イスラエル閣僚・議員ら数千人、西岸入植地の合法化求め行進
 イスラエルの右派を中心とする連立政権に属する閣僚や議員が数千人を率い、ヨルダン川西岸地区にあるイスラエル人入植地まで行進し、入植地の合法化を求めた。

☆米機密文書流出問題、韓国が状況を調査へ
 韓国の政府高官は米国の機密文書が流出したとされる問題を巡り、韓国政府として状況を調査すると明らかにした。これらの機密文書には米同盟国の通信が傍受されていることを示唆する内容が含まれ、米国に売却する弾薬が最終的にウクライナに渡ることを懸念する韓国政府内の議論も流出したとみられている。

☆中国、人権活動家2人に実刑判決 国家政権転覆罪
 中国の裁判所は10日、著名な人権活動家2人に国家政権転覆罪で10年以上の実刑判決を下した。

☆世銀総裁、ロシアのWSJ記者拘束は「恥知らずな行為」
 世界銀行のデービッド・マルパス総裁は10日、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のエバン・ゲルシコビッチ記者がロシアの刑務所に収容され、スパイ容疑で起訴されたことについて、報道の自由を侵害するロシア政府による「恥知らずな行為」だと断じた。

☆米雇用傾向指数、3月は小幅低下=全米産業審議会
 全米産業審議会(コンファレンスボード)が10日発表した3月の雇用傾向指数は116.24と、2月の116.75(改定値)から若干低下した。今後数カ月で雇用の伸びが鈍化する可能性が示された。

☆ブラジルの23年インフレ予想、再び悪化=中銀調査
 ブラジル中央銀行の週次エコノミスト調査によると、2023年の消費者物価指数(CPI)上昇率予想は5.98%と、前回の5.96%から上昇した。上昇は2週連続。

☆米卸売在庫、2月は前月比0.1%増 
 米商務省が10日発表した2月の卸売在庫は前月比0.1%増、卸売売上高は0.4%増となった。

ダウ・ジョーンズ

◆海外企業ニュースサマリー(ダウ・ジョーンズ)

記録用2023/04/11(火)06:12

DJ-【海外サマリー】企業ニュース
☆FOXニュース、ベネズエラ実業家と名誉毀損訴訟で和解
 米FOXニュースと元キャスターのルー・ドブス氏は、ベネズエラ人実業家のマジェド・カリル氏が起こした名誉毀損(きそん)訴訟で和解した。カリル氏は2020年の米大統領選を巡り、ドナルド・トランプ氏に不利になるよう、選挙不正を手助けしたとの虚偽の疑いをかけられたとして訴えていた。

☆NY州ホテル労組、100年で最大の賃上げ獲得
 米ニューヨーク州のホテル労働組合は、ホスピタリティー従事者の時給を7.50ドル(約1000円)引き上げることでホテルのオーナーや運営会社と合意した。100年に及ぶ同労組の歴史で最大の引き上げ幅となった。

☆ツイッター、NPRアカウントを「政府出資メディア」に変更
 米ツイッターは、米公共ラジオ局ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)のプロフィルに表示されるタグを「政府系メディア」から「政府出資メディア」に変更した。

☆世界パソコン出荷、1-3月期はアップル主導で29%減
 調査会社IDCによると、1-3月期の世界パソコン出荷台数は前年同期比29%減の5690万台となった。新型コロナウイルスが流行し需要が急拡大する前の2019年1-3月期(5920万台)の水準も割り込んだ。

☆米バイオ医薬リジェネロン、仕掛研究開発費が1-3月期利益押し下げへ
 米バイオ医薬品大手リジェネロン・ファーマシューティカルズは、1-3月期(第1四半期)の税引き前費用として約5600万ドルの仕掛研究開発費を計上するとの見通しを示した。大半は米ソノマ・バイオセラピューティクスと最近結んだ共同開発・ライセンス契約の関連費用だという。

ダウ・ジョーンズ

◆NY株式市場クローズ


◆2023/04/10(月)の米国株式市場(SMBC日興証券)

◆2023/04/10(月)の米国株式市場(SMBC日興証券)

◆2023/04/10(月)のNY市場(SBI)

2023/04/10(月)のNY市場(SBI)

◆「最後の利上げ時に株売れ」、投資家は景気後退を過小評価-BofA

ブルームバーグ2023年4月11日 2:41 JST

・1970年代と80年代には最後の利上げ後3カ月に株式は下落と指摘
・景気後退の可能性は一段と高まりつつある-ハートネット氏

  投資家は金利がピークを付けるタイミングと利下げの可能性に気を取られ過ぎており、リセッション(景気後退)のリスクとその株式への影響を過小評価している。バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジストらがこう指摘した。

  マイケル・ハートネット氏率いる同行のチームは6日のリポートで、米金融当局が利上げサイクルの終了に徐々に近づいているとし、「最後の利上げに合わせて売る」、もしくは株式への配分を減らすよう顧客に助言した。

  BofAは1970年代と80年代のインフレ時には、最後の利上げ後3カ月に株式相場は毎回下落したと指摘。利上げサイクルの最終盤に株式を購入してうまくいったのは、90年代のディスインフレ時だったとの分析を示した。

  ハートネット氏は「投資家は利下げについて過度に楽観的で、リセッションに関しては悲観的な見方が十分でない」とし、「リセッションの可能性は一段と高まりつつある」と警告した。

  同氏は昨年、リセッション懸念で株式市場からの資金流出が加速すると主張。株式に対する弱気スタンスを維持して、正確な予想を示した。

原題:CORRECT: BofA’s Hartnett Warns Sell Last Hike on Recession Fear(抜粋)

ブルームバーグ

◆東京株式市場クローズ

記録用2023/04/11(火)


◆日本株市場(SMBC日興証券)

記録用2023/04/11(火)

日本株市場(SMBC日興証券)記録用2023/04/11(火)

◆日経225先物(引け後コメント・株探)

記録用2023/04/11(火)

◎バフェット氏の発言がトリガーとなり、ボリンジャーの+1σ水準まで上昇

大阪6月限
日経225先物 27940 +270 (+0.97%)
TOPIX先物 1993.0 +15.5 (+0.78%)

 日経225先物(6月限)は前日比270円高の2万7940円で取引を終了。寄り付きは2万7870円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万7865円)にサヤ寄せする形で上昇して始まった。現物の寄り付き直後に2万7950円まで買われ、買い一巡後は2万7850円~2万7950円処のレンジで推移。しかし、11時頃に日本経済新聞電子版が米著名投資家のウォーレン・バフェット氏が「追加投資を検討したい」と日本株に強気な見解を示したと報じた。これをきっかけに一気に保ち合いを上放れると、前場終盤には2万8070円まで上げ幅を広げた。思惑的なトレードが先行した反動もあって、後場は2万7980円~2万8030円と狭いレンジで推移。終盤にかけて持ち高調整の売りにより2万7940円で取引を終えた。

 日経225先物は、バフェット氏の報道直後に一気にレンジを切り上げるなど、ニュースヘッドラインに反応して、アルゴリズムに絡んだトレードが入ったのだろう。ただし、ショートカバーを巻き込む動きは限られていた。

 米国では12日に3月の消費者物価指数(CPI)、13日に3月の卸売物価指数(PPI)の発表を控えているため、慎重姿勢は崩せないようである。グローベックスの米株先物は小幅な上昇で推移しており、CPIの結果を見極めたいところだろう。さらに、週末にはシティグループ<C>やJPモルガン・チェース<JPM>などの決算を控えており、シリコンバレーバンク破綻の影響も確認したいことからポジションを傾けづらくさせそうだ。

 もっとも、5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利上げは織り込まれているほか、これによって利上げはピークとみられている。米連邦準備理事会(FRB)の利上げサイクルは終了との見方から米長期金利の落ち着きも意識されそうである。一方で、バフェット氏の発言によって、日本株への積極的なショートは仕掛けづらくなるだろう。

 また、日経225先物は2万8070円まで買われた後は上値の重さが意識されたが、ボリンジャーバンドの+1σに到達したため、短期的には達成感につながりやすい水準だった。オプション権利行使価格の2万7875円を中心とした上下の権利行使価格である2万7750円~2万8000円辺りのレンジを想定し、+1σ水準を明確に上放れてくる局面では、直近の戻り高値2万8330円や3月高値の2万8480円がターゲットになりそうだ。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.01倍だった。日経225先物が2万8000円を一気に上放れる場面では14.05倍まで上昇したが、後場はこう着のなかでNTロングの巻き戻しが優勢だった。朝方には13.96倍に低下する場面も見られたが、切り上がる25日移動平均線水準が支持線として機能している。

 手口面では、日経225先物はABNアムロが1280枚、ソジェンが1100枚程度の売り越しに対して、BNPパリバが1120枚、JPモルガンが750枚、BofAが630枚、日産が590枚、大和が500枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが2380枚、BNPパリバが1600枚、JPモルガンが1490枚程度の売り越しに対して、ドイツが2770枚、モルガンSが1360枚程度の買い越しだった。売り方は裁定買い(現物買い・先物売り)に絡んだ商いとみられる。

株探ニュース

◆海外ヘッドライン一覧(ロイター)

記録用2023/04/11(火)20:58

[11日 ロイター] -
◆海外ヘッドライン一覧
> クレディ・スイス、緊急流動性を一部返済 中銀データで確認[nL6N36E07E]
> 中国新規銀行融資、3月は3.89兆元に増加 第1四半期は過去最高[nL4N36E2AO]
> G7気候担当相の共同声明案、LNG需要拡大に関する文言を削除[nL6N36E072]
> 重要原材料の輸出規制、過去10年間で5倍以上増=OECD報告書[nL6N36E06D]
> 台湾輸出、3月は前年比19.1%減 先行きなお厳しい状況[nL6N36E06A]
> ユーロ圏投資家心理、4月は改善 現況指数が1年超ぶり高水準[nL6N36E05U]
> 韓国・現代自グループ、国内EV産業に180億ドル投資へ 30年まで[nL6N36E05N]
> 独BMW、今年の販売目標達成に自信 第1四半期は小幅減[nL6N36E05Q]
> 2月のユーロ圏小売売上高、前月比-0.8%・前年比-3.0%[nZRN0068K0]
> 中国の中小銀行、預金金利引き下げ 利ざや縮小で [nL6N36E05J]

> ケニア、大統領顧問がデフォルト否定 公務員給与の支払い延期[nL6N36E06P]
> ウクライナの民間人死者、8500人に迫る 国連発表 [nL6N36E07G]
> 韓国の山火事で500人超避難、夕方までに雨でほぼ鎮火 [nL6N36E06J]
> 中国、労働節連休の旅行予約がコロナ前水準に [nL6N36E06C]

> 〔情報BOX〕米機密文書流出事件、現時点での情報整理[nL4N36E0GU]
> 〔GRAPHIC〕世界のMMF、6週連続で買い越し [nL4N36E0RU]
> 〔焦点〕新興国に債務危機、IMF会合の主要議題に 高金利直撃[nL4N36E0FM]
> 〔海外決算予想〕米大手行、景気減速に伴う収益悪化で厳しい業績か[nL4N36D346]

> クレディ・スイスの人員削減凍結を、銀行従業員協会が公開書簡[nL4N36E1RL]
> インドネシア高裁、選挙延期判決を破棄 予定通り24年実施方向[nL6N36E057]
> BUZZ-南アランドは上昇、製造業統計の発表控え [nL4N36E1QG]
> 中国外務省、日本の外交青書を批判 「中国脅威論を誇張」[nT9N31Z00K]
> 中国の一部の銀行、4月に預金金利引き下げ=中銀 [nL4N36E1QS]
> 中国、生成型AIサービス管理へ対策案公表 年内発効へ[nL4N36E1KY]
> 中国、豪州産大麦の関税見直しに合意 豪はWTO手続き一時停止[nL4N36E1NL]
> 米産金ニューモント、豪ニュークレストへの買収提案引き上げ[nL4N36E0Q3]
> カザフ、油田開発コスト巡り仲裁手続き開始 カシャガン事業など[nL6N36E04G]

> インドの純FDIフロー、24年度は小幅な回復に=シティ[nL6N36E044]
> IMF新基金に44カ国が関心、規模増強必要=専務理事[nL6N36E03G]
> 香港、閣僚級高官が3年ぶり英国訪問 16日から [nL4N36E19D]
> 中国、生成型AIサービス管理へ対策案公表 [nL6N36E036]
> 米とキューバ、移民巡る協議を今週再開へ=当局者 [nL6N36E03H]

> 中国3月物価統計、CPI伸び鈍化・PPIは下落続く 需要低迷[nL4N36E0L6]
> 北朝鮮の金総書記、「実践的で攻撃的」な戦争抑止力呼びかけ[nL4N36E0W9]
> アリババが「通義千問」発表、GPTに似たAI大規模言語モデル[nL4N36E0ZZ]
> 米韓国防相が電話会談、文書流出問題 「大半が偽造」と韓国側[nL4N36E0D6]
> 豪国防軍司令官、米機密情報漏えいに懸念 「重大な」事案[nL4N36E10E]
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ロイター

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